蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

まったりとした最終日

2009-08-07 14:14:12 | 中国・その他地域
旅行もついに最終日。
杭州に飛行機で戻るため、
それほど時間はない。

というわけで、最終日の第一の目的地は山東省博物館
ホテルからバスで10分程度のところだった。
チケットは身分証(パスポートでOK)を見せればただ。

博物館自体は今新しいのを作っているらしく、
なんとなく薄暗く、場末感が漂いまくっていた。
展示箇所は地下1階と3階の計4フロアー。

各展示場には夏休みに入った中学くらいの生徒さん達がいて、
みな赤いタスキを掛けて、ボランティアとして解説員をやっていた。
各自の担当箇所に近づくと、一生懸命覚えた知識をしゃべってくれる。
なんだか、そこだけは活気があふれている感じがした。

展示を見てつくづく感じたのは、
山東省は歴史のある場所なんだなあ、ということ。
戦国時代は斉魯の中心地だったため多くの遺物・遺跡があるし、
漢代ではこれまた有名な画像石がたくさん出土している。

また、今回初めて知ったのは、
甲骨文字の遺物を一番所蔵しているのがこの博物館だと言うことと、
山東龍という恐竜がいたことかな。(恐竜も展示されていた)

なんだか知らない内に時間が過ぎて、
やっぱり2時間はたっぷり見学していた。
博物館って気付くと時間が経っているから不思議。

博物館の後は、
博物館の裏手にある山、千仏山へ行った。
ここは山全体が公園になっていて、
頂上に行くためのリフトもある。

頂上に行くと、済南の街が一望でき、
さらに天気がいいと、黄河が望めるという。
残念ながら曇り空だったため、黄河はおあずけ。

また、頂上にはいくつかの祠があり、
中には舜祠なんてものもあった。
それは舜がここを開拓したという伝説があるからだそうだ。

さらに、山には興国寺という寺があり、
ここには、隋唐の時代に彫られた磨崖仏がある。
これを見るためだけに、登ったようなもの。
まあ、それなりに素晴らしいものだったと思う。

ただ、やっぱり全体的にまったり感があった。
それはそれまでの3日間が実に充実した中身の濃い日々だったからだろう。
その点、済南はちょっと不利だったかな。

なにはともあれ、とても素晴らしい旅行でした。
計画も完璧に近かったし。
また、どっかいこう。

*ドラえもん風味の瓦当。

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