蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

似て非なる状況

2010-05-02 00:34:08 | リハビリ
最近、ようやく治ってきたことがある。

先月の初め頃、
若い子たちがいっぱいいる場所へ行った。
というより、現在の職場なんだけど、
とにかく、若い子たちがいっぱいうろうろしている。
そこで、少しばかり戸惑ってしまったことがある。

みんなに話したら、
「イヤ、それは私もそうだよ」
と、何人かの人たちに言われた。
でも、違うと思う、少し。
いや、かなり。

さて、何を戸惑ったのか。
それは、
「道ですれ違う若い子たちが何を言っているのか、一瞬わからなかった」
ということ。

恐らく、これを読んでいる人も、
「ああ、私もそうだよ。最近の子たちの言葉はねえ。」
と思うかもしれない。

だけど、そうじゃないのです。
ボクは、彼ら・彼女らが「何のことを言っているのか」がわからないのではなく、
彼ら・彼女らが「何語を話しているのか」が瞬時に判断できなかったのです。

よく冗談で、
「あいつの話している言葉は外国語みたいでわからないよ」
というけれど、
本気で、外国語のように聞こえてわからなかったのです。

つまり、彼ら・彼女らの言葉に声調がついていて、
その声調にボクの耳が反応し、
一瞬、中国語で会話しているように聞こえるんだけど、
当然、中国語としての意味を成していないので、
何を言っているのか、さっぱりわからなかった。

そして、しばらくして、
「ああ、日本語を話しているんだ」と理解して、
ようやく、内容が頭で理解できるようになった。

今はもうそんなことはほとんどないけど、
不意をつかれたら恐らくわからないかもしれない。

似ているけど、違うでしょ。

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