蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

敵は本能寺にあり

2010-04-27 00:48:59 | リハビリ
ご無沙汰です。
みなさん、
いかがお過ごしですか?

私は、日々リハビリに励んでいます。
何とか日本の習慣に馴染もうと頑張っています。

などと書いていますが、
実際のところ、
心の奥底では、
「リハビリなんて、ほんの冗談さ」
と思っています。

だって、そうでしょ。
よく考えてごらんなさい。

生粋の日本人である私が、
ほんのちょっと故郷を離れ、
異国で過ごしたところで、
日本人魂を忘れるわけがない。
身に付いた生活習慣や思考回路がそんなに簡単に変わるわけがない。
そんな染まりやすい性格のわけがない。

本気でそう思っております。

しかし、どうでしょう。
世間にはそう見えないこともあるようです。
しかも結構身近な人たちにも。

ちょっと前の話。
家族で食事をしていた時の話。

私には、両親の他に妹が一人います。
彼女はすでに結婚し、
とってもカワイイ子どもたちもいます。

そんな彼女たちも一緒に食事をした時に、
私がいつもの調子で、
「いやー、中国人っぽくなっちゃって、困るよ~」
と、心にもないことを言ったりしていました。

当然、私は、
「え、そうなの?全然日本人じゃん。」
「ちょっと中国に行ったからってかぶれるなよ。」
くらいの突っ込みを期待していました。

そんな突っ込みを入れられた私は、
調子に乗ったことを後悔し、
ちょっと自己嫌悪に陥ったりする感じを想像していました。

しかし、どうでしょう。
妹は、さも当然というように、
「うん、そうだね。私もそう思う」
と、言い放ったのでした。

そんなことには、
今更興味などないという態度を前面に押し出して。

私は二の句が継げませんでした。
一体彼女はどこをどう見て、
そう判断しているのでしょうか。
恐ろしくて聞けません。

妹にとってもう兄は異国の人と映っているのでしょう。
選挙権もなく、住民票もない人と思われているのでしょう。
道でお巡りさんに、外国人登録証を提示させられていると思っているのでしょう。
赤い靴を履いていたら、さらわれると思っているのでしょう。

ああ、恐ろしや。

リハビリの道は長いようです。

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