蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

臭いもの嗅ぎたさ

2006-06-16 23:48:36 | 杭州・杭州周辺
私の子供の頃の好物は「駄菓子」である。

断定したけど、ホントにそう。
袋の裏に二塁打だのヒットだのと書いてあって、
1点入るともう1本もらえるバットチョコレート(名前を忘れた)。

当時は本当にヨーグルトだと思っていたけど、
今考えると絶対違うと言い切ることのできる10円で売っているちいさなヨーグルト(らしきもの。木のヘラがついてくる)

袋にクリームソーダの絵が描いてあって、
中にはそれらしき色の粉が入っているけど、
実際に水を入れるともの凄くまずいへんなジュース(10円)。

コーララムネにオレンジラムネ。
ココアシガレットにのらくろガム。
後発ながらも、未知の刺激に興奮した「ドンパチくん」。

中でも、特にボクが魅了されたのが、アンズとスモモ。

アンズには様々なバリエーションがあったが、どれも好物だった。
棒状の凍らせるアンズ。
定番のミツミネアンズ。
棒に団子みたいに連なっていて、まわりにべっとり甘い蜜がついているアンズ。

スモモにはそれほどバリエーションはない。
しかし、あの毒々しいほどの赤さはもう子供の心を捉えて離さない。
たった30円といえど、そこには得も言えぬ幸福が隠れている。

もちろん、凍らせて食す。
運がいいと、毒々しい赤さは凍っても輝きを失わない。
シャリ、シャリ、シャリ、ごほっ。
と、その歯触りと酸っぱさにむせりながら味わう至極のひととき。

何度、スモモに釣られたことか。
子供の頃通っていた英語教室に行きたくなくて駄々をこねていたとき、

 「スモモ買ってあげるから」

という母親の一言に。

時には、コンバトラーVのがちゃがちゃだったり、
ゴレンジャーのソフトビニール人形だったり、
超人ビュビューンのソノシートだったりしたが、
もっとも多かったのがスモモ。

今でもその名残がある。
今やあのスモモを食べることはできないが、
中国にも駄菓子好きの心をくすぐる商品がある。

明らかに体に悪い。
見た目からしてやばい。
でも、やめられない。

 「人間やめますか?それとも、駄菓子やめますか?」

ものすごく悩む。
かなり困った質問だ。
回答は先送りにすることにする。

で、今一番のヒットは写真の梅干し。
この青さが明らかにやばそう。
どうしたらこんな色になるのかはわかりきったこと。

でも、どうしてもやめられません・・・・・