4月28日は大型連休の前半で、唯一の晴天が約束された日だった。さてどこへ行こうかと思案して福井県の荒島岳を選んだ。
その理由は前日に宿泊していた場所から近いこと。登山口付近に広い駐車場があることに加え、山頂からの展望が優れ、その上お花も楽しめるということだった。荒島岳は高山植物も豊富だが、今の時期はスプリング・エフェメラルやイワウチワの仲間(イワウチワとトクワカソウ)が観られる。中でもこの山でのイワウチワの仲間は数が多いのが魅力だ。
荒島岳に登るのは2020年以来で、小荒島岳へは昨年6月以来であった。
作家で登山家の深田久弥氏が、福井県から選んだ唯一の日本百名山が荒島岳(標高1523m)である。
荒島岳に登るコースは4つあり、今回は昨年と同じく中出(なかんで)コースを選んだ。中出コースは山の北西側から登るので、気温が上がるこの日のような日には涼しくてよい。
中出コースは途中に小荒島岳(標高1186m)を経由する。前日かなり飲んでいて、睡眠時間も短かったので、万一体調が勝れないときは小荒島岳で引返そうと決めていた。
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広い駐車場があると先に述べたが、6時40分にそこに着いたときには既に埋まっていた。地元の警察官が来ていて、指示に従って登山口のすぐ横までクルマを走らせて、そこに駐めた。お陰で歩く距離が400mほど短くて済んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d9/8107b2e73436d3b1991ded0af061873e.jpg)
登山口から500mほどの間で目立ったのがヤマブキとカキドオシ、それにスミレの仲間だった。ヤマブキとスミレの仲間はさらに先まで咲いていた。
ヤマブキ(バラ科ヤマブキ属の落葉低木)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/8b/ec7fd1affbb1db5f75e285be1f590f96.jpg)
カキドオシ(シソ科カキドオシ属の多年草)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c7/c8c2c15b1791426b1c3add0df9e29707.jpg)
スミレの仲間。
登山口近くにはシャガ(アヤメ科アヤメ属の多年草)やセントウソウ(セリ科セントウソウ属の多年草)も咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/26/abeaf0fd830bd979db695d238a1540bd.jpg)
先へ進むと先ほどとは違う白色の小さな花を咲かせたスミレの仲間も観られた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/4d/80c1d98773eef3923b68cb0b25cff9e2.jpg)
こちらのスミレの仲間は距が長い。帰って調べたらミヤマスミレのように思えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/68/7e7b048792ac155a5a4b8a0add4f7acd.jpg)
ミヤマキケマン(ケシ科キケマン属の越年草。)が咲いていた。後から次々と観られたのには驚いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/90/063081902f955f4fee6525c545dd407d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/6f/48709f83761607ecdf071c7af7906f19.jpg)
こちらはヤマエンゴサク(ケシ科キケマン属の多年草)のように思う。スプリング・エフェメラルにまだ出会えたのが嬉しかった。この山の遅い雪解けのお陰である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/31/2adfd354bc1943a5a34f3c7fb6dc45c3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/47/c1c7d391dccf9c391a66ab4bd661fd94.jpg)
ネコノメソウ(ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草)の仲間が現れた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/64/4ced5dae33b7f7106b02502ecbc98d9a.jpg)
登山道が何度か林道を横切り傾斜を上げていくと、ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)の群落が現れた。天気は晴れだが朝の時間にニリンソウはまだ開いていない。帰りにじっくり写真を撮ることにしよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/c1/06c832e1153ab43eb39d78574d1c7905.jpg)
スミレの仲間も大きな群落を作っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ff/50243b560aa76a4419ef3caad73f193b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/cb/7f280afc9bd6a1308f8d55cf1549698b.jpg)
先にも述べたが、ミヤマスミレのように思えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/b2/d9aaa0af637aa542155eff8fee92a1fc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/be/5aea83f25a87a8b24e50c7e177525b59.jpg)
ミヤマカタバミも出てきたが、ニリンソウ同様、この時間はまだ花を閉じていた。
ヤマエンゴサク。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7b/1b61d003a0e970f3c57ddb17c293f65c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/2f/03eb22648f95e35f117dfbb22327f4ee.jpg)
ハルトラノオ(タデ科イブキトラノオ属の多年草)だろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/83/af39791940e3b9f334b59baadf2285eb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/a4/959d2dd95e6e0b4ca125b15628dabf54.jpg)
標高が1000mに達するまで、視界のどこかに常に花が見られた。一番多いのはスミレの仲間だった。
ところが標高が1000mを越えた辺りから、急に花を観なくなった。辺りはブナの森に入っていた。
緩やかになった道を進んでいくと、林床に探していたイワウチワ(イワウメ科イワウチワ属の多年草)の仲間が現れた。荒島岳で観るイワウチワの仲間は、イワウチワ(岩団扇、Shortia uniflora)とトクワカソウ(徳若草、Shortia uniflora var. orbicularis)である。
両者は花の形はまったく同じで、イワウチワは葉の基部がくびれているのに対して、トクワカソウは円形に近い形をしている。するとこの花はトクワカソウのようだ。
(今回の記事のタイトルでは、トクワカソウの名があまり知られていないためイワウチワと書いた。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/61/bd90c679a347f8251d538526a2a9d170.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/0a/8bc75270f3d8daf5ad73c5c93591e3cb.jpg)
ショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草)も現れた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/2f/8f2b6381af06abc9a97a86962ee798d3.jpg)
さらに進んでいくと、すぐ近くから聞き覚えのある鳥の声が聞こえてきた。ジュウイチ(カッコウ科ジュウイチ属)だった。立ち止まり声のする方を探すと7mほど先にジュウイチがいた。
残念ながら撮れたのは後ろ姿だけだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/d3/ef38885b8ff32b73d953bb27529be080.jpg)
小荒島岳がすぐ先に迫ってきていた。巻き道を進むと見覚えのある標柱に達した。標高1165mと記してあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/96/252f0982ebac5b4028c79946bee3bbb6.jpg)
分岐を左に折れ、小荒島岳の山頂に向かった。目当ては山頂からの白山の眺めだ。
荒島岳から眺める白山は、手前に別山を従えて聳えている姿が素晴しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/29/513920b63053b4ba657da322eaf86d7f.jpg)
白山のアップ。正面が御前峰(標高2702m)、その左が大汝峰(同2684m)だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/49/e7b625ff53ee52d94784c87486f374e6.jpg)
別山(同2399m)のアップ。御前峰・大汝峰・別山を白山三山というが、ここから観ると別山は独立した山のように見える。
旧制福井中学を出た深田久弥氏が、日本百名山に選んだ福井県の山は荒島岳だったが、本当は別山も選びたかったのではないかと、この景色を見て思った。
(帰って確認したところ、別山は石川県白山市と岐阜県白川村、高山市の接点に位置し、福井県には接していない。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/8d/2cb08840d7856de225a5e13566fcd031.jpg)
さあそれでは荒島岳は向かおう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/0d/9df6c7e0dbabb0e7e53a419aaac66455.jpg)
荒島岳で白山とイワウチワを観たの記(その②) に続く。
その理由は前日に宿泊していた場所から近いこと。登山口付近に広い駐車場があることに加え、山頂からの展望が優れ、その上お花も楽しめるということだった。荒島岳は高山植物も豊富だが、今の時期はスプリング・エフェメラルやイワウチワの仲間(イワウチワとトクワカソウ)が観られる。中でもこの山でのイワウチワの仲間は数が多いのが魅力だ。
荒島岳に登るのは2020年以来で、小荒島岳へは昨年6月以来であった。
作家で登山家の深田久弥氏が、福井県から選んだ唯一の日本百名山が荒島岳(標高1523m)である。
荒島岳に登るコースは4つあり、今回は昨年と同じく中出(なかんで)コースを選んだ。中出コースは山の北西側から登るので、気温が上がるこの日のような日には涼しくてよい。
中出コースは途中に小荒島岳(標高1186m)を経由する。前日かなり飲んでいて、睡眠時間も短かったので、万一体調が勝れないときは小荒島岳で引返そうと決めていた。
広い駐車場があると先に述べたが、6時40分にそこに着いたときには既に埋まっていた。地元の警察官が来ていて、指示に従って登山口のすぐ横までクルマを走らせて、そこに駐めた。お陰で歩く距離が400mほど短くて済んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d9/8107b2e73436d3b1991ded0af061873e.jpg)
登山口から500mほどの間で目立ったのがヤマブキとカキドオシ、それにスミレの仲間だった。ヤマブキとスミレの仲間はさらに先まで咲いていた。
ヤマブキ(バラ科ヤマブキ属の落葉低木)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/74/ec791ebaa0206be52426813a3420b03d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/8b/ec7fd1affbb1db5f75e285be1f590f96.jpg)
カキドオシ(シソ科カキドオシ属の多年草)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/07/86ca2fd54f5e1fb6e6294530bee81314.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c7/c8c2c15b1791426b1c3add0df9e29707.jpg)
スミレの仲間。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/c1/1ae22f197d8397c928d6bebf3802d76c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ca/9c02254e801d7ad4bdb92e78b5f16947.jpg)
登山口近くにはシャガ(アヤメ科アヤメ属の多年草)やセントウソウ(セリ科セントウソウ属の多年草)も咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/a0/433a7f822be803ee904fdd2d23d4e2d2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/26/abeaf0fd830bd979db695d238a1540bd.jpg)
先へ進むと先ほどとは違う白色の小さな花を咲かせたスミレの仲間も観られた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/7b/64d8c059f8611aab2d3677f20f6b60ae.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/4d/80c1d98773eef3923b68cb0b25cff9e2.jpg)
こちらのスミレの仲間は距が長い。帰って調べたらミヤマスミレのように思えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/68/7e7b048792ac155a5a4b8a0add4f7acd.jpg)
ミヤマキケマン(ケシ科キケマン属の越年草。)が咲いていた。後から次々と観られたのには驚いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/90/063081902f955f4fee6525c545dd407d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/6f/48709f83761607ecdf071c7af7906f19.jpg)
こちらはヤマエンゴサク(ケシ科キケマン属の多年草)のように思う。スプリング・エフェメラルにまだ出会えたのが嬉しかった。この山の遅い雪解けのお陰である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/31/2adfd354bc1943a5a34f3c7fb6dc45c3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/47/c1c7d391dccf9c391a66ab4bd661fd94.jpg)
ネコノメソウ(ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草)の仲間が現れた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/64/4ced5dae33b7f7106b02502ecbc98d9a.jpg)
登山道が何度か林道を横切り傾斜を上げていくと、ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)の群落が現れた。天気は晴れだが朝の時間にニリンソウはまだ開いていない。帰りにじっくり写真を撮ることにしよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/c1/06c832e1153ab43eb39d78574d1c7905.jpg)
スミレの仲間も大きな群落を作っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ff/50243b560aa76a4419ef3caad73f193b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/cb/7f280afc9bd6a1308f8d55cf1549698b.jpg)
先にも述べたが、ミヤマスミレのように思えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/b2/d9aaa0af637aa542155eff8fee92a1fc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/be/5aea83f25a87a8b24e50c7e177525b59.jpg)
ミヤマカタバミも出てきたが、ニリンソウ同様、この時間はまだ花を閉じていた。
ヤマエンゴサク。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/2f/03eb22648f95e35f117dfbb22327f4ee.jpg)
ハルトラノオ(タデ科イブキトラノオ属の多年草)だろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/83/af39791940e3b9f334b59baadf2285eb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/a4/959d2dd95e6e0b4ca125b15628dabf54.jpg)
標高が1000mに達するまで、視界のどこかに常に花が見られた。一番多いのはスミレの仲間だった。
ところが標高が1000mを越えた辺りから、急に花を観なくなった。辺りはブナの森に入っていた。
緩やかになった道を進んでいくと、林床に探していたイワウチワ(イワウメ科イワウチワ属の多年草)の仲間が現れた。荒島岳で観るイワウチワの仲間は、イワウチワ(岩団扇、Shortia uniflora)とトクワカソウ(徳若草、Shortia uniflora var. orbicularis)である。
両者は花の形はまったく同じで、イワウチワは葉の基部がくびれているのに対して、トクワカソウは円形に近い形をしている。するとこの花はトクワカソウのようだ。
(今回の記事のタイトルでは、トクワカソウの名があまり知られていないためイワウチワと書いた。)
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ショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草)も現れた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/2f/8f2b6381af06abc9a97a86962ee798d3.jpg)
さらに進んでいくと、すぐ近くから聞き覚えのある鳥の声が聞こえてきた。ジュウイチ(カッコウ科ジュウイチ属)だった。立ち止まり声のする方を探すと7mほど先にジュウイチがいた。
残念ながら撮れたのは後ろ姿だけだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/d3/ef38885b8ff32b73d953bb27529be080.jpg)
小荒島岳がすぐ先に迫ってきていた。巻き道を進むと見覚えのある標柱に達した。標高1165mと記してあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/96/252f0982ebac5b4028c79946bee3bbb6.jpg)
分岐を左に折れ、小荒島岳の山頂に向かった。目当ては山頂からの白山の眺めだ。
荒島岳から眺める白山は、手前に別山を従えて聳えている姿が素晴しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/29/513920b63053b4ba657da322eaf86d7f.jpg)
白山のアップ。正面が御前峰(標高2702m)、その左が大汝峰(同2684m)だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/49/e7b625ff53ee52d94784c87486f374e6.jpg)
別山(同2399m)のアップ。御前峰・大汝峰・別山を白山三山というが、ここから観ると別山は独立した山のように見える。
旧制福井中学を出た深田久弥氏が、日本百名山に選んだ福井県の山は荒島岳だったが、本当は別山も選びたかったのではないかと、この景色を見て思った。
(帰って確認したところ、別山は石川県白山市と岐阜県白川村、高山市の接点に位置し、福井県には接していない。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/8d/2cb08840d7856de225a5e13566fcd031.jpg)
さあそれでは荒島岳は向かおう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/0d/9df6c7e0dbabb0e7e53a419aaac66455.jpg)
荒島岳で白山とイワウチワを観たの記(その②) に続く。
ジュウイチは見たことありません。オオルリやコルリに托卵する、と書いてありました。
NHKの日曜日のダーウィンが来た、はウグイスについてでした。オスはメスを守るため、木の枝の高いところで鳴く、と言っていました。3-4月に高いところで鳴いているのを何度か見たことがあります。こういうことだったんですね。
私が休日を避けるのはこのようなこと(満車の場合は登山口から遠ざかる)があるからで、登山口に向かう運転は逸る気持ちで落ち着きがなくなります。平日でも紅葉の見ごろなどには最後の一台に滑り込んだことも何度かありますので、出来るだけ早く出発したいものです。
鳥観図で親しむ日本百名山で中出コースを確認しましたし、山頂からの展望が素晴らしくて乗鞍岳、槍、穂高連峰、御岳山の名前が挙がっていましたが、「とくにここから望む白山の姿は第一級品である」とありました。
その白山の姿、素晴らしいですね。冬の間は真っ白かと思いますが今の状態も良いと思います。どの山でもそうですが雪形が見えるような残雪の姿が私は好きです。
たくさんのお花の中でイワウチワが興味深かったです。ある時秋田駒ケ岳で発見したと思いましたが、少し開いたイワカガミであると分かりました。そして今、山渓ハンデイ図鑑山に咲く花で確認して、分布が関東地方で、北陸から近畿地方のものをトクカワソウと呼ぶことを知りましたが、荒島岳にはどちらも生育しているのですね。
鳥観図では位置関係が分からないので、国土地理院のGHIMapsで荒島岳、白山、別山と県境を確認しました。石川県、福井県、岐阜県の位置関係は何となく分かっているつもりでも、山の位置は分かっていません。
ジュウイチはカッコウの仲間だけあって、大きな鳥だというのが第一印象です。
下山路も同じ道を通ったのですが、やはり近くで鳴いていました。
カッコウやホトトギス同様、托卵する鳥なので巣を守るために鳴いているわけではなく、メスを求めて鳴いていたのだと思います。
もともと鈴鹿山脈の霊仙山(りょうぜんさん)を検討していたのですが、駐車場が狭いと聞いて止めにしました。
荒島岳の駐車場は広いので大丈夫と思いました。しかし日本百名山人気で全国からクルマが来ていました。
さてトクワカソウです。北陸生まれの私ですが、トクワカソウの名を知ったのはごく最近です。
それまではどれも皆イワウチワだと思っていました。明日はもっとたくさんご覧いただこうと思っています。
白山はどこから観てもきれいです。
私は故郷の加賀市大聖寺町付近から観るのが一番だと思いますが、福井県側から観てもきれいです。
今回は旅先でブログを書いています。「鳥瞰図」を含めていつもの資料が手元にありません。
地図はネットで見ました。
この時期低山のスプリングエフェメラルはすっかり終わってしまいましたが、さすがは1000m級の山!
まだまだ春の花が目白押しですね。
一見タチツボスミレのように見えるスミレはミヤマスミレというのですね。
群生している様子はいかにも春。
ヤマエンゴサクがまだ咲いているのですね。
そしてお目当てのトクカワソウ。
トクカワソウってどんな花?と思いましたが、ほとんどイワウチワと同じなのですね。
私だったら多分「イワウチワ見た~」と喜んでいたと思います。
山頂からの白山の光景、本当に雄大で美しいですね!
shuさんにとって特別な山なのでしょうね。
何度くらい登られて、また、眺められたのでしょうか。
あまり高山には縁のないなつみかんですので、なんだか眩しく思います。
今は旅先の宿でぐっすり休まれていることでしょう。
さて、荒島岳には私は登ったことはありませんが、白山から眺めましたので、少しは身近に感じますよ。
まだまだ早春の花がたくさん咲いているようですね。
さて、スミレに絞ってコメントしようと思うのですが、紫色のスミレはオオタチツボスミレかなぁと思いながら拝見しました。特徴は葉が巻き込むことと、花の距が白いことです。オオとつくだけあって、葉も花もタチツボスミレより大きいです。
実は先週、香川の少し高い山でオオタチツボスミレをたくさん見てきたばかりです。雪の積もるような場所に多いスミレです。私はいつも岡山と鳥取との県境の山で見ていますよ。
白いスミレはツボスミレだと思います。
ミヤマスミレはいがりさんの「日本のスミレ」を見ると、分布は確かに福井もはいっていますね。
私はミヤマスミレは早池峰山出見ていますので、その時の画像をご覧ください。花の色が紫紅色といがりさんが書いておられます。
https://siraneaoi.lekumo.biz/yamasuki_hanasuki/2012/06/post-6e2e.html
今回の旅行は、荒島岳だったんですね。
いつものように、荒島岳を検索、
今更ですが、福井、石川、岐阜の繋がりが深いことを知ります。
深田久弥さん、福井出身だったんですね。
shuさんの行動範囲の広さに、いつも感心しきりです。
そして、日本各地の山、花々を見せていただき、
毎回感謝、ありがとうございます。
私には、スプリング・エフェメラルは雪解け後に開く花というイメージがあります。
そういう意味では多くの高山植物と同じイメージです。
違うのは低山だということですが、実際は雪が降る・降らないとは関係ないですね。
今回出かけた山は雪がたっぷり降り積もる山です。山頂近くの沢には雪が残っていました。
トクカワソウではなくトクワカソウ(徳若草)です。
私も最近知った名前ですが、「山渓ハンディ図鑑・山に咲く花」にちゃんと載っていました。
でもマイナーなので記事のタイトルはイワウチワにしました。
(何とも中途半端な対応ですね。)
今の時期の白山は、雪形が観られます。そのことはこの後の記事で書こうと思います。
真っ白な白山とは違った魅力が感じられます。
えっ、白山を何度眺めたかですか?
物心ついた頃より観ていますので、数えきれませんよ。
深田久弥さんと私は同郷ですが、深田久弥さんの『日本百名山』に、次のような一節がありますので、引用します。
私の場合もまったく同じです。
私のふるさとの山は白山であった。
白山は生家の二階からも、小学校の門からも、鮒釣りの川辺からも、泳ぎに行く海岸の砂丘からも、つまり私の故郷の町のどこからでも見えた。
先ほど自宅に帰ってきました。
さて荒島岳はけっこう登り甲斐のある山です。もちが壁という急坂もあります。
登り優先ですが、実際はすれ違いで登りも下りも待ち時間があり、そこで休み休み登ることになります。
今回もスミレについて教えていただきありがとうございます。
紫色のスミレはオオタチツボスミレですね。
他の方が書かれた荒島岳のレポートにもオオタチツボスミレとありましたので、間違いないと思います。
小さな白いスミレはツボスミレですか。小さくてうまく写真を撮れませんでした。
また他のレポートで、荒島岳の大きな群落のスミレはミヤマスミレと書いてありました。
それでも未だにスミレについては自信がないshuです。
早池峰山の写真も拝見しました。
まだ一度しか登っていませんので、いずれ二度目の登山をしたいと思います。
続編でも、どうぞよろしくお願いいたします。