shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

山高神代桜を観てきました(山梨県北杜市)

2022-04-13 05:07:24 | 山行・旅行
盆と正月には帰らなくても、4月と9月には必ず北陸の実家へ帰っています。最短距離で行っても片道570kmあります。それが今回は途中にあちこち立ち寄ったので、往復1500kmを越えました。
今年は桜の開花が少し遅れたので、ちょうど桜が満開の時期に当たりました。お陰様で道中たくさんの桜を観ることができました。その中からいくつかを順にご覧いただこうと思います。

先ずは、山梨県北杜市にある「山高神代桜」です。この桜は福島県の「三春滝桜」、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」とともに、日本三大桜に入っています。
三大桜は、大正時代に制定された史跡名勝の中から選出されており、いずれも国の天然記念物に指定されています。

それでは、北杜市観光協会のサイトから、神代桜(じんだいざくら)を見ていきましょう。
『山高神代桜は山梨県北杜市武川町の実相寺境内にそびえる、福島県の三春滝桜・ 岐阜県の淡墨桜と並ぶ 日本三大桜の一つです。
推定樹齢1800年とも2000年とも言われるエドヒガンザクラ、その想像を絶する悠久の時を超えて咲き続けるさまは、神々しく、見る人は思わず手を合わせるとも言われ、全国の桜を愛でる人たちの崇敬を集めてきました。
樹高10.3m、根元・幹周り11.8mもあり、日本で最古・最大級の巨木として、大正時代に国指定天然記念物第1号となりました。』


これ以上の言葉はいりません。青空を背景に聳え立つ神代桜をご覧ください。
先ずは全景です。


徐々にアップにしていきます。




別の角度からもご覧いただきます。




少し細かく観ていきましょう。太い幹はまるで岩のようです。


太い幹から枝分かれしているところです。


その先にはたくさんの花が咲いていました。


そして、先端に行くに従い、元気がみなぎっているように見えました。


今は元気な神代桜ですが、昭和23年(西暦1948年)には「3年以内に枯死する」と宣言を受けました。
その後も樹勢が衰えてきた神代桜ですが、衰弱の原因が根圏における環境の急変・悪化と分かり、その後に大規模な土壌の入れ替えにより有用微生物を維持することで、再生が図られてきています。

北杜市教育委員会が発行している小冊子には、神代桜の大きさの変移が載っています。
大正11年(西暦1922年)に根本周が13.50mあったものが、平成14年(西暦2002年)には12.78m、平成18年には11.80mになっています。
また、枝張りは大正11年が東西27.0m、南北30.6m、平成14年が東西17.1m、南北12.4m、平成18年が東西17.3m、南北13.0mとなっています。

実相寺さんの境内には、神代桜の他にもたくさんの桜が植えられています。南アルプスの山々を背景にご覧くださいませ。
背景の山は甲斐駒ヶ岳です。






背景の山は鳳凰三山です。


最後に甲斐駒ヶ岳のアップをご覧くださいませ。


明日は、岐阜県の根尾谷淡墨桜をご覧いただきたいと思います。

山高神代桜を観てきました(完)
2022/04/09


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます^^ (attsu1)
2022-04-13 07:28:14
国指定天然記念物第1号、山高神代桜、

こんな巨木、写真からも凄さとオーラを感じます。
実物の迫力は、もっと凄いんでしょうね
枯れそうな状態から、歴史を繋いできたのには、
環境を調べ大規模な土壌の入れ替えをしたから
地元の方の残したい気持ちが大きいことも感じます(@_@)
そして、こんなに古いのに、花を咲かせる桜の自然の不思議。
自然の力も感じさせていただきました。
ありがとうございます。

往復1500km、
こちらにも驚きました(@_@)
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山高神代桜 (ran1005)
2022-04-13 07:48:45
実相寺にお立ち寄りになったのですネ。
良いお天気で、最高の日でしたネ。
私も何度も訪れてblogして居ます。今は運転出来なくなって久しく見ておりませんが・・・
古木の風格がそのままで、懐かしく拝見しました。
日本三大桜を追って観桜した頃が懐かしく思い出されます。
実相寺さん境内には淡墨桜の子孫が、かなり大木に育って居ますネ。
それと、何といっても南アルプスの山々の背景がより山高神代桜の風格を上げていると思います。
さすがです!
良いショットの写真をお撮りですネ。
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Unknown (ninbu)
2022-04-13 09:13:41
20数年ぶりに見る神代桜、とても懐かしいです。
以前にもお話しましたが、私は22年前、3年ほど甲府市に住んでいました。
その頃は合併前で、武川村と言いましたが、毎年この桜は見に行ってました。
当時も週末は混雑していましたが、ウイークデーはゆっくり見ることができました。
北斗市に名前が変わる前は、明野村のヒマワリ畑にもよく行きました。
久し振りに神代桜を見せていただき、ありがとうございました。(^.^)
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attsu1さん こんにちは (shu)
2022-04-13 16:02:29
コメントありがとうございます。
今回も地図で場所をご覧になられましたでしょうか?
国道20号を北上すると、左手に「神代桜」と書かれた標識が現われ、そこを左折するとしばらくして到着しました。
着いたのは土曜日の11時前でしたが大きな混雑はなく、駐車場にもすぐに入れました。
これまで幾度も近くに行きながら、観たのは初めてでした。

神代桜は幹回りが11.8mありますが、最初は岩の上に桜の樹が生えているかのように見えました。
今は枝張りが30mもあった往時に比べると勢いはないのでしょうが、決して衰えが感じることはありませんでした。
遠くまで観に行く価値があったと思います。
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ran1005さん こんにちは (shu)
2022-04-13 16:13:07
コメントありがとうございます。
ranさんはこれまで何度も訪れていらっしゃいますね。
私は初めてでした。巨木という感じはしませんでしたが、古木の風格を感じました。

すぐ隣に神代桜の子孫が大きく聳えていました。また境内には身延山久遠寺の枝垂れ桜の子孫も育っていました。
甲斐駒ヶ岳は、武川町付近から観るのが一番風格があるように思います。
青空を背景に、甲斐駒と桜のツーショットが撮れました。
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ninbuさん こんにちは (shu)
2022-04-13 16:23:40
コメントありがとうございます。
北杜市は、平成の大合併で誕生したと聞いています。
ninbuさんが甲府にお住いのころは、武川村だったのですね。
北杜市が発行しているパンフレットを見ると、市内には山高神代桜の他にも多くの著名な桜があるようです。
南アルプスや八ヶ岳もきれいですし、素晴らしいところにお住まいだったのですね。

今回は旅の続きがあったので先を急ぎましたが、ここで時間を取れたらよかったと思います。
いずれまた、出かけたいと思います。
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shuさん、こんばんは (さざんか)
2022-04-13 20:21:42
遅くなってすみません。
今回は有名な桜を見る旅だったのですか?
でも最後はご実家に帰られたんですね。
さて最初は山梨県北杜市にある「山高神代桜」ですか。
中央道の須玉で降りるそうですが、勿論見たことはありません。
日本最古、最大級、樹齢1800~2000年とは凄いですね。
枯れそうになったのを土を入れ替えて、生き返らせた貴重な桜、ごつごつした岩のような幹から二股に分かれた枝にモコモコに咲いている桜、見事です。
神々しくて拝みたくなりますね。
お寺の境内にあるそうですが、ご神木にはならないのですか?
神代とは神様の代わり?
他のサクラも見事で、背景の山が美しいですね。
貴重なお写真を見せて下さって、有難うございました。
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山高神代桜 (カンサン)
2022-04-13 21:04:59
shuさんへ、桜の巨樹は見ごたえがありますね。なぜか桜の巨樹は東日本がやや多いように思います。
晴れた日で、青空を背景にいい写真が撮れましたね。
岐阜県の根尾谷淡墨桜は、私は日帰りで一度行ったことがあります。
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さざんかさん こんばんは (shu)
2022-04-13 21:21:27
コメントありがとうございます。
旅慣れたさざんかさんですし、松本へ行かれる途中にでもご覧になっておられると思っていました。
今回は、新東名から中部横断道を通り、中央道に入りました。下りたのは韮崎インターで、そこから国道20号へ出ました。

思わず手を合わせたくなるような桜でした。今の状態は決して巨大ではなく、周りの桜よりむしろ背が低いのです。
それでいて風格があり、落ち着きがあります。
写真も撮りやすいように工夫されているのでしょう。正面から全体が撮れるようなスペースがありました。
背景の山は南アルプスの甲斐駒ヶ岳です。日本百名山の著者、深田久弥氏は「日本アルプスで一番代表的なピラミッド」と書いています。
私はこの山が一番端正に見える場所として、武川町を挙げたいと思います。
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カンサンさん こんばんは (shu)
2022-04-13 21:37:28
コメントありがとうございます。
桜の巨樹が東日本に多いのは、エドヒガンがもともと東日本に多いからだと思います。
エドヒガンは東日本に多い品種ですし、長寿で巨木になる特性を持っています。
エドヒガンの巨木は、西日本にもあります。樽見の大ザクラ(兵庫県)、醍醐桜(岡山県)はどちらも樹齢が1000年だそうです。
明日ご紹介する根尾谷淡墨桜も、エドヒガンです。
大きさという点では、根尾谷淡墨桜の方が大きいですね。
渋滞している車のナンバーを見ると、東海圏が圧倒的に多かったですが、関西ナンバーもちらほらありました。
関西からなら、根尾谷は日帰り圏内ですね。
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