こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

学童保育の「引っ越し先」を見てきました

2010-05-11 11:00:52 | 議会報告&議員活動

昨日の夕方、小学校に行き、学童保育の移設先に予定されている教室などを見てきました。

現場には、福祉課長と教頭先生に同行いただいて、いろいろと説明を聞き、確認をして回りました。

学童保育の移設先として予定されているのは、1階校舎の一番奥の2つの普通教室で、3年生の教室と「いきいきルーム」の続きにあるところです。

福祉課長のお話では、予定している工事内容はこんな感じでした。

まず、学童保育の出入り口となる、現在の1階校舎奥の非常口に照明や靴箱を設置するようです。

←外からみたところ。

2つの教室の使い方としては、入口に近い方の部屋に、指導員室、キッチン、8畳分のたたみスペースなどが配置されるようです。教室間の間仕切りは可動式なので、1つの部屋として使用もできる感じですが、細かいレイアウトや使い方はこれからのようです。
キッチンではガスを使わずに、IHヒーターコンロ、電気温水器を使うとのこと。
部屋には、エアコンが設置されますが、それなら、学校としても教室にエアコンをつければよいのにと思ったり・・。 

↓部屋を入ったすぐの辺りに、キッチンや指導員室が予定されています、

学校の教室との区別をするために、当初は格子式のシャッターが予定されていたようですが、昨日の話では、ドア式の間仕切り壁にするとの事。

↓奥の2部屋と手前の教室の間に、ドア式の「壁」が設置される予定。

一番問題だなと感じたのがトイレです。
学童保育からトイレへは、テラスの方から行けるようにしようとされています。

←部屋から出て・・・


↑窓があるところが男子用トイレ。その辺りまでテラス部分を延長して、外から出入りできるように工事すると言います。


↑奥の1つずつの便器を学童用に確保して、学校用と区別するための壁でもつくるようですが・・・。

問題なのは、男子トイレのみを改修して、男女兼用トイレにする予定である事や、確保する便器が大小1つずつで、基本的に1人ずつしか使用できない前提で考えている事などです。

最高40人、今でも30人近い子どもたちが利用していて、指導員の先生もおられる中で、男女兼用は論外です。学校では男女別で使用しているのに、学童保育では兼用というのは到底理解できません。

福祉課長は、「出来れば別にしたいが、予算の事もあり、工事をした場合の学校施設への耐震性などの影響もあるので」と言われていましたが、トイレは大事な施設であり、予算が足りないで済む問題ではなく、ちゃんと確保すべきものです。学校施設への影響も事前に検討すべきもので、それも確認せずに、よくOKが出ているなあと思いました。


↑女子トイレ。左の窓の方から入れるようになればとの話ですが、予算の問題などでどうなるかわかりません。

施設的には、そんな感じでした。

あと、学校の施設がどこまで使えるのか、という点ですが、福祉課としては、グラウンド、図書室、中庭、体育館を使えるように学校側と協議していて、学校も協力的だと言います。
グラウンドは使えるとは思いましたが、図書室や中庭、体育館もというのは、少し驚きました。

いろいろと使えた方が、学童保育にとっては良いのかもしれませんが、
例えば、図書室は、学校では昼休みしか開室していないし、学校の児童は使えないのに、学童の子どもは使えるというのはどうなのか。図書室に専任の司書さんがおられて、いつでも開いている状態なら良いですが、どうなんでしょうか。

どこを使うにしても、高学年の授業も終わり、最終下校が過ぎてからになるとは思いますが、今の学童がある体験交流センターと比較しても、かなり範囲が広くなりますし、指導員の方の負担も大きくなります。


↑学校の正面玄関側から見た感じ。学童の場所に予定している部屋とはかなり距離があります。

予定されている部屋は、真上が6年生の教室で、隣も、「いきいきルーム」を挟むとはいえ、3年生の教室があります。
前に見に行った、南加茂台小のように、教室とはまったく切り離されて、独自の空間が確保されている状態ではなく、様々な意味で影響は避けられないし、特に学童の方の内容が制限される可能性もあります。

「運用面で配慮しながら、影響が出ないようにする」と言われますが、もう少しちゃんと検討した方が良いなあと思います。学校側にしても、あまり具体的に影響について協議されていないようでしたが、学校としてももっとよく検討されるべきではないかなあと感じます。

 今後の予定としては、6月には工事の業者を決め、夏休み中に工事をして、9月の2学期から、という事です。これから学童保育の保護者に内容を伝え、意見を聞く事になっていますが、やはり急な感じは否めないです。保護者への説明や意見の反映はていねいにすべきですし、出来るだけ保護者にも現場を見てもらうようにすべきと思います。

 一番大事なのは、子どもたちの生活の場としてふさわしいかどうかです。
個人が引っ越す場合でも、何度も現地確認をしたりして、慎重に検討する問題ですし、3月議会でも指摘しましたし、町長への申し入れでも言いましたが、移設ありきで考えずに、後戻りもできるように、慎重な検討が必要だとあらためて感じました。

引っ越してみて、やっぱりあかんでは、すまないですからね。 


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