「おとうさんとさんぽ」は、にしかわおさむ さんの作で、教育画劇というところが発行している絵本です。
この本も、こどもが小さい時に何度か読み聞かせをしましたね。
とても良い天気なので、おとうさんが、「ぼく」をさんぽに誘い、森の中に行きます。
森の中に行くわりに、おとうさんは、ワイシャツにズボン、革靴というかっこうで、何かちぐはぐというか、面白いのですが、森の近くに家があるんでしょうね。
森の向こうまでいく道の途中で、おとうさんと「ぼく」は、おおきな犬やすかんく、うさぎ、くまと出会います。
とうせんぼする犬を、おとうさんは、「ちんちん!」と言って、通りぬけます。
スカンクを見て、おとうさんは、回り道をして、スカンクのおならのいたずらをやりすごします。
おとうさんの面目躍如って感じです。
大きなホットケーキを食べてと言うクマには、「これは、困ったなー」と考えるおとうさんですが、ホットケーキが大好きな「ぼく」は、大きなホットケーキをペロリと食べてしまいます。
それには、おとうさんもびっくり。
そんなこんなで、森を通り抜けて、おとうさんと「ぼく」は、海のみえるところに出てきます。
そして、2人でごろっと寝転んで、ひとやすみ・・・でお話は終わります。
おとうさんとさんぽ、ときくと、どんな感じでしょうか。
おかあさんとさんぽ、とは、また違うお話を想像しそうですよね。
おとうさんと、といったら、何となく、小さな冒険的なものを感じます。
大きな犬のとおせんぼや、スカンクのいたずらを、おとうさんが「かっこよく」クリアしていくところに、「ぼく」が尊敬のまなざしを送っているのが、目に見えるようです。
でも、クマさんのホットケーキの場面では、「ぼく」は、「おとうさん、ぼくが、ホットケーキ だいすきだってこと、しらないのかなあ」と、ちょっと不満そう。
ホットケーキが好きな「ぼく」は、おとうさんにとっては、未知の姿だったんでしょうね。
たぶん、おかあさんなら、知っているんでしょうね。
驚いているおとうさんの姿に、知らなかった「ぼく」の側面を知った、何とも言えない思いが見えるようです。
このお話を読んだら、おとうさんとさんぽしてみたいな、って子どもが思うかもしれないですね。
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