伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

ママ婦人科医による「生理」と「セックス」を子どもに正しく伝えるための本

2022-04-06 22:40:03 | 実用書・ビジネス書
 親が子どもにどのように性教育を行うべきかについて説明した本。
 マスターベーションのことを「本書ではいい意味が含まれるセルフプレジャーで統一しています」(13ページ)というのですが、恥ずかしくない言葉で子どもに説明するのなら日本語にならんかなと思います。
 子どもがおちんちんを触っているのを親が見て、「汚いから触っちゃダメ!」と嫌そうな顔をして言うと、子どもは「自分のおちんちんは汚いものなんだ」(略)と思ってしまいますと言いつつ、「まずは、『おちんちんは触ってもいいけど。触る前と後では手を洗うこと。バイキンが入ると腫れて熱が出たり、痛くなったりするからね』と優しく教えてあげてください」(46ページ)って。あ・の・お~、触る前に手を洗うのはバイキンが入ると困るからとして、触った後に手を洗うのはどうしてなんでしょう。それってやっぱりおちんちんは汚いものって言ってるんじゃないですか? 映画「くれなずめ」で、小便した後で手を洗うじゃないですか、それってちんちんに失礼じゃないですかというような台詞(正確には覚えていないのですが)があったのを思い出しました。
 女性ホルモンは、コレステロール(脂質)を原料につくられますので、激しいダイエットをすると材料がなくなるので脳が飢餓状態だと判断して、女性ホルモンの分泌を止めてしまいます(107ページ)と。体重減少性の無月経ってそういうことだったんですか。なるほど。
 性行為の同意を紅茶に置き換えて説明してください、紅茶を入れてあげても飲む飲まないは相手の自由ということですが(167~170ページ)、同意するしないが自由という説明としてはわかりますけど、紅茶を飲む飲まないはその人がすることで、性行為は2人ですることですからちょっとニュアンス違うような気もします。ストレートな説明がしにくい人には使いやすい例えかとは思いますが(元は日本人じゃなくてイギリスの警察が作った動画だそうですが)。


宮川三代子 PHP研究所 2022年2月10日発行
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする