紫蘇の効用

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◆shiso家のわんこをご紹介◆

おてんばお初っちゃん

2005年10月21日 | 歌舞伎

8:30am起床。まだ吐息にお酒のかほり・・・
今日は待ちに待った歌舞伎座昼の部観劇だっつーのに
先日、新規開拓したばっかのフレッシュジュースが飲めるお店Dole Juice Cafeでモーニング。

新鮮しぼりたてジュースで体をシャキっとさせなくては~

さて、11:00から歌舞伎座です。
『廓三番叟(くるわさんばそう)
傾城千歳太夫:中村芝雀/新造梅里:市川亀治郎/太鼓持藤中:中村翫雀
三番叟は五穀豊穣を祝う舞踊だけど、廓を舞台にしたこのパロディ版はお正月の飾りがあり、いささか時期ハズレな感じ・・・
亀次郎さんは手先もきれいで丁寧に踊ってたけど、ずいぶんと首が動くのが滑稽な新造さんです。

『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)
岩藤:尾上菊五郎/尾上:坂東玉三郎/お初:尾上菊之助
大姫:中村隼人/庵崎求女:尾上松也/剣沢弾正:市川左團次
菊ちゃんが大役で頑張ってました。
玉さまの尾上はさすがに品格、気位の高いお中老でした。
菊パパの岩藤・・・眉間のメークが怖い~。怖い顔して客席向いてる~。夜の部の南与兵衛と別人。
いるいる、こういう怖いおばちゃん。
一幕目の岩藤の召使軍団お初の竹刀による立会い・・・菊ちゃんが剣豪のごとき勇ましさと某評論家が書いてて、心配しながら見つつも、可愛らしくて健気で元気な娘という感じでしょっぱなから観客をみかたにつけたと思えます。(眉がぶっといけど、もちっと細く書いていいのでは?)
草履打ちの場では尾上があらぬ罪をきせられ、大勢の前で岩藤にいたぶられ屈辱を受け、自害においこまれるまでの苦悩をじっくりと見せてくれて一緒に悔しい思いになります。
菊ちゃんの泣きの演技が本当にすごくて、尾上が自害したあとの悲しみの深さがより一層強くなってみんな貰い泣き
客席はずいぶんとすすり泣きの声がきこえました。
最後の岩藤を見事切り倒す敵討ちの場は今にも男の子に変身しそうな雄雄しさでしたが、こういうかっこいい女の子もいるよね~?(こじつけ?)
髪もおろして片肌脱いでカッコ良かった
菊ちゃんの白い唇メークのってステキ
松也くんの庵崎求女も口跡爽やかで、元気はつらつ若手組で幕。
でも、やっぱ菊パパのセリフの間とかセンスに感動。
この秋、私にとって印象深い狂言となりました。



芸術祭十月大歌舞伎
平成17年10月2日(日)~10月26日(水)
歌舞伎座