あの田辺くんの「メントスっ」の『七人の恋人』の女版『七人は僕の恋人』、本多劇場へAkOちゃんと観にゆきました。
出演:
伊勢志摩
宍戸美和公
猫背椿
田村たがめ
荒川良々
平岩紙
少路勇介
星野源
宮藤官九郎
遠山景織子
峯村リエ
池田成志
有名映画から起草した(のか?)8つのオムニバスで、ウーマンリブらしい突き抜け方してました。
「生きる」
突然、大きなテーマですが、本作と全く無関係な筋でした。
なるしーが塗ってるてらてらしたものの素材が気になる
「バトルロワイヤル」
学校での抗争ってことだけど、ネタはやっぱり下のほう・・・
女優さん、オンナ捨てた人が多いぜ。
「惑星からの物体X」
その日、その日でマジでやってるビーチバレーのアドリブが、観てるほうもだけど、出演者にもウケてるもよう。
「夢」
この一幕で伊勢志麻さんは観た人の心の中でスターになったと思う。
岩下志麻風やキルビル風でパチンコ伊勢志麻の画像製作。
テイクいくつまでいくんだ?体力がすごい。
「サウンドオブミュージック」
歌舞伎町の保育園の先生・猫背さんの不倫相手の牛カド男がなるしー。バカっぽさがリアル。
「ブラックレイン」
どうやらセレブ俳優らしい桜庭ジュン@荒川良々が、仙台ローカル番組で映画宣伝。
それに続いて各ローカル局別数秒告知がアドリブらしいがゴロがおかしい
「友達のうちはどこ?」
荒川良々と峰村さんのドカタ兄弟がそっくりなんですが・・・
伊勢志摩さんの淡々と繰り返すフラメンコがなんかすてき
「ゾンビ」
昔のアイドル、ズッキー(鈴木さんだから)の温泉宿での35周年ファンとの集い。
ってことは60歳くらいなのに、ずいぶん老いぼれ。かと思うと往年のアイドル時代の歌謡ショーのはじけっぷりは現なるしーの年からは及びもつかないハードなステージ。
特にテーマの芯はわからなかったけど、全体的になるしーオンステージな舞台でした。
観ててもぐったり疲れたあとは汁べゑで
お通しはイタリアンと和風どちらにしますか?と聞かれ「イタリアン」といったらドレッシングがイタリアンだった・・・
「お通しはサラダですが、」と言ってよ~
塩ダレネギ豆腐
スパイシー枝豆。手がべっとべとになります。
どっでか大根おでん盛
地鶏の唐揚じゃん。あるゆる醤を使っているという。
黒糖そらまめ、意外な美味しさでdoggybagしちゃった。
七人は僕の恋人
11月8日(土)~12月7日(日)
本多劇場
シアターコクーンの『表裏源内蛙合戦』をAkOちゃんと観劇。
表の源内:上川隆也
裏の源内:勝村政信
青茶婆(花扇):高岡早紀
大久保一学/鈴木春信:豊原功補
雲井太夫/笠森お仙:篠原ともえ
松平頼恭/司馬江漢:高橋努
高井源之助/杉田玄白/将軍家治/桜田義好:大石継太
女房お初/母/遣手婆:立石凉子
白石茂左衛門/惣二郎安天連/鳥山検校/田沼意次:六平直政
幕開きで役者さん全員での口上。
腹から声出てて一斉に言ってっから圧巻。
蜷川さんの演出ってつかみに工夫があるね~。
あのエレキテルの発明者・平賀源内を上川さん、勝村さん二人が演じる。
産まれたてのBaby源内がかわいい。
そして上川さんは佇まいや声がイイ
舞台上での存在自体がステキ
そして裏の源内を演じる勝村さんも高テンションで巧い
芝居全体は冗長なとこが多く、だぶりを除けば半分くらいの時間になるような気がするのだが・・・
脚本が古いので親父うけのギャグや「長崎は今日も雨だった」を何度も・・・は古いしな~。
あと、エロや病気のとこをリアルに描くのもキツいな~
篠原ともえが全くはじけた役でないので、なぜ彼女?と思ったけど。そういう路線になったのかな?
小ネタで気に入ったのは自力廻り舞台
表裏源内蛙合戦
2008年11月9日(日)~12月4日(木)
Bunkamuraシアターコクーン
シアタークリエでうっちーとしのぶちゃんの共演、私生活 PRIVATE LIVSを母上さまと観劇~。
エリオット:内野聖陽
アマンダ:寺島しのぶ
シビル:中嶋朋子
ヴィクター:橋本じゅん
ルイーズ :中澤聖子
うっちーとしのぶちゃんは文学座の同期だって
なんて豊作な期なの。
My叔父が昔、文学座にいたけど、その期はみんなへっぽこで「ダイコンの○○期」とかいわれて同期でスターが出なかったらすぃ。
叔父たんも俳優廃業して今は山にこもってまふ。
さてさて芝居のほうは・・・
4人ともチャーミングです
誰にも愛着感じるから、誰が誰とくっついてもイイって気分になるので
エリオットアマンダ→元・夫婦、
エリオットシビル→今・夫婦
ヴィクターアマンダ→今・夫婦
エリオットアマンダ→元さや?
ヴィクターシビル→???
もう男と女はどうなるか∞な可能性が大笑いで観れる。
一幕目、
2部屋のホテルのベランダだけでの狭い空間で繰り広げられる。
それぞれの部屋に新婚旅行で来てる2組の夫婦。
ここでの会話でバックグラウンドや正確がくっきりわかる、役者さんの巧さ、エリオットとアマンダのムチャな判断も「あーこの2人、なるようになれ」って目で見れる
二幕目、
パリのアパルトマンは奥行きのあるリッチ感のある部屋。
奥にはグランドピアノがあって、センターにソファがあってここでラブラブ何度もキスシーンもあり、大喧嘩もあり・・・
ファイティングシーンは迫力
しのぶちゃん、ツヨ~。さすがビューティペアファン。
うっちーピアノ上手なのねん。しのぶちゃんともども歌もうまいし、「声がばつぐんにきれいなアマンダ」というのに説得力。
かたぶつシビルの「モーレツ×××」ってのがかわいい。
ほっそいしのぶちゃんの隣りにたつ橋本じゅんさんの顔のデカさが笑えた
この作品が書かれた1930年頃のモガ的ファッションもかわいくて、自由に生きてるステキさ醸し出た洒落たお芝居
終演後、日比谷シャンテの裏手にあるお好み焼・鉄板焼「88」パチパチでお夕飯
野菜炒め~~ 牡蠣バター焼き~~ ネギ焼き~~ ソース焼きソバ~~
箸休めは生キャベツと叩ききゅうり
私生活 PRIVATE LIVS
2008年10月3日(金)~31日(金)
シアタークリエ
のち
シアターコクーンでイプセンの『人形の家』を上演中。
堤さんの芝居はいっつもAkoちゃんと観てる。今日も。
ノラ・ヘルメル:宮沢 りえ
トルヴァル・ヘルメル:堤 真一
ニルス・クロクスタ:山崎 一
ドクター・ランク:千葉 哲也
クリスティーネ・リンデ夫人:神野 三鈴
アンネ・マリーエ(乳母):松浦 佐知子
へレーネ(メイド):明星 真由美
デヴィッド・ルヴォーの演出、さすがおしゃれな雰囲気
休憩が2回入る3幕の長い芝居です。
でもセリフにテンポがあって、舞台装置がおしゃれで舞台との距離も近くて入り込みました。
開演前、センターのステージは天井から吊るされた白い幕がおりててその中で子どもたちが遊んでいたけど、ざっと幕が引き抜かれるとノラ一人が裾の長いドレス(少しスカートをふくらませてるワイヤーを見せて)で立っています。
正方形の舞台を客席がぐるっと囲んで、役者さんたちは360度見られてる。
そしてその舞台はときに回転もする。
そんな中で見た目もお人形な宮沢りえちゃんの迫真の演技
堤さんのお人形ノラの溺愛ぶり、そしてダメ男的発言・・・うまい
衣裳がいろいろかわるけど、それがまた心境を表してるようにも見えるのよね~
100年前な感じと現代っぽさとが入り混じった空気で物語が進みます。
言葉ひとつひとつがノラの可愛さを、ヘルメルの潔癖さを、クリスティーネの優しさを、クロクスタの苦悩を表して人物像がくっきり。
しかし、経済的な理由でその昔別れたクリスティーネとクロクスタがよりを戻したときはクリスティーネの計算かなと思ってしまった。
クリスティーネとクロクスタはノラとヘルメルとは対照的な境遇として存在しているんだけど、もしかしたら二人は未来のノラと未来を暗示してるのかな?
ノラとヘルメルも将来、いろんな苦労の末また結ばれるのかな?なーんて想像もさせます。
最後にノラが階段を昇っていき、まぶしいほど明るいドアの外へ出ていったけど、世間知らずで華奢なノラが自立していこうとする先は果たして「明るい未来なのか?」
「苦労するよ~」と教えたい気分。
そしてノラに去られたヘルメル堤さん、がっくし・・・と超なで肩になってた
この戯曲が書かれた130年前の西欧ではお人形的な生涯を送った人がたくさんいる時代だったから共感した人も多かったと思うけど、現代でこの題材だと逆にうらやましい境遇じゃねーの、ノラ、ヒステリックで刹那的すぎんじゃねーのってお話だけど、役者さんの力量発揮が楽しめた
セリフ劇であるこの芝居、日本での初演は明治時代に島村抱月・松井須磨子
こんなに早口でセリフ言ってたのかな・・・
シアターコクーン出てすぐ、七輪炭火焼きの文字惹かれて入ったのがいくどん。
安くて美味しいめっけもんなお店でした
超新鮮レバ刺しが400円
カルビ
ホルモン
ゲソバター
お餅も
特製おじや
人形の家
2008年9月5日(金)~9月30日(火)
Bunkamuraシアターコクーン
シアターコクーンで大人計画のお芝居。
AkOちゃんと観劇。
天久六郎:市川 染五郎
山岸諒子:大竹 しのぶ
滝川栗之介/研究生1:阿部 サダヲ
弁慶/動物/修学旅行生:荒川 良々
白石泉:市川 実和子
元気/三郎/助監督:星野 源
江川昭子/パート:池津 祥子
つげ/研究生2:ノゾエ 征爾
輪尾/ババア/ルクルーゼ妻/メリヤス/動物/修学旅行生:宍戸 美和公
ポッキー/録音部/動物園の係員/救急隊員1/工員:少路 勇介
家出/パート:村杉 蝉之介
山木/一宮カノン/福主任/研究生3:菅原 永二
克夫/司会者/主任/ディレクター/救急隊員2:皆川 猿時
杏/研究生4/ウエイトレス/黒子:平岩 紙
その他:赤池 忠訓
鉱物圭一:浅野 和之
ルクルーゼ/ダンサー/お子様ランチ/一本木:松尾 スズキ
新進気鋭の劇作家=染ちゃんと歌舞伎界の異端児と呼ばれる歌舞伎役者=サダヲ。
そのキャスティングって・・・
滝川栗之介、略して”タキクリ”のサダヲたん、ほぼ想定どおりの暴れっぷり
松尾スズキーーー何やってもおかしくて
コンテンポラリーダンスもうまかないんだけど、あるある、その振りみたいなとこよく捉えてて、でもゆるくって
インチキフランス語も韓国語もすばらしい発音。
刺されて死ぬときに「Les Misérables・・・」笑った
歌舞伎役者役のサダヲではなく大竹しのぶさんが弁天小僧の浜松屋でのタンカを一気にまくしたて。
これがすごい上手い
それと鉱物さんの一発芸「鹿が撃たれるとこ」が激ウマ
池津 祥子さんの目つき。可笑しいです。イっちゃってる演劇人出てました。
あのぉ、染ちゃんって意外にしまってない体で軽く驚いたんですけど・・・
女教師は二度抱かれた
2008年8月4日(月)~27(水)
シアターコクーン
六本木の俳優座でのお芝居『アプサンス~ある不在~』観劇です。
かぶりつきだじょ。
キャスト:
ジェルメーヌ:吉行和子
看護人:岡田浩暉
いとこの妻 イダ:加藤美津子
アパート管理人 マダムメイルー:村中玲子
昔の教え子 レイモンド:山本郁子
病院の清掃夫:山口森広
俳優座もかなり古めかしい劇場になってしまいましたなー。
そして舞台はもの哀しい雰囲気の病院のシーン。
妙にしっくりして、劇場全体がまるごと臨場感に包まれた感じでした。
年老いて認知症になったジェルメーヌが病院での日々で過去の記憶を少しづつ思い出していくという重たい題材ですが、現在接してる病院の看護士やいとこやアパートの管理人、昔の教え子などと話していると
フラッシュバック的に過去の情景となってまわりのキャストが違う役になって演じるという演出で、その描き方が幻想シーンのようですんなりと展開してました。
岡田くんは基本、看護人の役で車椅子を押したり、お食事運んだり、ベッドに寝かしつけたりとしてる中でジェルメーヌのお父さんになったり、小さい頃の初恋の相手になったり、離別したダンナさんになったりと難しい役どころ・・・
しかし、年齢不詳な感じがぴったりでした。
吉行さんはこの芝居が最後の舞台ということで話題にもなってますが、テンションあげたり、心に傷を持ってる憂いを出したりとすごくパワーのいる舞台だと思います。すごいなー。
客層は吉行さん世代が多数という感じでした。
アプサンス~ある不在~
2008年6月19日(木)~2008年6月29日(日)
俳優座劇場
『わが魂は輝く水なり』の千穐楽、マチネ公演です。
斎藤実盛:野村萬斎
斎藤五郎:尾上菊之助
斎藤六郎:坂東亀三郎
巴:秋山菜津子
中原兼平:大石継太
平維盛:長谷川博己
中原兼光:廣田高志
ふぶき:邑野みあ
城貞康:二反田雅澄
郎党黒玄坊:大富士
郎党時丸:川岡大次郎
乳母浜風:神保共子
藤原権頭:津嘉山正種
コクーンという劇場が古風さを感じさせないせいか時代ものなのに時空を超えた気分にさせる・・・
舞台転換も襖のような幕が横からスライドされてこれがピタっと閉まるのが和風だけど新しい感じ。
岸壁の飛び岩とかも寄せる波がみえるようで緊迫感~
何度か観てるうちそこに身を置いてるだけで不思議な感覚を味わえて、いいな~って思えました。
でも、墜ちていくものと戦によって狂っていくものの象徴的な敵対としてはすごくわかりやすいけど、今日観てて巴が本当に狂ってしまったのか、そういうフリをしているのかどちらんだろ~と。
そしてここで描かれてる狂気は脳(心?)の破壊を言っているのか集団心理の勢いで誰もが止められない「狂ったように」なったことを言ってるのか?とちょっとわからなくなってしまいました。
そんな謎ものこしつつ・・・
平家側のシーン、もちょっと多くして欲すぃ~と思うようになっちゃった、いいキャラ揃いだし。
この舞台は他の都市での公演もないのでこれぎり~
花吹雪のカーテンコールで「この座組みで観るのもおしまいかぁ」と感慨深くスタオベしたのでした。
わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-
2008年5月4日(日・祝)~27日(火)
Bunkamuraシアターコクーン
のち
シアターコクーンの『わが魂は輝く水なり』二度目AkOちゃんと観劇。
斎藤実盛:野村萬斎
斎藤五郎:尾上菊之助
斎藤六郎:坂東亀三郎
巴:秋山菜津子
中原兼平:大石継太
平維盛:長谷川博己
中原兼光:廣田高志
ふぶき:邑野みあ
城貞康:二反田雅澄
郎党黒玄坊:大富士
郎党時丸:川岡大次郎
乳母浜風:神保共子
藤原権頭:津嘉山正種
通路そばだったので菊ちゃんのさらさらヘアーに長いまつげがまじかで見れたじょ。
衣裳の香りも~
今日はより一層亡霊五郎に感情が入って、父を思うけなげさにジーン。
自分は死んでしまっているのに殺される父を必死に助けようとして、悲しんで・・・
そして、実盛とーさんの萬斎さんが可愛らしい人物なんだな~。
ほんとにこの二人のコンビがイイ
歌舞伎や狂言など伝統芸能の世界の人って所作も武家言葉風の古い言い回しもムリを感じないのでよけいキャラクターがくっきりと感じられるし。
亀兄さんも絶叫セリフなのが耳慣れないけど、やはり時代ものにマッチした存在感。
兄なのに弟役・・・でも弟的な雰囲気がちゃあんと出てる。
そして今日もツボりました、殿。
いい間だ、殿。
滑舌良くってかっこいいのに、殿。
実際、維盛は富士川の合戦で、水鳥の羽音に驚いて逃げちゃった逸話があるような人だから戦に不向きとして語られてるけど、こうくるか、と。
ステキな役者さんがたくさん出てていい芝居~。
終わってホルモン焼肉ぶちへ。
Akoちゃんは一緒に「肉、肉、」と付き合ってくれるから嬉しいのぉ
キムチ、まっ赤が濃い。
丸腸・・・わんこの餌入れみたいので出てきた
脂ののったお肉がおいすぃ~
わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-
2008年5月4日(日・祝)~27日(火)
Bunkamuraシアターコクーン
シアターコクーン、『わが魂は輝く水なり』初回観劇は母上さまと。
菊ちゃんが出ることももちろんですが、すごい感動した『タンゴ・冬の終りに』と同じ清水邦夫・作、蜷川幸雄・演出なのでとっても期待高まってました
斎藤実盛:野村 萬斎
斎藤五郎(実盛の息子):尾上 菊之助
斎藤六郎(実盛の息子):坂東 亀三郎
巴:秋山 菜津子
中原兼平:大石 継太
平維盛:長谷川 博己
中原兼光:廣田 高志
ふぶき:邑野 みあ
城貞康:二反田 雅澄
郎党黒玄坊:大富士
郎党時丸:川岡 大次郎
乳母浜風:神保 共子
藤原権頭:津嘉山 正種
源平合戦が舞台で『実盛物語』よりずっとあとの時代で、初演は学生闘争が激しかった頃の社会への警鐘的な作品というので重いかな~難解かな~と思ってたけど、そんな懸念は払拭された芝居でした。
お席が縦・横両面から見てセンターとういう位置だったので今日は全体像を体感。
大きな藤の花や峠の上でのシーンなどちょうど良く観えるとこ。
客席を行きかう菊ちゃんもばっちり観れます。
サラサラロン毛が美し~ ヅラだけど、素晴らしい素材。
髪なびかせて軽やかに動く菊ちゃん、亡霊という役どころにぴったりな中性的雰囲気。
萬斎さんの実際の年より老け役だけど、若さがじゃまして薄っぺらくなるということもなく、力みもない。
素晴らしい舞台人力です
むしろ適年齢の役より声が合ってるみたい。
年老いた実盛と親より先立ってしまった息子五郎の二人の関係がなんだか微笑ましい。
死んでも心が通じ合ってる
実盛が若作りのためにおしろいをぬるとこ、パフパフしてる菊ちゃん、お富さん@源氏店・・・
もひとつの見所が亀三郎くん、出番多し
絶叫系なので喉を大事にしてね。いい声なんだから。
大好き、秋山さんも魅力的な役どころだけど、武将姿・・・なんでブーツなんだ
ふぶき、なんとかならんのか。反感買いそうなキャラだと思いますが。発声も苦手。
歌舞伎では一目惚れされちゃう優男、平維盛が妙な天然くんでおもしろかった。
終演後は雨が降ってるにもかかわらず飲んで帰りましょ、と近くのスペインバルCASA DEL BUENOへ
CAVA飲んでピンチョスつまんでいい雰囲気に満足
たらこのマリネー
オリーブとケッパーの盛り合わせ
わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-
2008年5月4日(日・祝)~27日(火)
Bunkamuraシアターコクーン
のち
パルコ劇場での『ガマ王子VSザリガニ魔人』AkOちゃんと観に行きました。
劇場でMeUさんとばったり会って、なんとわれらの真後ろの席でした
大貫(会社会長):吉田鋼太郎
パコ:志村玲那
室町(俳優):笠原浩夫
光岡(看護婦):新妻聖子
木之元(主婦):楠見薫
滝田(消防士):中山祐一朗
龍門寺(ヤクザ):山内圭哉
浩一(大貫の甥):戸次重幸
雅美(浩一の妻):月船さらら
浩二:戸次重幸
堀米(たにし):春風亭昇太
浅野(医師):岡田浩暉
ジーンときて、すごく泣いてしまいました。
「え?このタイトルで?」と思われるでしょうが心温まる作品なのです。
舞台はある若者が両親から譲り受けた今はもう営業してない病院のあった家。
そこに一人の老人がたずねてきて昔の病院での出来事を懐古し語るという展開です。
病院では個性的な患者さんやぶっきらぼうな看護婦さん、遊びたがってばかりいる御医者さん(←岡田くん)とかいる中で冷徹で暴力的な会社の会長さん大貫という人物がいちいち文句を言って空気を壊している。
ある日事故により両親を失い、一日しか記憶をもてない障害を持つ少女パコに暴力的に接してしまうがその障害を知った日から大貫が人がかわったようにヒューマンな感じになる。
パコのために亡き母親からもらった絵本『ガマ王子VSザリガニ魔人』を読み聞かせ、そして心に残してもらうため病院のみんなでその絵本を劇にして上演する。
個性的な役を演じる役者さんたちですからやはり個性的で芝居も劇中劇もおもしろい。
そして吉田鋼太郎さんの暴力的からパコを思う必死なやさしいおじさんのかわりっぷりに心うたれました。
すごい泣けた~
襟元がびしょびしょになった。
岡田くんの遊びたがりお医者さん、でも名医ってのがハマってて可愛かった。
この芝居、『パコと魔法の絵本』という題名で映画化されます。
9月13日ロードショー!サダヲが堀米さんをやるらしい・・・
しかも監督が『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』の中島哲也というので映像的にも楽しみ
MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人
2008年3月21日(金)~4月6日(日)
PARCO劇場
劇を観る友、AkOちゃんと今年初の一緒観劇
シアターコクーンでNODA・MAPの『キル』を2階コクーンシートで。
・・・とっても観ずらかった
テムジン:妻夫木聡
シルク:広末涼子
結髪:勝村政信
人形:高田聖子
フリフリ:山田まりや
J・J:村岡希美
案内ガイド+ヒツジ・デ・カルダン:市川しんぺー
旅人ポロロン:中山祐一朗
イマダ+蒼い狼:小林勝也
トワ:高橋惠子
バンリ:野田秀樹
舞台装置の発想と使い方がすごい
同じ蒼き狼テムジンを主人公にしているテアトル銀座の『ジンギスカン』を観たばっかだから比較してしまうが草原の絵の前で進むお話と、舞台下から上からいろんなマテリアル(すのこみたいのや大きな布)を飛び交わす動きではタッチは大違いだ。
13年前にこれがすでに上演されてたんだからすごく前進的。今でも斬新さが際立ちます
わいのわいのとすごい勢いで演じているのがもったいないくらい、ひとつひとつのセリフが意味深でいろんな事柄に係ってる。
”着る―切る(斬る?)―KILL”や”征服―制服”とか、同音異義語を面白くからませてます
歴史的栄枯盛衰を現代の流行に流されて踊らされ、昇り詰める人、淘汰されていく人を皮肉ってるようで結びつけ方もうまいな~
やっぱ野田秀樹って天才だなーそして美味しい役もやっちゃって
初舞台主演の妻夫木くんはキャラクターとしては合ってるけどまわりのベテラン舞台人の中ではやはり弱い感じがします。
広末涼子ちゃんともども声つぶれそうだし、必死さが前面に出てる感~
高田聖子さんとか声の通りの落としどころもばっちりでさすが
そしてコクーンに来ると必ず出てる勝村さん、今回特に大きな役どころで、うまい。
モンゴル風味な音楽にのって欲や家族愛やメッセージがたくさんある芝居だったので不思議と壮大さを感じることができました。
本日の感想会&ことよろ会は道玄坂の韓の台所。・・・また焼肉だよっ
レバ刺し(まただよっ)
タラコと韓国海苔って、いいじゃぁな~い
カルビはべろりーんとしたお肉をハサミでチョキチョキ
大好き♪丸腸
ネギ塩タン ネギネギ
NODA・MAP 第13回公演『キル』
2007年12月7日(金)~2008年1月31日(木)
シアターコクーン
新宿コマで座頭市サダヲが出てるからAkOちゃんと観劇だよ
座頭市(盲の旅人):哀川翔
神撥の八(つんぼの旅人):阿部サダヲ
朱太夫(旅芸人一座の女座長):麻路さき
竜之介(浪人):遠藤憲一
権蔵(悪役):田中隆三
お紺(歩き巫女):松浦佐知子
蘭丸(旅芸人の看板役者):RIKIYA
黒蝮の錠(黒蝮の涼の兄):野村祐人
黒蝮の涼(黒蝮の錠の弟):青山草太
お奏(旅芸人一座の三味線弾き()):いとうあいこ
浅川の親分(二大親分の一人):中田博久
熊吉(二大親分の一人):永澤俊矢
吾六(墓堀り爺さん):長門裕之
お茶屋のおかみ:汐夏ゆりさ
なんだかねー
三池監督ってあんまり舞台とか観ない人なんだろーなー
映画ならいいけど舞台では間がもたないシーン満載。
盲やつんぼや後ろ指さされる職業や落ち目の役者、過去に傷持つ男と心の闇を抱えた人たちのドラマってとこなんだけど、それを説明するだけに終始してる。
旅芸人一座が一場おきに登場するけどそれは暗い中にも享楽的な雰囲気を出すつもり?
しかし盛り上がってない・・・イタいのよ。何か。
二部では座頭の市と浪人・竜之介が酒を酌み交わす。なんでそんなに長く話してんの?
ニッポン男児が「自分はこんなに苦労しちゃってるの」って話されても心に響かん。
役者さんは悪くない・・・
長門さん、すごい存在感と芝居のうまさに驚いた
サダヲ、明らかに全体を引っ張っている、笑いを取るのもさすが
遠藤憲一さん、浪人の雰囲気ぴったり、立ち回りもうまい
哀川翔、顔ちっちゃ。ずっと目をつぶっての演技、しかもこれが初舞台とはたいへんだと思います。
麻路さきさん、元男役だけあって旅芸人一座の座長の風格が出てる
永澤さん、セリフがえらく聞きづらいけど、ガタイの良さは舞台栄えします。ゲイだし。
と、まぁ魅力的な人ばかりである、ってことは脚本がダメダメなのかな。
音響も場面転換で必要以上の大音量
ご年配の時代劇好きな人とか観に来てたらどうすんだ。
体にさわるぞ
唯一良かったのはクライマックスのいいとこでヒロイン朱太夫のヅラがとれたこと。
これで少しはこの舞台、印象に残った・・・
取っ組み合ってるうち相手の手に髪の毛が絡みカポっとはずれ、なかなかはまらない
・・・んー舞台ならではのハプニングです。
以下、本音。あんまハッキシ言っちゃってるんでイヤな思いする人はスルーしてくらはい。あぶりだして見れます。
(-。 -; ) 今年の芝居ワースト1に輝きました。
客の入りが物語ってます。
たとえ愛するサダヲが出ててもダメなもんはダメという審美眼を持った自分に安心しました。
飲まなきゃやってらんねーや。
と、焼肉どんどんで御口直し
ネギタン塩、サイコー
レバ刺し、新鮮ー
カルビ、うまー
丸腸、大好きー
しあわせ
座頭市
2007年12月3日(月)~12月16日(日)
新宿コマ
昨日に引き続き『ドラクル』観劇です。今日母上さまと。
なんでまた2日続けてになっちゃったんやろ。
作・演出:長塚 圭史
レイ:市川 海老蔵
リリス:宮沢 りえ
エヴァ:永作 博美
ガミュギル:渡辺 哲
ブランシェ:山崎 一
司教:手塚 とおる
ジョン・ジョージ:山本 亨
ラーム:市川 しんぺー
マリー・ナダスティ:明星 真由美
プット・ケルブズ:中山 祐一朗
アダム:勝村 政信
展開や仕掛けがわかってるので、今日は役者っぷりを楽しむことにしました。
一幕しか出ない人と二幕しか出ない人がきっぱりしてるのがいいような、残念なような・・・
残虐な吸血鬼よりドロドロしてるまわりのおっちゃん達、
リリスの横恋慕して毒を盛る医者のガミュギルや宗教心はうわべだけみたいな司教、
忠誠心をふりかざし、でも単に凶暴なだけじゃんのラームというアダムの召使、
みんな醜悪さが出てておみごとです
海老さまさすが海人別荘を彷彿とさせるマントの翻しがうまい
それと城にもぐりこみ後ろからエヴァをはがいじめするとき軽々持ち上げる感じがいいのぉ
こういう浮世離れ的所作がうまくいくって舞台が楽しくなるんですねー。
モテモテリリスに嫉妬をいだいて歯軋りしてるエヴァのひきしまった演技がすごくイイ
体がものすごく小さいのに存在感大きいです
リリスエヴァの二人の言い合いはお互い心の中から辛いものを搾り出すような極限状態を表していて息をのみました。
役者さんに隙がない。
ストーリーテラーの役割も兼ねたブランシェ、なさけなーい領主アダムもハマってる。
悲劇を象徴する言葉なのかなと感じたのは、リリスが序盤でレイの手を握り「冷たくて気持ちいい」
そしてレイが死ぬ間際にレイの手を握って「暖かい」・・・と。
幼い子どもの血を吸う罪を繰り返すドラキュラと陽にあたり死にに行くと、どちらも好きなのね。
どちらも悲しい愛・・・
でも残虐シーンや結ばれぬ愛ばかりだけど、見終わってなぜかほっこりした気分になるドラキュラ物語でした。
コクーン行ったら、おなじみの焼き鳥屋さんへ
レバ刺し
昔懐かしい味のポテトサラダ
カシラ
ここの絶品、鶏唐揚げ
・・・そして炭水化物で〆なきゃね
『ドラクル』 GOD FEARING DRACUL
2007年9月1日(土)~9月26日(水)
Bunkamuraシアターコクーン
海老さまシアターコクーンに初出演。 『ドラクル』で吸血鬼の役です。
作・演出:長塚 圭史
レイ:市川 海老蔵
リリス:宮沢 りえ
エヴァ:永作 博美
ガミュギル:渡辺 哲
ブランシェ:山崎 一
司教:手塚 とおる
ジョン・ジョージ:山本 亨
ラーム:市川 しんぺー
マリー・ナダスティ:明星 真由美
プット・ケルブズ:中山 祐一朗
アダム:勝村 政信
薄暗い中、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの演奏も低音で荘厳な感じが「ああ、ドラキュラらしい」と、特に裏切りもなく始まります。
しかし舞台装置にいろいろ工夫があって目新しい。
この作品を創りあげるまでの入念さが感じられました。
一幕目、吸血鬼レイと過去に過ちを犯してしまったリリスが一緒に住む片田舎の家が大木の断面のような上にベッド、テーブルだけがあって、舞台中央に浮いている感じ。
場面転換ではブルーのライトを下から照らして幕のかわりにのようにして神秘的。
プチ宙乗りもあるし、血の使い方も生々しく「どーなってんの?」って思っちゃう~
そして吸血男の二人は顔に青く浮き上がった血管のメークをほどこしてます。
おお、西洋隈取~
二幕目は愛のない夫婦アダムとエヴァの住むお城だけど、二人の間を象徴するような硬質で冷たい雰囲気の空間。
その中でのエヴァの真っ赤なドレスが効果的。・・・むむむ以外にボインちゃんだ。
海老さまはもっとバタくさいかと思ったら以外と和風。
やはり伝統芸能の世界に生きているから和の雰囲気が出ちゃうのかしら
体型も和風なのよねー
そして弱虫ドラキュラ・・・いろんな意味で弱いー
自分が不老不死、残虐な殺戮を犯す吸血鬼という事実に気持ちが弱くてつぶれちゃいそう
アクも強くなくて、血もあまり吸ってないからお腹すいてヘロヘロだし・・・
アクの強い感じはジョン・ジョージの山本さん、むさい感じの人なのにカッコいい
声がいいんだな
JAC出身だそうで身のこなしも軽やか
明星さんはいっつもコメディ系で見てるからどーもシリアスに見れなくて・・・マリーってアニメキャラだし。
しかし、役者みんなの芝居がしっかりしてるから思いっきり西洋の時代物でも違和感がなかったです。
生首、首なし死体、内蔵えぐりなど残虐シーンが出てきますがので覚悟のほどを~。
帰り道、歌舞伎通らしきおばさま達「歌舞伎で生首とか見てるからぜんぜんへーきよねー」と話してましたが・・・
『ドラクル』 GOD FEARING DRACUL
2007年9月1日(土)~9月26日(水)
Bunkamuraシアターコクーン
銀河劇場で1ヶ月半上演されてる『ベニスの商人』も、もうすぐ楽…。
今日はAkOちゃんと観にいきました。
シャイロック:市村 正親
アントーニオ:西岡 徳馬
バサーニオ:藤原 竜也
ポーシャ:寺島 しのぶ
ランスロット(シャイロックの召使):大川 浩樹
ジェシカ(シャイロックの娘):京野 ことみ
ロレンゾー:横田 栄司
ネリッサ(ポーシャの召使):佐藤 仁美
開演前のロビー、カーニバルの扮装のお二人に目線いただきました。
開幕・・・
仮面をつけた大柄な貴婦人が3人、舞台中央にす進み出て妙な間。
おもむろに仮面をはずすと網タイツ美脚の西岡 徳馬さんに笑いよりも驚いた息のほうが聞こえる客席・・・
意外と細い足だわ。
前回観たときよりテンポアップして、カミカミだったしのぶちゃんも今日はよどみなく美声でシェイクスピアの飾り多いセリフを聞かせてくれてます。
藤原君は早口すぎ。
市村さんのシャイロック、セリフまわしがおもしろくて可愛さがアップしてて、それが差別されいたぶられるユダヤ人であるのがかわいそうになってしまいます。
前半、さらったのはやっぱ藤原くん。
くろんぼアラブ人は童顔の彼だとかわいいちびくろサンボみたいで、必死にプロポーズする姿に大爆笑
まもなくよぼよぼじぃのマタドール姿のスペイン人ははずれそうな入れ歯を巨大レンズに写してアピールにまたも大爆笑
役者全員が膨大なセリフで思うのは女性陣のほうが聞き取りやすくカツゼツがいいこと
男優さんたちは聞き取りにくい方が多かったのが残念。
場面転換も工夫されていて流れるような展開だっただけに力みがあるようなセリフまわしだとその場面の印象が残らなくなってしまう・・・
『ヴェニスの商人』
2007年8月17日(土)~9月30日(日)]
天王洲 銀河劇場