スズナリにビッグネーム登場シリーーーーズ
昨年8月にシルビアさんが出て、今度はしのぶちゃんが出演。
寺山修二作品の『伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪』
…タイトル長っ15文字あるよ。
はくしゃくれいじょうこだかがりきくこのななつのたいざい
と読みまふ。
つぐみ:寺島しのぶ
赤ずきん:水嶋カンナ
掬子:松熊つる松
鰐夫人:野口和美
もうひとりのつぐみ:村田弘美
謎の男:遠藤好
便所のマリア:市川梢
麻耶子/人魚:傳田圭菜
アリス:南かおり
テレス:今井和美
アナベラ夫人:フラワー・メグ
金髪のジェニー:中山ラビ
演奏:黒色すみれ
舞踏:高橋理通子
人形遣い:ルナティコ
前フリ:白井妙美
メイドさんコスチュームの方が携帯は切っといてなどの観劇上の注意を述べる。
そして、
「ここスズナリは木造建築に見えますがれっきとした鉄筋です。耐震構造になってますのでご安心を」とな。
スズナリは地震があったら死ぬなー、と心配してた心、お見通しの注意事項。
それにしたって通路もぎっしり補助席並べて、身動きできない模様。
スリリング度アップな観劇です。
前フリをした白井妙美さん、ほんとはキャスティグされてたそうだけど、おなかに赤ちゃんがいて出演しなくなったとのこと。
でもよどみなく、ハキハキと伝達事項を述べ拍手~
白井さんしかり、みんな発声力がすごい。
そして力強い演技力。
カヲスで毒づいてるザ・アングラな芝居ですが、衣装や小道具は贅沢で華美な装い。
ゴシックアングラ(勝手に命名)じゃな。
そんな中でしのぶちゃんはスキっとした存在感で圧してました。
毒っぽい赤ずきんちゃんやおっさんぽい鰐夫人(最後まで男のシトだと思ってました)、半身美女で半身ハゲ親父や超音波的歌声の挿入歌…
いろいろいて、ストーリーも伯爵家とマリアの生涯の2本立てで何かぎっしり感。
人形使いの操作が美しく、お人形がリバーシブルなのら。
白いドレスをかえすと金魚~
それとつながってるのか人魚の上半身が裸~
最後は納涼歌舞伎よろしく本水がたっぷり舞台を満たして、「水漏れしないか?」と心配しつつ、キャストさんは長靴履いて楽しそうにちゃぷちゃぷしてました
アングラを観てるときって「これからアングラを観るんだ」という心構えをしてみないと何か吸われそうになるここちだったことを忘れてました。
だから存外に疲れた…
共感できないようでいて、その空間にいることがめぐりあわせのような、信じがたい出来事がおきた夢を見ているときのような感覚なんでした。
Project Nyx 第7回公演
美女劇『伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪』
2011年8月11日(木)~2011年8月21日(日)
下北沢 ザ ・スズナリ
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