歌詞

おそらく私は言葉というものが好きなのだと思う。

最近、いろいろと音楽を聴いていると、歌詞に興味が向いてしまう。
歌詞を見ながら聴いていると、それまで感じなかった良さをグッと感じてしまいより好きになってしまうことが多い。
もちろん、モノによるが。

以前、バンドをやっていたときには自分で歌メロや詩をつけたこともある。
ただの楽器だけの曲だったのに、歌メロがなんとなくついただけで曲の姿がガラッと変わる。
さらにそこに歌詞という言葉が組み合わさることで、ぼんやりとした姿だった曲がひとつのはっきりした姿を見せる。
まったく別の姿が見えてくる。
その変化は感動的。

そんな経験があるからか、歌詞というものに少なからず興味がある。

しっかりと具体的に言葉で説明している歌詞。
キーワードが散りばめられていて、そこからイメージを膨らませる歌詞。
聴く側がどのようにも解釈できる歌詞。
詩そのものを楽しんだり、その作り方まで考えて楽しんだり。

これまで、自分が作る側という気分でいろいろと聴いていると、「すごいな、これ」と思うことはあっても、その詩の世界にイメージを膨らませることまではしていなかった。
が、最近、いろいろとライブに行く頻度が急に増え、聴く側の気持ちで素直に聴けるようになったからかもしれないが、歌詞そのものを楽しめるようになっている。

そして、それに伴い。聴く人の想像力をくすぐるようなメロディーと詩を生み出したいという気持ちが芽生えているように思う。