ヒマ

ヒマだ。
そして楽しい。

私は今、このヒマというものを思う存分に楽しんでいる。
純粋に『ヒマであること』を楽しんでいる。
はっきりいって、ヒマである。
渋谷のそば屋にそばを食いに行って、その後ソバが休憩になるまで近くの喫茶店で時間を潰すほどにヒマである。

明日も特にやらねばならないことが何一つないほどヒマである。
ヒマなくせに、会社に行きたいとはまったく思わない。
明後日からの一泊の工場への出張がめんどくさくてたまらないほど、ヒマなくせにヒマでなくなることを心が嫌っている。

楽しい。
こんな自由気ままな生活はいつ以来だろう。
ヒマであることが楽しい。
こんなに時間を適当に浪費しているのはいつ以来だろう。
心が寛容になる。

今週が一番楽しい時期ではないだろうか。
来週になったら、最後の一週間という気持ちになってしまい、心の底からは楽しめなくなってしまうであろう。
ヒマを楽しむなら今だ。

ヒマだからといって、予定は入れない。
予定を入れるということは、ヒマではなくなってしまうということだからだ。
常にその時の気分で行動している。
そんなヒマを楽しんでいる。

私には会社勤めが合っているのだろうか。