泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

ときんそう

2011-10-07 | 草花
  ときんそう/吐金草  キク科
駐車場の真砂土の上、石段の縁、小石の敷きつめられた中などに、
地面に貼り付くように繁茂するトキンソウは、
立派なキク科の一員です。

葉は1センチほど、頭花(花の集まり)は3~4ミリほどの、
苔のようにも見えるささやかな庭草です。

以前、絵にしたことがありますが、
小さくてもそのバランスのよさは、最高でした!
頭花には、100あまりの筒状花が集まり、
その繁殖力は絶対確実的確立を獲得しています。

吐金草とは、頭花を指でつぶすと、
金色の果実がにゅうっと吐き出すように出てくることによると、
本には書いてありますが…

修験者、つまり山伏の装束のひとつ、
頭に着ける兜巾(ときん)の形に頭花が似ているのではと、
考えることもあります。


ちなみに、スズカケソウ/鈴掛け草も、鈴を掛けたように咲く花を例えた名とありますが、
これも山伏の胸に掛けた「鈴掛け」に似ているからと、思うのですが…


金峯山寺HPより


スズカケソウ