前回、雑誌掲載のための取材のお話をさせていただきました。
コンテストの応募が5月、取材のお話が有ったのが8月
そのときの電話で聞かれたことが。
「写真で見るとレイアウトの左側の方が未完成ですが、その後制作は進んでいますか?」
前にお話したとおりこの時期ほとんど制作は進まず、8月の時点でも
前回の写真のまま、
そこで9月に入ると あわてて左側の部分の制作に取り掛かりました。
このときの制作風景は以前、お話したとおり写真に撮っています。
同じ写真の繰り返しになりますが
この部分の山を造成しています。
まずボール紙で格子を組み、
マスキングテープで格子を細かくして
石膏に浸したキッチンペーパーを貼り
彩色をして
草のパウダーを撒きます。
こちらの制作過程の写真は
2009年9月22日の撮影です。
そして、コレも以前に掲載していますが
こんな風に木々を植えています。
今回は彩度を落としてみました。
10月4日の撮影です。
この写真を見ると全体に木々が植わっているように見えますが
ご覧の通り一番左側は樹木の製作が追いつかず禿山のままです。
こちらの写真にも写っていますが、トンネルの坑口付近、
山の斜面が急勾配になってしまって不自然なので、
落石防止の山肌補強をしたように仕上げています。
最後の2枚は11月3日、新しいカメラでの撮影です。
主要駅の有効長を少しでも長くと
壁際まで坑口を持っていってしまったので
山の斜面が、どうしてもすりつかなくなってしまい
苦肉の策として採用しました。
岩壁にする案もあったのですが、
岩の表現をする自信が無かったのでこちらになりました。
自然な形に曲げたかったので
フレームはボール紙ですが、裏打ちしてあるのはただの
コピー用紙です。
パクラせていただきます!!!(オイ!!
大糸線のクモハと、樹木がうまくマッチしてますね!!
キハ58も似合いそうですね!!!
前の記事の中でも書きましたが
この「張子の虎」工法の弱点は、そこらじゅうに石膏がポタポタたれることです。
線路などの養生だけは入念にされた方が良いようです。
それと、支えが紙とテープ、石膏に浸したキッチンペーパーの重みで
必ずもとの形よりだれてしまいます。
へこませたくない場所には何か支えをいれて置かれたほうが良いと思います。
夏風の思いつき工法、「張子の虎」には見かけ倒しという意味があることはご存知の通りです。