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Blog ~建築的日常生活&RUN~

静岡にある建築設計事務所、業務とそれ以外の活動、趣味の話、ちょっと考えたことなどを記録しています。

最高に楽しい地獄 ~伊豆稲取キンメマラソン~

2018年06月11日 | ランニング


 伊豆稲取キンメマラソン21kmを走ってきました。大会HPにある動画がとても楽しそうで、そこに映る伊豆の風景がきれいで、どうしても走ってみたくなりエントリーしました。事前に送られてきたTシャツには「CRAZY BUT FANTASTIC」の文字、どんなコースなのだろうかと楽しみにしていました。当日は雨の予報でしたがスタート時点ではまだ雨はなく、むしろこの時期としては曇りで走りやすいコンディションだったと思います。周りを見渡すと仮装をしている人が目につきます、グループでわいわいと楽しそうに仮装している皆さんも多かったです。ほかのマラソンとは違って楽しんで走ろうという雰囲気がすごくて、こんな大会も良いなぁと思いました。



 スタートしてからしばらくはクロスカントリーコースを走ります。スタート直後なので人が多いのですが、トレイルランとは違って幅のあるコースでそれなりに走ることができます。ただ前方の足元が見えにくいのでけがをしないよう気を付けながら走りました。野山を走る感じが楽しいです。アジサイが咲く坂を上ると、目の前が開けて海まで見下ろす伊豆の風景が広がりました。思わず「おーっ!」と声がでます。その後しばらくダートを走り、舗装道へ出ます。基本的に下り基調なので快調に走ることができました。



 コースマップに「げんなり坂」と書かれた上り坂に差し掛かります。長い坂がずっと続くのではなく、上ったり下ったりというイメージです。先日の八ヶ岳野辺山ウルトラマラソンでは長く続く坂道にかなりつらい思いをさせられたので、今回の坂は意外とあっさりクリアといった感じでした。それを過ぎると一気に下りになります。もともと下りは得意なので眼下の景色を眺めながら気持ちよく走ることができました。途中狭い路地を走る部分があり、そういったところでは地元の方の応援が近くて、温かい、そんな雰囲気が走っていてとても嬉しかったです。



山から下って今度は海岸線を走ります。海の香りがします。旅館の前では従業員の皆さんが手を振って応援してくれました。ここでも地元の皆さんが盛り上げてくださっているのが嬉しいです。海岸沿いの歩道を走るのでの静岡マラソンのときよりも海を近くに感じられます。その後一度海から離れて峠を越えて再び海岸線に出ます。漁港をまわってゴール地点を一度通り過ぎ、そこから最後の上り坂があらわれます。ここまで下りが多くてそれほど疲労していなかったので、上りをぐいぐい走り、折り返して下りになったところからラストスパート、最後でかなり順位を上げたと思います。



そしてゴールの東伊豆町役場に到着、記録と荷物を受け取って、キンメ汁をいただきました、程よい疲れの体にはとても美味しかったです。このころになって雨が降り出しました。「最高に楽しい地獄へようこそ!」とHPに書かれていましたが、それほど地獄ではなく、むしろ気持ちよく走れるコースだったと感じました。山から海へ、クロスカントリーからロードへ、自然の中から町へ、変化のあるコースと地元の皆さんの暖かい応援、最高に楽しかったです。











素晴らしい風景 ~星の郷八ヶ岳野辺山ウルトラマラソン~

2018年05月22日 | ランニング


 大会HPのきれいな写真を見て、ここを走りたい!と思いながらも走り切れるかと考えると思いきれず、躊躇していた「星の郷八ヶ岳野辺山ウルトラマラソン」をついに走ってきました。自分の走力を考えると100kmは難しそうなので、今回は71kmへの参加です。



 スタートは朝5時、この時間は雲が多く八ヶ岳も山頂がチラリと見える程度でした。スタートしてまずは野辺山高原を走るのですが、何もない広い畑の中を吹いてくる風が冷たくて寒かったです。それでも徐々に日が当たるようになると急に温かさを感じるようになりました。そのころには八ヶ岳の雲も取れて美しい風景に感激しながら走ります。




 JR最高地点を過ぎ、しばらく行くと砂利道が始まり、徐々に上りになっていきます。しかし、この日はとにかく天気が良く、美しい富士山や南アルプスを見ることができました。なかなか見ることがない広大な風景の中を走れることが嬉しくて、まだまだ楽しめている段階でした。



 そこからはひたすらダートの上り。どんどん上っていくランナーもいますが、自分の力を考え最後まで走り切るために無理をせず急な上りは歩きました。そして20km手前でコース最高地点標高1908mここで第一段階の達成感です。それを過ぎれば長い下りに入ります。下りは得意なので後のことを考えて時間を稼ぐように、でも無理をしないように、快調に走ることができました。



 そして42kmのエイド、事前に想定した時間より30分ほど早い到着。気分転換もかねてトレランシューズから、ランニングシューズに履き替えました。すると、舗装路の走りに関しては思いのほか快適になり、残りを走り切る気力も湧いてきました。しかし、50kmを超えてからの上りはかなり厳しく、太陽が照りつけて気温も上がり辛い時間が長く続きました。ゴール前の上り坂は本当にきつかったです。それでもなんとか、制限時間内に無事ゴール、今回の71kmは長かったです。



 やっぱりウルトラマラソンは大変でした。しかし、それ以上にきれいな風景の中を走ることができて幸せでした。こんなに良い経験をさせてもらった運営の皆様、地元の皆様に感謝です。







青い空と強烈な風 ~焼津みなとマラソン~

2018年04月14日 | ランニング


 3年ぶりに焼津みなとマラソンのハーフを走りました。ここは3年前にサブ100(100分以内)を達成したコースです。最近フルもハーフも目標としたタイムに届かないことが続いていたので、ここでなんとかしたいという思いはありました。スタートとゴールは港から、青い空と青い海、海に浮かぶ漁船、この日は富士山の姿を見ることもできました。コースはフラットで幅も広く走りやすいのですが、朝から風が強くそれが走りにどれくらい影響するのか気になっていました。スタート後の密集で時間ロスをしないようにスタート直後から速めのペース、コース取りもうまくいき良い形でスタートをすることができました。



 前半は西に向かって走りますが、いきなりの向かい風。港周辺ではそれほどでもなかったのですが、田畑が広がる地域にはいると強烈な風が吹きつけてきました。強い風と自然と出てしまう涙、鼻水に耐えながらできるだけペースを落とさないようひたすら我慢の走りです。そして、待ちに待った方向転換、海岸側の道路へ移りここからは東に向かう追い風になります。脚に疲労が出始めますが、風が背中をおしてくれるので前半より良いペースで走ることができました。このあたりでタイムを考えるとサブ100の可能性が見えてきました。しかし、16kmを過ぎたあたりで角を曲ると再び向かい風、ここが今回一番苦しいところでした。



 残り3kmはゴールが近づいてくるので気力でペースを維持、最後の1kmで脚がつる気配がありましたがなんとか耐えて最後まで走り切りました。結果はサブ100達成、3年前とまったく同じタイムでした。パーソナルベスト更新とはいきませんでしたが嬉しいです。そしてお楽しみの順位の下一桁によって3人に1人貰えるカツオ、残念ながらはずれておかかを貰いましたが、嫁さんが見事に当ててくれて夕御飯で美味しくいただきました。レースの結果で久々の充実感を感じることができて気持ちよかったです。やはり練習は大切です。この思いで練習を更に続けていこうと思います。















上って下るシンプルコース ~藤枝マラソン~

2018年03月12日 | ランニング


静岡マラソンから一週間、体の調子も復活してきたところで藤枝マラソンのハーフに出場しました。これまで、静岡マラソンの一週間後ということで体の状態がどれくらい回復するのか心配で、参加できないでいましたが最近ではフルマラソンを走った次の日曜日でも練習コースで普通にハーフを走れていたのでエントリーしてみました。会場までは車で行き駐車場は河原へ誘導されました。もう少し離れた駐車場だとシャトルバスがあるのですが、中途半端に離れた河原の駐車場からは会場まで歩きです。天気も良かったので散歩気分で会場まで。先週の静岡マラソンは1万人以上参加の大会でしたが、こちらは500人くらいです。スタートまで自分のペースで過ごすことができます。ランナー整列もとても簡単、早めにコースに出ていたら前から10列目くらいのところになりました。



コースはスタートから緩い上りです。体が温まっていない間は少しきついので無理をせずマイペースで走り始めました。のどかな風景の中を徐々にゆるく上っていく感じがずっと続きました。7kmを過ぎたあたりから坂が急になります。林の中の道を走ったり、つづら折りの区間もあります、ふと乗鞍天空マラソンを思い出しました。それでも歩くほどではないので折り返しをめざして我慢の時間帯です。



折り返しの後は基本的に来た道を戻るので後はずっと下り基調なので気が楽です。井川マラソンの反省から下りでスピードを出しすぎて脚を使い切らないよう気を使いながら、ペースを上げていきます。藤枝マラソンと言いながらも街中を走るわけではないので、藤枝らしいコースというわけにはいきませんが、のどかな風景を眺めながら走ります。そしてスタート地点に戻りゴール。



今回は順位の下一桁で決まるとび賞を貰いました、サッカーエース最中、ここは藤枝らしいとこです。前半は大変ですが後半はほぼ下りなので走った後の疲労感はいつものハーフのレースほど感じなかったです。もっと頑張れたということかもしれませんが、最近は気持ちよく走ることも意識しているので、そういった意味では良かったです。












やはりモツカレー ~静岡マラソン2018~

2018年03月05日 | ランニング


静岡マラソンを走るのも今年で5回目になります。最近フルマラソンでいい走りができていないので、年明けからトレーニングの距離を伸ばし坂道も走るようにしていました。どんどん遅くなるタイムを何とかしたいと臨みました。当日は晴れ、これまでで一番良い天気ではなかったでしょうか。走るには少し気温が高めだったかもしれません。何回も走っているのでコースの様子はだいたいイメージできていますが、それでも市役所前の道路にランナーがずらりと並ぶスタートの時は非日常の風景にわくわくします。沿道で応援してくれる皆さんのなかに知り合いがいたりするのは地元のレースならではの楽しみです。



中心市街地から住宅街、安倍川土手、久能海岸道路、変化のあるコースは楽しみながら走ることができます。前半、中盤までは順調にタイムを刻んでいましたが、35kmを過ぎたところで恒例の脚の痙攣が。しばらく歩いたり、走ったり、もう少し早く走りたかったので悔しかったのですが、気持ちを切り替えてゴールまでゆっくり周りの景色を楽しみながら走ることに気持ちを切り替えました。



昨年も食べたらその後走れるようになったモツカレーの給食を今年もいただき、脚が回復するのを待ちました。そして、しばらく歩いていると脚の痙攣もおさまり、また走れる状態になりました。それからは、徐々にスピードをあげながら、清水区内に入ってからこれまでで一番いい調子で走れたと思います。多くの皆さんが声をかけてくれる清水駅前で爽やかな気分でゴール。レース自体は良い天気の中走ることができて満足でした。しかし、タイムを考えると「もっと練習しなければダメか。」という思いもあります。来年もまた走ります。








大きく見える富士山 ~富士川キウイマラソン~

2017年11月28日 | ランニング


日曜日に富士川キウイマラソンのハーフを走ってきました。会場まで車で家から30分ほどですが、渋滞にはまらないように少し早めに出発。思いのほかスムーズに会場に到着、天気は晴れ、まだ少し肌寒く風があるのが気になりました。それでも、スタートの頃になると徐々に気温が上がって、走るころにはちょうど良いコンディションだったと思います。スタート地点から富士山の頭がチラリと見えました。



コースは多少のアップダウンはあるものの、前半はコース全体から見ればフラット、後半の上りのためにこの辺りは無理をせず、快適に走れるペースをキープすることを考えていました。地元の方々、お年寄りやお子さんも自宅の前などに出て応援してくださり、コース近くから一人一人のランナーに向けて声をかけてくれます。そのおかげで元気も出て、温かい気持ちになりました。そしてなにより大きく見える富士山、きれいだなーと思いながら走ります。



8kmを過ぎたころからコースは山間部へ向かい、新東名の橋脚の下から急な坂道が始まりました。ぐんぐん走って上っていくランナーもいますが、私は上りは得意ではないので脚を消耗しないようマイペースで。急な坂も長く続くわけではなく、その後に下りがあったり、緩い上り下りを繰り返す区間があったりするので、それほどつらいという感じではなかったです。この辺りの区間からも少し高い位置からの富士山を望むことができます。



最後の折り返し地点からは海がチラリと見えました。そこからはほぼ下り、ここまで無理はしていないのでまだまだ走れる状態でした。下りでオーバーペースにならないよう気を付けながらも徐々にペースを上げていきます。下りは得意なので調子よく気持ちよく走ることができました。最近は後半で脚がつったり、失速するレースばかりでしたが今回は最後まで走り切り、最後まで前のランナーを抜いていく走りができました。タイムは平凡ですが、久しぶりに充実感を感じることができました。



ゴールすると記録証とタオルがもらえます。そのあとゼッケンに印刷されたチケットと交換でおにぎりと富士山ひらら、そしてキウイがもらえます。事前にTシャツも送られてきているので、すごくいろいろもらったという感じがします。おなかがすいているところで、会場ですぐそれを昼食としてとることができるので、それも嬉しいところでした。最近厳しい結果のレースが続いていましたが、今回は気持ちよく楽しく走ることができて良かったです。今年最後のレースでしたが来年に向けて良い締めくくりになりました。






タイムオーバー ~井川もみじマラソン~

2017年10月29日 | ランニング


今年も島田大井川マラソンと同日に開催される井川もみじマラソンのハーフに参加してきました。台風接近中の悪天候、中止もありうると思いながら現地へ行きました。霧も深く雨も降っていましたがレースは予定通りスタートしました。



コースはシンプルな往復コース、上って下る感じです。前半は上り基調で雨の中でしたが、2回目なのでコースの全体像がイメージできてマイペースで快調に走ることができました。昨年は厳しい坂とどこまで続くかわからない上りにやられて、たくさん歩いた気がしましたが、今年は本当に急な場所以外は走れていました。



順調に折り返し、体力も残っている感じだったので、上りのタイムロスを挽回しようと下りでスピードを上げました。しかし、これが間違いで感覚以上に足には負担がかかっていたようです。残り5kmほどの辺りでピキピキと脚にいやな感覚が。。。その後はスピードを抑えて走っていましたが、緩い上りに差し掛かった時に一気に両腿、両脹脛が痙攣してしまい、立っていられずコースに足を延ばした状態で座り込みました。



その後、後ろから来たランナーが足を延ばすのを手伝ってくれたり、塩飴をくれたりと励ましてくれて、とても嬉しく、有難かったです。しかし、痛みは引かず、なかなか立つこともできずリタイアを考えました。後方についているパトカーが来たので声をかけると、後ろにまだ2人走ってるということでした。そこで、その人たちに抜かれるまでは頑張ろうと考え、もうしばらく休んだ後、なんとか立ってゴールに向かって歩き始めました。



 そこからゴールまでは雨の中、歩いたり、走ったり、本当にきつい時間でした。そしてなんとかゴールまでたどり着くことができましたが、その時は制限時間2時間30分を過ぎていて、タイムオーバーで記録なしとなりました。制限時間に間に合わなかったのは走り始めてから初の経験でした。でも、なんとかゴールまで戻ってこれたのでそれだけで良しとします。厳しいレースでしたが山の中を走る自然いっぱいのコースは独特の空気感があり、少し色づいた木々には走りながら癒されました。





懐かしいまちを走る ~松本マラソン~

2017年10月08日 | ランニング


仕事が立て込んでいてなかなか記事を書けませんでした。10/1(日)に第1回松本マラソン42kmを走りました。松本は大学時代と就職してからの数年間を過ごしたまちです。前日に松本に着き、車でコースを下見、宿泊は当時勤めていた事務所で担当した旅館の改修の仕事でよく行っていた浅間温泉。ゆっくりと温泉と風情を楽しみたいところですが、前日からマラソン出場体制のためビールは少々、朝食は旅館のメニューは食べずに、いつものフルマラソン参加ルーティン、残念ですがマラソンも頑張りたいのでここは我慢。



朝からすっきりと晴れた最高の天気、スタート場所は母校信州大学の北側の松本市総合体育館前、ここの芝生広場で建築コースの先輩たちに新入生歓迎コンパをやってもらった記憶がよみがえります。事前に送付されてきた緑の松本マラソンシャツを着ているランナーがたくさんいました。スタートエリアの道幅は他の大会に比べて狭い感じがしましたが、特に混乱もなくスムーズなスタート。道幅が狭いからか、スタート地点で応援してくださる皆さんとの距離が近く、とても力をもらいました。



スタートしてからもしばらく道幅は狭く、下りが続きます。何度も歩いた大学前の通り、友達の住んでいたアパート、ラグビー同好会で練習をしていたグランド、懐かしい場面が目に飛び込んできて、ここを今、マラソンランナーとして走れている幸せを感じながら走りました。そして、前半のポイント国宝松本城、お堀の外からちらりと姿を見ることができました。



街中に入ると当時設計に関わったビルが目に入ります。あのころ再開発の初期の仕事でいろいろ苦労もありましたが、今は周りも整って新しい街並みに生まれ変わっています。この辺りは道幅も広く応援してくださる人もたくさん居てくれて、シティマラソンの雰囲気を楽しむことができます。街を抜けるとコースは南松本方面へ向かいます、勤務していた事務所は南松本、就職してからの生活圏も南松本だったので、よく通っていた道です。当時住んでいたアパート、通っていたスーパーなどのすぐ近くを走り、思い出を楽しんでいましたが、コースはこれまでの下り基調からじわりじわりと上りとなってきます。



コースは南松本を過ぎ更に塩尻方面へと進みます。この辺りから周囲は田んぼや畑、高速道路、そんな風景になってきます。遠くには北アルプス、僕は松本らしい風景だと思いました。一度折り返した後、来た道をしばらく戻り、途中で折れて西へ向かい松本空港を目指します。のどかな風景を楽しみながら走っていると、ゴールの信州スカイパーク陸上競技場が見えます。しかし、これでゴールとはならず、再び街の方へと一度もどるコースとなります。ここで距離を稼いでいる感があります。そして今回、快調だったのはここまででした。。。35kmを過ぎたあたりでエネルギー切れ、完全に脚が前に出なくなりました。その後は、走ったり歩いたり、風も強くなってきて、辛い思いをしました。タイムも残念、反省の多いレースとなってしまいました。ゴール後にもらえたリンゴ果汁100%のシャーベットは疲れた体にとても美味しくて嬉しかったです。



今回は旅マラソンとしてはとても楽しみました、良かったです。そして松本マラソン、良い大会だったと思います。しかし、自分の記録としてみると不甲斐ない結果なので、涼しくなるこれからまた鍛えなければと感じました。







天空の景色 ~乗鞍天空マラソン~

2017年06月20日 | ランニング


日曜日に第12回乗鞍天空マラソンを走ってきました。標高1500mからスタートして2700mまで上って下りてくるコース。これまでは35kmでしたが、今年から42.195kmのコースも設定され、日本一標高の高い場所を走るフルマラソンということです。



当日の天候は曇り、青空が見れないのは残念でしたが、程よい気温で走りやすかったと思います。スタートしてから最初は緩やかな下り、白樺の林の中を走ります。この下りが終わった後に20km以上の上りがあるのは分かっているので、あまりペースを上げず景色を楽しみながら走りました。折り返しの後、緩やかな上りが始まり、再びスタート地点に戻ってきます。ここでたくさんの人が応援の声をかけてくれます。声援を受けこれから始まる長い上りに立ち向かう気持ちを自分の中で盛り上げます。



しばらく林の中の上りが続きます。途中コース脇に滝があり、ひんやりとした空気に一瞬包まれました。自然の中を走っている実感が湧いてきて、喜びを感じながら、上りも順調に走って上っていました。時々、林が開けた場所から眺めると周囲の山々まで見渡すことができました。まさに天空を走っています。



徐々に勾配も急になり、道路は山の斜面を蛇行しながら上っていきます。気温も下がり、ところどころに雪が溶けずに残っているのを見られるようになってきます。この頃になるとだいぶ歩く人も多くなってきますが、自分は歩かないことを目標に黙々と走っていました。しかし、15kmを過ぎた辺りから勾配の急な場所で走るのが辛くなり、走ってはいるものの、勾配の急な場所は歩くといった感じになってしまいました。折り返した後の下りで脚が痙攣するのも厳しいので、ここで無理はしないようにしました。ふと下を見ると自分が走ってきたコースが見えます、だいぶ上ってきました。



さらに上っていくと、ちらほらだった雪の量が徐々に増えてきます。とろどころ雪だまりになってしまっている部分は道路の部分だけ除雪してあり、そこが雪の壁になっていました。人と比べるとその高さがわかります、今年は特に高い壁になっているとのことでした。「すごい!」の一言です。これを見るために苦労して上ってきたようなもので、一気に気分が盛り上がりました。



雪景色になってから折り返し地点までは、周囲のすべての景色に感激しているので、辛さは感じませんでした。そして、ついに大雪渓前の折り返し地点に到着。もうゴールしたような気分で、中間地点なのに大きな達成感があります。ここまでくると結構寒く、エイドでもらったお味噌汁がとても美味しかったです。



この後、折り返しからはゴールまでずっと下りです。もう大変なことはないだろうと思っていましたが、そんなことはありませんでした。35kmを超えると下り続けている脚の疲れが激しいことに気が付き、下り坂であっても脚を前に運ぶのが大変になってきました。気を抜くとつまずきそうです、やはり42kmは長かった。そして5時間22分かけてゴール、順位は真ん中のちょっと下ぐらいでした。今回はタイムは考えていなかったですし、むしろあれほどの素晴らしい景色を見ることができたことで、レース後の満足感は特別でした。信州まで行って参加する価値のあるレースだったと思います、乗鞍天空マラソン良かったです。







100kmに挑戦 ~チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン~

2017年04月25日 | ランニング


 100kmに挑戦しました、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン。3年前に苦労して72kmを完走していますが、それからいろんなレースを経験し、そろそろ100kmいけるんじゃないかと思ったわけです。エントリーしてからは、練習にも40km以上のロングランを入れるなど準備をし、期待と不安をもってレースに臨みました。

富士北麓公園から午前5時スタート、予報は晴れでしたが朝は曇っていました、気温も低く上着を着てのスタートです。100kmのコースはまず山中湖を一周します。前回は山中湖は回らなかったので初めて走るコースとなります。前半は下りが多いのですが、ただ帰りはここを上るんだと思いながら走るので微妙な気分です。距離が長いなかで急な上りは特に脹脛の筋肉を使ってしまうので、無理せず歩くことにしました。これが後半になって効果があったように思います。山中湖に着いても曇っていたためここから富士山を見ることはできませんでした。

山中湖を一周し、坂を上り、再び富士北麓公園へ戻ってきて38.7kmです。ここから72kmの時にも走った河口湖、西湖、精進湖へ向かいます。例によって富士北麓公園からは前半と同じく長い下り、前回も最後にこれを上るのが辛かったのを思い出します。ここからは一度走ったことがあるコース、見覚えのあるエイド、風景、先の様子がわかるという意味で気持ちに余裕ができました。ただ、全部で6か所ある各関門の通過タイムが意外と厳しいのでしっかり走り続けないとなりません。河口湖にさしかかった時には天気も良くなり、満開の桜と富士山を目にすることができました。



 天候が良くなってくると、景色もきれいに見えてきて今日走ることができて良かったと思いました。中盤に差し掛かりますが事前に計画したタイムどおりに走ることができて56.4kmの関門もクリアすることができました。そこから峠を越えれば西湖です。この辺りは過去にも走ったことのある距離の範囲なので心配はありませんでした。そして再び峠を越えて精進湖を一周し70km、そろそろ厳しくなってきます。あとは戻るだけだと思い気持ちを高めます。そして幸いなことに後半になってもまったく脚が痙攣する気配がありませんでした。上りは歩いても下りになれば普通に走れるので区間のペースが落ちることもありません。

 そして80kmを過ぎるとだんだん脚が重くなり、90kmまでの区間が今回一番苦しかったです。スピードも落ちてくるので、なかなか次の距離表示看板が見えてこない。そうなると精神的にも厳しくなり歩きたくなりますが、制限時間内にゴールし「完走したい。」と心の中で繰り返し、ひたすら前に進みます。でも90kmを超えると先が見えてくるのでまた気持ちが前向きになりました。タイムもこのままであれば時間内にゴールできることも分かるので、後はトラブルが起こらないように無理せず走りきるだけ。残り5kmからの上りも黙々と歩いて上り、ゴール前2kmの下りはゆっくりながらも走って、13時間13分30秒、無事ゴールすることができました。14時間の制限時間ぎりぎりのゴールを想定していたので自分にとっては予想外の好タイムでした。真っ暗になる前に帰ってきたので、夕日に赤く染まる大きな富士山を見ることができました、感激です。このレースを経験することができて本当に良かったです。このレースをつくりあげてくださった皆様に感謝します。