
伊豆稲取キンメマラソン21kmを走ってきました。大会HPにある動画がとても楽しそうで、そこに映る伊豆の風景がきれいで、どうしても走ってみたくなりエントリーしました。事前に送られてきたTシャツには「CRAZY BUT FANTASTIC」の文字、どんなコースなのだろうかと楽しみにしていました。当日は雨の予報でしたがスタート時点ではまだ雨はなく、むしろこの時期としては曇りで走りやすいコンディションだったと思います。周りを見渡すと仮装をしている人が目につきます、グループでわいわいと楽しそうに仮装している皆さんも多かったです。ほかのマラソンとは違って楽しんで走ろうという雰囲気がすごくて、こんな大会も良いなぁと思いました。

スタートしてからしばらくはクロスカントリーコースを走ります。スタート直後なので人が多いのですが、トレイルランとは違って幅のあるコースでそれなりに走ることができます。ただ前方の足元が見えにくいのでけがをしないよう気を付けながら走りました。野山を走る感じが楽しいです。アジサイが咲く坂を上ると、目の前が開けて海まで見下ろす伊豆の風景が広がりました。思わず「おーっ!」と声がでます。その後しばらくダートを走り、舗装道へ出ます。基本的に下り基調なので快調に走ることができました。

コースマップに「げんなり坂」と書かれた上り坂に差し掛かります。長い坂がずっと続くのではなく、上ったり下ったりというイメージです。先日の八ヶ岳野辺山ウルトラマラソンでは長く続く坂道にかなりつらい思いをさせられたので、今回の坂は意外とあっさりクリアといった感じでした。それを過ぎると一気に下りになります。もともと下りは得意なので眼下の景色を眺めながら気持ちよく走ることができました。途中狭い路地を走る部分があり、そういったところでは地元の方の応援が近くて、温かい、そんな雰囲気が走っていてとても嬉しかったです。

山から下って今度は海岸線を走ります。海の香りがします。旅館の前では従業員の皆さんが手を振って応援してくれました。ここでも地元の皆さんが盛り上げてくださっているのが嬉しいです。海岸沿いの歩道を走るのでの静岡マラソンのときよりも海を近くに感じられます。その後一度海から離れて峠を越えて再び海岸線に出ます。漁港をまわってゴール地点を一度通り過ぎ、そこから最後の上り坂があらわれます。ここまで下りが多くてそれほど疲労していなかったので、上りをぐいぐい走り、折り返して下りになったところからラストスパート、最後でかなり順位を上げたと思います。

そしてゴールの東伊豆町役場に到着、記録と荷物を受け取って、キンメ汁をいただきました、程よい疲れの体にはとても美味しかったです。このころになって雨が降り出しました。「最高に楽しい地獄へようこそ!」とHPに書かれていましたが、それほど地獄ではなく、むしろ気持ちよく走れるコースだったと感じました。山から海へ、クロスカントリーからロードへ、自然の中から町へ、変化のあるコースと地元の皆さんの暖かい応援、最高に楽しかったです。

