看板

　事務所の近くの空き地に「マンション建設予定」という看板が立ちました。堂々とした大きな看板です。実はそれほど大きな道に接しているわけでもなく、周辺に低層住宅の多い地域だったので、住宅用に分譲されるのだろうと思っていたので、看板を見て「マンションか～。」と思ってしまいました。

　住宅がいくつかできるくらいなら、人の動きが変わるといった変化にとどまったと思うのですが、マンションとなると物理的な変化が発生するのが予測できます。周囲の住環境が大きく変わる可能性があります。どんな建物になるのでしょうか？

自転車でいこう

　今日は午後から「改正基準法の確認検査実務セミナー」がありました。会場は静岡駅の近くです。これまではバスで行ったり自動車で行ったりしていましたが、今日は天気も良かったので自転車で行くことにしました。

　自動車だと大通りを通っていくところですが、自転車なので普段通らない裏の道を行ってみます。ここにこんな建物が建ったのか、いつの間にかここが空き地になってる、この建物かっこよかったけど汚れてきちゃったな、こんなところに設計事務所がある、いろんな発見があります。しかも、立ち止まっても迷惑がかからないのでじっくり観察できます。途中、友人の事務所によって立ち話、建築士会の事務局によって用事を済ませ、セミナー開始の15分前に到着しました。

　お客さんとの打ち合わせの場合はこういうわけには行きませんが、講習会やちょっとした用事で街に行くには自転車がいいですね。日常ほとんど机に座ってPCに向かっているのでちょっとした運動も必要です。帰りは少し下りで追い風なのでペダルも軽く事務所まで２０分、バス停まで歩いたり、待っていることを考えれば早いです。

写真の整理

　建物が竣工し、引渡しが終わるとほっとしてしまいます。別の仕事が常に動いているので、どうしてもそちらに時間をまわします。早いうちにやっておきたいのですがなかなか出来ないのが竣工写真の整理です。

　住宅の場合なかなかカメラマンにお願いするような予算を作ることは出来ないので自分で撮影しています。表現したい場所が分かっているので撮影する効率はいいのですが、当然技術的には「それなり」です。それでも一生懸命撮るわけですが、その後の整理がいつも後回しになってしまいます。そうこうしている間に１ヶ月、２ヶ月と過ぎてしまいます。ということで、やっと「庭と繋がる家」の写真の整理が終わりました。

　写真はこちらのGalleryに置いてあります。→　清水一級建築士事務所

体育館観察

　連休に長野に行ってきました、そのとき見てきた建物です。千曲市にある「更埴体育館」、合併する前の更埴市の体育館です。これまでも気にはなっていたのですがなかなか寄って見る機会がありませんでした。今回は時間に余裕があったので子供を敷地内の公園で遊ばせながらゆっくり見てきました。

　建てられてからかなり年月が経っていると思われます。コンクリート打放しの外壁、和の雰囲気を漂わせる屋根、よくみるとかなり凝ったデザインをしています。両サイドに持ち出した２階を支える頬杖のような柱はそのまま２階を貫通するように屋根を支えています。１階と２階をつなぐ折り返し階段の踊り場の下に柱を作らず浮かせてあり、なぜかその裏だけ紅色に塗られていました。ガラス面の分割もさりげなくデザインされています。そのほか雨樋の処理や床下の換気スリットなど細かい見所がいくつかあります。一方でこの微妙な曲面や傾いた面などを施工するには手間がかかったと思われます。

　その地域ではなんでもない見慣れた体育館をカメラ片手にぐるぐる回って見ている私をタクシーの運転手さんが不思議な顔で見ていました。設計者、施工者をインターネットで検索してみましたが分かりません。裏には軽トラやトラクターが置かれていたりして地域の中になじんでそれほど注目されることのない建物ですが、設計者と施工者のパワーが感じられる興味深い建物でした。