「ひろまの家」


 ご夫婦と小さなお子様3人での生活を考え、ご自分達の生活スタイルに合ったできるだけシンプルで無駄のない間取りとし、その分構造を支える材料や肌に触れる部分の材料を大切に考えて計画された家です。

 1階は家族の生活の中心となる広間と水廻り、2階は襖で仕切られる広間と収納スペースとなっています。引戸や欄間を開放することで暖かい季節は全体がつながり、風が行き渡ります。また、駐車スペースを1台としたことで南に小さな庭を設けることができました。それによって、1階広間南側の大きな開口部から濡れ縁、庭へと繋がる視線は植栽によって小さな季節を感じられるものになります。

 構造材は「しずおか森と学ぶ家づくりの会」が供給する静岡市産のヒノキ。切り旬を守り天然乾燥で管理された材は強度、見た目において材料の本来の良さが引き出されています。内装は合板類を極力省いてつくられ、ヒノキの構造材、スギの天井材、西洋漆喰の壁、ヒノキ床と畳でスッキリとしていながらも豊かなし質感のある空間となっています。

建物周囲にも各所に植栽ができるスペースをつくっていますので、これから家族の生活と共に緑が成長し、住む人にとっても、道行く人にとっても、より豊かな住まいになっていきます。竣工写真を清水建築設計室ホームページgalleryにまとめました。
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オープンハウスと隙間の時間


 昨日は青空のすばらしい天気の中「ひろまの家」のオープンハウスを行いました。今回もいろいろな方々にご覧になっていただきました。外構工事が途中の状態なので外部も含めた空間のイメージは見ていただくことができませんでしたが、材料を選んで良いものを使った家の良さは感じていただけたかと思います。

 そんななかお昼後の少し余裕がある時間にいつものとおり竣工写真を何枚か撮っていました。朝から夕方まで、図面に描いた建物のなかで過ごすといろいろと気が付きます。明るさや時間によって変わる影、窓から入る陽の温かさ、風通し。そうしていて気がついた「いい場所」の写真を撮ります。とくに天気のいい日はそれらを素直に感じることができるので、昨日は最高でした。今回のこの機会をつくっていただきました住まい手のNさん、ありがとうございました。
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OPEN HOUSE 11/12/18


「ひろまの家」
日時:12月18日(日) 9:30~16:00
場所:静岡市葵区古庄

住まい手さんのご厚意で「ひろまの家」をご覧になっていただく機会をつくることができます。「ひろまの家」は「おおきなはしらの家」につづき「しずおか森と学ぶ家づくりの会」の専門家会員が育てた静岡市産材を使っています。1階に生活の中心となる広間、2階は間仕切りのできる広間、よい材料でシンプルに家をつくることを考えてみました。見学ご希望の方は清水建築設計室までお問い合わせください。詳細をお知らせいたします。

(清水建築設計室)
e-mail:shimizu@work.email.ne.jp
tel:054-245-3448
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木のいい色


 「ひろまの家」の工事も12月に入り大詰めになってきました。この家の内装は木の色と西洋漆喰の白い色、そしてこれから入る畳の色。キッチンや洗面といった設備機器も壁に合わせて白です。一見そっけない感じがしますが、柱も梁も乾燥後の色合いに気を使って天然乾燥させた材料です。木のいい色をしています。工事中に汚れが付かないようにシート覆われていた床が姿を現すと一段と空間が引き締まりました。一言で言うと「すごく木」ですね、でも「木だらけ」ではない、ほどよい感じに仕上がったと思います。これから建具や機器を取り付ける最後の仕上げをしています。外回りの工事がまとまれば完成です。
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