9/15(土)から9/17(月)の三日間、静岡市のギャラリー濱村にてANS建築展「箱の中の建築」を開催しました。ANSのメンバーがそれぞれ30cm×30cm×30cmのダンボールの箱の中に空間を表現した作品をつくり展示しました。形状の条件はあるものの中身に関してはまったく自由でどんな「空間」を箱の中につくるのかなかなか難しいテーマでした。
会場に並べられたメンバーの作品はそれぞれまったく異なりました。自然光を取り入れるもの、照明を仕込んであるもの。一つの穴から覗くもの、いくつかの方向から覗けるもの。具体的な形のあるもの、光や匂いによるもの。方向性もそれぞれでしたが、メンバーの人柄を知っているとどれもその人らしい部分が出ていて面白く感じました。
来場者の皆さんも、建築展といいつつ箱が並んでいる状況に興味をもたれたようで、何が入っているか分からない箱を覗き、思わず「おぉ!」とか「なるほど」と声を出してご覧になってくださいました。今回は子供たちにも人気があったのが嬉しかったです。
建築士のグループが建築ではないものを展示した今回の建築展ですが、僕たちが図面を描いたり、構造計算をしたり、役所に提出する書類をつくっているだけではなく、どこかで美しいものや楽しいものをつくろうと、面白いことも考えていることを知ってもらえればなによりです。暑い中足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました。