6mmから20mm


 建築士会の事務局で平成19年度から静岡県の木造住宅耐震診断事業に使う耐震診断ソフトを受け取りました。これは、これまで行政の耐震診断事業に協力してきた静岡県耐震補強相談士で、新診断法の講習を受け、平成19年度も事業に協力する人に分けられます。

 これまでは、もともと昭和54年に発表された「木造住宅の耐震精密診断と補強方法」という診断方法を元に静岡県での実情に合わせた形で手を加えたものを使ってきました。しかし平成16年に「木造住宅の耐震診断と補強方法」という新たな基準や情報の蓄積を盛り込んだ診断法が発表され、これからは静岡県の事業もそれに添った形で耐震診断を行っていくことになりました。より精度が高く、無駄の少ない診断と補強計画が立てられるようになっています。

 4月の補助金受付開始を待って精密診断を行うお宅がありますので、新しい耐震診断法の内容を確認したり、調査方法を検討しています。診断方法を示した本もB5サイズからA4サイズへ、厚さ6mmから20mmへとボリュームアップしています。目を通すのは大変ですが内容もかなり充実しているので分かりやすく参考になります。建築基準法も変わっていきますし、耐震診断法も変わっていきます。
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能登で地震


「25日午前9時42分ごろ、北陸地方を中心に広い範囲で強い地震があり、石川県能登地方で震度6強を記録した。」

 石川県で地震がありました。家屋倒壊の被害も出ているようです。被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。建築士会で石川県は静岡県と同じ東海北陸ブロックに所属します。以前、石川県で開催された青年委員の会議で訪問したことがありますし、あちらの青年建築士も静岡で開催された会議に参加してもらったりしていたので、彼らはどうしているのだろうと思ったりします。

 被害の状況を写真で見る限り古い木造住宅が倒壊している様子が見て取れます。古いというのは、土塗壁でつくられている、瓦を留めるために屋根に土を載せている、現在の法律では成り立たないような開口部の配置をしているということです。これまでの地震被害で見られたようすに似ている印象を受けました。

 予想される東海地震では静岡市内の平地はほとんど震度6強の揺れが予想されています。さらに麻機や鳥坂、清水港周辺では震度7の揺れが予想されています。今回の地震で震源に近い地域で震度6強ということですのであのような被害が出ることが想像できますが、建物の密集具合も違いますし、揺れ方や揺れている時間が違うのでまた違う状況になると思われます。東海地震はプレート型なので強い揺れが1分以上続くことも予想されています。そうなると、繰り返しの変形に建物が耐える必要が出てきます。それに耐えられなければ徐々に崩れるということになります。

 現在も耐震補強の業務をいくつか進めていますが、いつ来るか分からない、どのような揺れになるか分からないものに対しての備えなので、とても難しいし、責任もあります。ただそれが出来る職業は建築士ということになるので、今の状況でできるベストを尽くすということしかないと思っています。実際に起こった地震についてすぐにコメントするのは難しいですが、仕事上無視できないので今日はこの話を書きました。
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海岸


天気のいい日はたまに子供たちと海岸へ行きます。

海に流れ込む川の辺りは行くたびに地形が変わっていておもしろい。

波打ち際、テトラポット、砂遊び、水切り、鳥、魚・・。

子供たちには面白いものがいっぱいです。

大人は海のにおいのする風を浴びながらぼーっとします。
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2006しずおか木造塾第5講座のこと


 土曜日は2006しずおか木造塾第5講座でした。今回は(有)山辺構造設計事務所の山辺さんによる「木造住宅の架構計画」についての講義でした。

 地震により被害を受けた木造住宅の写真を見ながらの木構造を考えていくうえでの要点の説明から始まり、軸組計画の考え方、耐力壁の配置と水平構面の計画などの話。それらは日常の業務の中で考えていることですが、こういう機会にそれぞれの要素の関係を整理して見つめ直すことで、より合理的な計画を進めることが出来るようになります。

 その話のなかで、現在は木構造の計算もコンピューターで数値を入力すればある程度簡単にできるが、その計算のモデルの設定が正しくできていなければ、実際に地震を受けた場合にその答えとは違う結果になることが十分に考えられる。したがって、その結果を採用するべきなのかということを設計者がきちんと判断する必要があるし、知識を持っていなければならない、という話しがあり印象に残りました。

 今年度の木造塾はこれで終了です。充実した講義をしてくださった先生方に感謝いたします。また、懇親会の場で木造を一生懸命に考えている設計者、施工者、材料供給者の方々に出会い、話し、情報を交換することができたことも自分にとってプラスになりました。
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充実日曜日


 今日は「庭と繋がる家」の見学会でした。知り合い中心にお知らせをしておいたのですが予想以上の方に来ていただき感謝、感激です。その分、それぞれの方とゆっくりお話ができなかったのが残念ですが、私の仕事を見て、知っていただけただけでも良かったと感じています。足を運んでくださった皆様ありがとうございました。そしてこのような機会をつくっていただきました住まい手に深く感謝いたします。

 見学会終了の3時までの時間があっという間に過ぎました。充実感に浸りながら、「学生建築デザイン合同展」の会場へ。こちらも文化会館4階という場所であったのにもかかわらず、昨年の越える来場者があったということで、こちらも頑張った甲斐がありました。会場は4時で終了し建築士会青年委員の仲間と学生さんたちと撤収作業を行いました。設営が1日かかったのに比べるとはるかに早かったのですが、それでも2時間かかりました。こちらも関わってくれた皆さんのおかげです。ありがとうございました。

 2つのイベントが無事終了しほっとしています。今日は充実した日曜日でした。
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学生建築デザイン合同展開催中


 本日から(社)静岡県建築士会青年委員会による学生建築デザイン合同展が行われています。昨日は会場準備やパネル展示など1日かかりました。どの学校も結構な量の模型や図面を持ち込んでいただいたのでとても見ごたえのあるものになっています。

 今日は午前から学生と青年建築士によるワークショップが行われその司会をやってきましたが、時間が短くてどのグループも苦労していました。みんなで作ったダンボール構造物を最後におもりを載せて壊すときはさびしい気持ちもありながら、一番の盛り上がりをみせました。最初は戸惑っていた学生も最後は「面白かった!」と言ってくれました。それが一番うれしい。
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庭と繋がる家~まもなく完成~


 住宅地の一角にある敷地での建て替えです。既存の庭を残し、落ち着いた佇まいの住宅を計画しました。駐車場を北側へ配置し、南側を庭とアプローチの空間としました。それにより建物南面を有効に使うことができ、太陽が差し込む明るい居間と池のある庭の繋がりを重視したプランが実現しました。
 
 くらしの中心となる居間は大きな開口部で庭と繋がります。また、その部分に2階をのせずに勾配天井とすることで、ほど良い高さのある空間をつくりました。暖かい季節には建具を収納し階段ホールも一体の空間として使うことで空間の広がりと空気の流れをつくり出します。

 本日建具工事が終わりました。建具が入るとグッと空間が締まります。「こんなに障子を使った家は久しぶりだよ。」と工務店の社長が言っていました。確かに障子が多いです。あとはクリーニングと外構工事です。

 見学のご案内はコチラです。
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こんどはラジオ


 学生建築デザイン合同展のPRをするためにラジオ局に行ってきました。建築士会の仲間と学生建築デザイン合同展に出展する学校の学生さん2人とブースに入りました。ナビゲーターの方と自己紹介や事業の概略を少し話して、いきなり録音です。話の順番や内容など詳しい打ち合わせはしなかったのですが、ナビゲーターの方は少し緊張気味の我々に対して話しやすい雰囲気をつくりだし、上手に話を展開してくれて、質問されたことにうまく答えるように心がけていたら、ちゃんと筋の通った説明ができあがっていました、さすがです。

 仕事の合間の出来事だったのでバタバタと緊張する間もなく終わりました。声だけということで、先日の「住まいる匠」のテレビ取材に比べればかなり楽な気分でした。ナビゲーターTJさんありがとうございました。学生建築デザイン合同展開催日の前日9日にFM-Hi!「ひるラジ!静岡情報館」で放送される予定です
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