優しい封印
2010-03-10 | 詩
優しい封印
心を石にする
何も感じないように
嬉しさも哀しみも
悦びや切なさを封印す
誰も彼もが自分のことばかりだ
もちろん
僕はその中心人物
在りもしない虚構の背景で
街並みの街路樹の役を演じた
垂れ込める灰色の雲は
やがてすぐ其処まで来た
長雨の気配を知らせるのだ
賛否両論の中で
議題は白紙撤回された
地団駄を踏む
僕の子供っぽさといったら
安っぽいショートケーキの生クリーム
とても
食べられたものじゃない
蒼い林檎の酸味が好みだろう
訳も無く取り残された不穏
鞄を悪戯な悪意で隠された少年
裸足で帰る
こんな時に限って雨だ
といっても
帰れる場所なんて何処にも無かったのは真実だが
降り注ぐのは
傲慢な感情の本流
意味も知らず
貴方の帰りを待つという
馬鹿な話だ
在りもしない空想
手紙を出した土地は住所不定
誰かの空気が
知らない街の
知らない君を優しく包み込む
しらんぷりした
辟易とし感情に麻酔をかけた
酒で脳の一部を破壊した
廃墟と化した僕の部屋を見て
蔑んだ視線は
セピアの写真の上で動かない
僕は
オートマテックのベルトコンベアーが嫌いだ
工場は細分化された
盤をかえたオルゴールは
博物館のなかで
展示室を優しく封印した
可笑しな話さ
嘆き悲しむ有象無象が
日常の呆れ返る忙しさをもって
まるで使い慣れたペーパーナイフの鋭利さで
封印を開ける
封印を空けた
心を石にする
何も感じないように
嬉しさも哀しみも
悦びや切なさを封印す
誰も彼もが自分のことばかりだ
もちろん
僕はその中心人物
在りもしない虚構の背景で
街並みの街路樹の役を演じた
垂れ込める灰色の雲は
やがてすぐ其処まで来た
長雨の気配を知らせるのだ
賛否両論の中で
議題は白紙撤回された
地団駄を踏む
僕の子供っぽさといったら
安っぽいショートケーキの生クリーム
とても
食べられたものじゃない
蒼い林檎の酸味が好みだろう
訳も無く取り残された不穏
鞄を悪戯な悪意で隠された少年
裸足で帰る
こんな時に限って雨だ
といっても
帰れる場所なんて何処にも無かったのは真実だが
降り注ぐのは
傲慢な感情の本流
意味も知らず
貴方の帰りを待つという
馬鹿な話だ
在りもしない空想
手紙を出した土地は住所不定
誰かの空気が
知らない街の
知らない君を優しく包み込む
しらんぷりした
辟易とし感情に麻酔をかけた
酒で脳の一部を破壊した
廃墟と化した僕の部屋を見て
蔑んだ視線は
セピアの写真の上で動かない
僕は
オートマテックのベルトコンベアーが嫌いだ
工場は細分化された
盤をかえたオルゴールは
博物館のなかで
展示室を優しく封印した
可笑しな話さ
嘆き悲しむ有象無象が
日常の呆れ返る忙しさをもって
まるで使い慣れたペーパーナイフの鋭利さで
封印を開ける
封印を空けた
kuroyagさんお元気ですか?
街で生き残るには大変なこともあるかと想いますが立ち並ぶビルの隙間から見える空の青さをどうか忘れないでください。
またお暇なときにでも遊びにいらしてくださいね。
封印する。洗い浚い吐露したいことを飲み込む。傷つけないように。それが一番かもしれないですね。家から外へ出ると、悪意の綿ぼこりみたいなものが漂っていて、それに絡みとられそうになって、街中で、本当に、息が詰まって身動きできないときがあります。
だから街中や人ごみの中、仕事中でも、自分の作った世界に入って、その場から消えています。
いつまでも敏感であることは、苦しいことですね。でも、だからこそ人に優しくなれるのですね。
名無しのナナさん、コメント有難うございます。
封印しちゃうの?