眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

独白の光景

2010-02-02 | 
独白の光景は
 甘美で綺麗なガラス細工の嘘
  機械化された
   ヴェルトコンヴェァーに流される
    意思をもたぬ
     一個の概念

  部品
   壊れた者は治さなくては
    人々の嘲笑と
     眠たげにあくびをする
      路地裏付近の白い猫
       近ずいて触れようとした瞬間
        すうっと
         まるで呼吸の様に消えて無くなる

          ありふれた日々は
           陳列された多数の光景
            やがて光を放ち
             カーテンの隙間から憂いをみせる

             猫の影が駆け抜ける
            それはまるで海の中の魚たちの魚影
           水にもぐると
          僕はこの界隈の街の雑踏を
         水面越しに眺めた

       部品

      空が解体され浮遊物が記憶の残渣となる
     固形物は優雅に咀嚼され
    微熱の意識は素早く分断されたのだ

   ある朝の光景には
  オレンジジュースが必要だよね
 こんな朝がくるなら
ずうっと眠りにまどろみたいと想うのは
 多分
  僕の意識がただの一個の部品だからだ
   不良品はジャンクショップに売り渡される
    ため息と共に
     不快指数の高い湿度の重い空気は
      必要とされなかった優しさに似ている
       欲しくも無かったチラシの類
        鳳仙花が息を密めて笑った

         独白の光景は
          多分
           存在しない一個の魂
            優しさに
             永遠に近ずけなかった暗号

              記憶の断片に

               空を投げた

                苦笑いする欠損した部品






 
コメント
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