追っかけタイ!

 
 
   ユース世代を追いかけて...
   サッカー他、スポーツ何でもこい。

ねぇねぇ、お母さんってば~

2007-08-12 18:10:27 | 野球
 

ねぇねぇ、お母さんってば~
夏の甲子園が真っ盛りだけど、ついこのあいだ前まで特待生問題とかで出られない選手とか結構いたじゃない。あの問題って結局どうなったの?いつの間にかうやむやになったみたいだけど。


まぁ、洋子ったらどうしたの突然。
あなたは、黙って高校野球を楽しんでいればいいのよ。



お母さん、私だってもう大学生です!
でも実は私なりにいろいろ調べてみたんだ。高校・高野連・マスコミ・スカウトなどの関係が複雑ですごく分かりにくく最後はもう嫌になっちゃった。

そうなんだ。洋子もいつの間にか大人の階段を・・
洋子がそこまで考えているなら、私も大人の立場で接しないといけないわね。
仕方がないわ。いぃかい 洋子 よ~くお聞き。(細木数子調)
この問題は実は今に始まったことではなく、昭和の時代からあってとっても奥が深いことなの。。。


もうっ、お母さんたら なにセンチになってるの!
それにもったいぶらないで早く聞かせてよ。


はいはい。
お母さんも高校野球に関しては、いろんな記事を書いてきたのでそのことについて話すわね。
昭和戦前、六大学野球が華で高校野球は全然人気がなかったのよ。でも朝日新聞が拡販材料として高校野球を地区予選から記事にするようになったの。それからよ高校野球が一気に人気が出たのは。その朝日に追従したのがセンバツの毎日新聞。ちなみに今開かれている夏の甲子園は朝日新聞の主催なのよ。


へぇ~、そうだったんだ。お母さん尊敬しちゃう。
じゃあ、最近の高野連の特待生問題はどうなったの。


それがまたひどい話なのよ。
プロ野球選手がかつて入団前に球団から裏金をもらっていた事がばれて問題になったの。そしてその選手が高校時代に特待生だったのが大問題になった理由かしら。




どうして裏金問題が特待生問題に発展したのかよく分らないわ。


あらっ。お父さん帰っていたの。
それじゃあ、続きはお父さんにお願いしようかしら。



あはは。話は全部聞かせてもらったよ。
よし、分った。ここからはお父さんにバトンタッチだ。少し長くなるけどいいかい。

高野連はもともと特待生問題を何とかしたかったんだ。例えばチームのレギュラーのほとんどが関西からの特待生で占めるのも最近では珍しい事でもないんだ。そうした事がだんだん世間から批判を浴びるようになって高野連はかなり頭を痛めていたと思うんだ。そんな裏事情が根底にあったので、特待生制度が金銭の授受にあたると強引に結びつけ、最後にはいわゆる論点のすげ替えをを行った。その結果、春の大会では予想以上の出場辞退者が相次いで強豪校が苦戦を強いられた。しかし、各方面、政界までも巻き込んで非難された高野連は世間から大バッシングを受け、結局何事もなかったのように幕引きしたんだよ。



えっ~。高野連ちょっとひどくない?
でも、夏の甲子園では特待生問題で辞退した選手がいなくてよかったわ。



高校スポーツで特待生制度を利用しているのは野球だけではないのよね。
野球だけ特別扱いするというのも難しいと思うわ。



ふ~ん。
いろんな人の思惑が絡み合っていそうね。
でも、私は理屈抜きで甲子園を楽しむ事にするわ。




なんか、政府の制度に対する 「やさしいQ&A」 みたくなってしまいましたね。
また、馬鹿なことをやってしまいましたが、どうか皆様見捨てないでください。

  ホント  なにやってんだか

意地を見せたUG ~高校野球埼玉県大会準決勝

2007-07-28 21:11:33 | 野球
 
 うだるぅ~

埼玉でも大詰めを迎えている夏の高校野球。
お目当ての学校は「王者ウラガク」。 そして花咲徳栄も少し注目。
どちらも甲子園の常連校であり、高校野球オタクにはお馴染みの両校。
先の春の大会ではウラガクは富士見に、花咲徳栄は滑川総合にと準優勝・優勝した
公立高校に敗れ去っているため私立高校のリベンジに期待したい。(特待生問題もありましたが)

結局、朝10時から夕方4時まで延々と観戦してしまいましたが、あまりの暑さにオツムもやられちゃいました。

 野球を楽しむというより、最後はもう修行僧のような心境でしたね。



◆準決勝第2試合◆平成19年7月28日(土)13:30◆大宮県営球場  
TEAM10
富士見00000110002
浦和学院0200000001x3


今大会屈指の右腕との呼び声高い富士見の太田投手。サイドから繰り出す直球は威力抜群。
対する浦和学院は、赤坂・鮫島・阿部のクリーンアップを中心とした破壊力ある打線の爆発を期待するところ。



◆一回表(富士見)
 クリーンヒット3本を揃え、一死満塁。
 しかし、次打者三ゴロゲッツーで先制のビックチャンスを逃す。

◆二回裏(浦和学院)
 2個の死球と送りバントで二死二、三塁。
 江森が中前へ2点タイムリー。
 【富 0-2 浦】

◆六回表(富士見)
 二死一、三塁からセンターへ抜けそうな遊ゴロ。
 追いついたが処理を焦りファンブル。三塁ランナー生還。
 記録はエラー。
 【富 1-2 浦】

◆七回表(富士見)
 二死一、三塁で次打者の打球は三ゴロ。
 しかし、弾いてしまい、ついに・・・
 【富 2-2 浦】

◆延長十回裏(浦和学院)
 先頭打者の中原 左中間を破る二塁打で無死二塁。
 次打者三角が送って一死三塁。
 そして、当たりが止まっていた赤坂。
 左中間へサヨナラタイムリー。
 頼れる男が最後で決めてくれました。
 【富 2-3X 浦】




ウラガク、これで甲子園まであと一つですね。
エラーで2点差を追いつかれた時は嫌な感じがしましたが、最後は押し切りました。
明日は本庄第一ですが、いい試合を期待します。

ウラガク。
応援も垢抜けていてすごくカッコイイです。
是非、甲子園に・・・



県営球場に隣接している旧大宮公園サッカー場。
球場より改修中のスタジアムが間近に見られます。

「ナックファイブスタジアム大宮」(FM放送のNACK5)

2007年11月11日の大宮vs大分戦が杮落としのようです。



実は今日、女性の方と観戦していました。↓ (わは




-------------7月29日 追記------------------

◆平成19年7月29日(日)12:00

  浦和学院 6-2 本庄第一

 おめでとう、ウラガク!

駒大苫小牧 vs 北海道尚志学園 ~高校野球南北海道大会

2007-07-16 22:20:18 | 野球
 
 台風の影響もなく、北の都札幌でも最近過ごしやすい日が続いていましたが、
今日は一転、厳しい暑さとなりました。そう今日は「海の日」。
そして今日から始まった南北海道大会。
やはり今年も前評判の高い駒大苫小牧を一度観ておきたくて、一人球場に足を運ぶ。
久しぶりに観戦する高校野球は、ブラバン、チア、全校応援と高校サッカーより
会場が華やかな印象です。

特待生問題に揺れた春の大会とは違い、夏の大会はどの学校もフルキャスト。
春のような番狂わせはなく、強い学校が順当に勝ち上がるのだろう。

 あの騒動はいったい、何だったのか



◆1回戦◆札幌円山(8回コールド)  
TEAM
北海道尚志00000010 1
駒大苫小牧00410012X 8



 やっぱり、強いや 駒大苫小牧。
下位打者でも、楽々外野に打球を運んでいましたね。




次の2回戦が勝負どころ。
おそらく、北照との対戦が事実上の決勝戦。(個人的に思っている)




 どちらのチームが勝っても全国レベル。



また、貼ってしまいましたが、甲子園といえばやっぱりこれ。



拝啓  日本高校野球連盟 様

2007-05-15 21:45:53 | 野球
<2006.7月 鷲宮高校 増渕投手>
※写真と記事とは関係ありません


野球特待生―行きすぎをどう防ぐか (5月12日付・朝日新聞社説)
野球特待生 不正の根源は手付かずだ (5月12日付・毎日新聞社説)
「特待生」救済 高野連の独善がもたらした混乱 (5月12日付・読売社説)
【主張】野球特待制度 拙速ではない論議重ねよ (5月12日付・産経新聞社説)
高校野球*尊重したい憲章の精神 (5月12日付・北海道新聞社説)

   ※リンク切れ、ご注意ください。お早めに。


  1. 高野連の振上げたコブシの行方が注目された
  2. 結果的には在校生に限って容認の方向
  3. あれほど強硬な態度を 世論に対し敏感に反応し方向転換した
  4. 以前から問題視されていた野球留学問題が根底にあるという
  5. 野球留学とブローカーとの関わりは今に始まったことではない
  6. それを、このタイミングで記事にするのはどうかと思う
  7. 高野連と「センバツの毎日」「夏の朝日」はともに一心同体、持ちつ持たれつの関係。同じ穴の・・・
  8. どちらの社説も「まるで他人事」 ←笑える
  9. 特待生制度 「なぜ野球だけがだめなのか」と大多数の人
  10. それは、高校野球だけが清廉潔白だと高野連が勘違いしているから
  11. 野球憲章にある「金品の授受」が特待生制度にあたると解釈するのはおかしくないか
  12. 夏の予選前に問題を解決しようとしている事は皆に見透かされている
  13. でも、今後の方向性を6月下旬をめどに提示するという
  14. はっきり言うと、私は今の特待生制度のままでいいと思う
  15. 一芸に秀でた者が恩恵受けるのを疎ましく思うのは僻みです
  16. 私立高校は全国区で経営努力しなくてはいけないですから
  17. でもレギュラーの大多数が外人部隊というのもどうかと思う
  18. 野球留学者のベンチ入り人数を制限するのが現実的ではないのか
  19. 高野連も逃道を用意してあげておかないと世の中上手くまわらない
  20. 高校野球がこれだけ大イベントになったのはどうしてか
  21. そもそもマスコミが商売に利用しただけ
  22. 高校スポーツの全国大会で1回戦からTV中継し「甲子園」1箇所で行うという異常さに誰も疑問はないのか
  23. そのTV中継も国営放送のNHKが全中継という異常さ
  24. マスコミにとって「高校野球」は数字が取れますからね。麻薬みたいなものです
  25. つづく (きっと)
  26. 各地の春季大会で相次いで番狂わせがおきている
  27. レギュラークラスの特待生を出場辞退させた強豪校が公立校に敗退している
  28. 「特待生問題」の落としどころ。という記事を先ほどを読んだ
  29. 「高野連には人数を制限した上での特待生を認めてほしいと思う。」と。私と同意見でなんだかうれしい
  30. このような問題が出て、社会も含めて議論することは収穫
  31. 今、将来の特待生に対しもう少し支援してあげたらと感じる
  32. おそらくまだつづく
  33. 二宮清純が高校野球・特待生問題を斬る!(2007年5月23日)

  34. 西武の裏金問題が特待生問題にすりかわってしまった事について言及
  35. 堂々と論点のすげ替えを行ってきた高野連
  36. 「汚れなき白球」こそが高校野球のブランドイメージであり、それによって興行が成立していたのだ
  37. さすがプロのスポーツジャーナリストは意見が鋭い
  38. 高野連の幹部  朝日新聞出身3名、毎日新聞出身2名 ほらね、やっぱり・・・
  39. 世論、文部大臣の雰囲気を敏感に察知し、態度をコロコロ変える
  40. 今年の夏の甲子園も盛り上がりそうですね。いろいろな意味で
  41. もうすぐ球児達の夏の甲子園予選が各地区で開催されます
  42. 「汗と涙」がキーワード
  43. しかし、熱闘甲子園の長島美奈は案外好き




夏の高校野球 初戦、東西対決廃止へ

2007-04-28 23:09:21 | 野球
<2006夏の甲子園予選 鷲宮vs熊谷西より>


初戦の「東西対決」見直し、不公平感是正 夏の甲子園
2007年04月26日10時18分(asahi.com)

 全国選手権初戦の東西対決方式は60回大会以前も、40回(58年)以降、5年ごとの記念大会で採用されてきた。高校野球ファンにはなじみの深い制度だったが、都道府県高野連の声に耳を傾け、今回の変更に至った。北信越地区同士が初戦で対戦するケースが昨夏の福井商―福岡(富山)をはじめ、ここ8年間で3度あり、他地区との不公平感が増していたからだ。

 原則フリー抽選になることで、「より選手権らしさを増すのではないか」と達摩省一・日本高野連技術・振興委員長は期待する。

 各代表校にとっては、初戦に対戦する可能性のあるチーム数が倍増することになる。思いもよらぬ対決がいきなり組まれるなど、優勝争いは一層激しさを増すだろう。その結果、思わぬ「伏兵」が現れる可能性も増す。

 隣県対決が増えれば、ふだんから練習試合などで対戦し、手の内を知っているチーム同士が顔を合わせるケースも多くなる。互いのライバル意識も強い。甲子園を舞台に、より高いレベルの試合がたくさん展開されそうだ。



専大北上野球部特待生問題での解散など、最近あまりいい話題が聞こえてこない高校野球。
しかしイメージアップのためか、高野連が珍しく柔軟な考えを示した。

日本人の郷土意識を煽る 『東西対決』については、私も少なからず違和感を感じていたところであった。

例えば、北海道の人が地元の学校を応援するのは当たり前。
北海道代表が負ければ、次に応援するのは地理的にも近い 東北地方の学校。
東北地方の学校が負ければ、東日本地域の というように応援する地域を拡大していく。
世界大会だって然り。日本が負ければアジアを応援するというように。

特に意識はしていないと思うが、テリトリーを守るという潜在意識が自然と働くのだと思う。
(↑日本語でお願いします)
隣県同士が初戦で対決するのには、別段何も感じるところが無いので、今回の高野連の決定には賛成である。
 本来あるべき姿に戻ったということであろう。

野球留学 ~のその後

2006-08-13 13:04:02 | 野球



高野連:野球留学…流出選手最多は大阪府、流入最多は愛媛

 第88回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)の開幕を6日に控え、日本高野連は5日、今夏の地方大会に登録した全国4112校の選手の出身県を調べた野球留学の調査結果を発表した。隣接都道府県を除き、都道府県外に流出した選手が最も多いのは大阪府、流入した選手が最も多いのは愛媛県という実態が浮かび上がった。

 調査によると、地方大会に登録した選手総数は7万6374人で、県外の中学出身者は3096人。このうち、隣接県以外の県外出身者は1260人にのぼった。

 大阪府は流出人数が突出して多く409人。2位は兵庫県の128人、3位は神奈川県の91人、4位は東京都の82人となっており、甲子園のおひざ元である大阪、兵庫の中学球児の流出が多いことがデータとして裏付けられた。

 流入で最多の愛媛県は73人で、特に四国、中国各県の多さが目立つ。四国は香川県が54人、高知県が34人、徳島県が21人と4県で182人。中国地方も島根県が55人、岡山県が52人など5県の合計が189人と多い。近年は東北地方に野球留学する選手も増えており、山形県が56人、青森県が34人、岩手県29人、宮城県が18人となっており、東北6県の合計は142人。都道府県別の上位5位は愛媛県、東京都(65人)、山形県、島根県、香川県の順だった。

 日本高野連は昨年6月に野球留学検討委員会を発足させ、その実態を調べた上で野球留学の是非を議論していく。【滝口隆司】

毎日新聞 2006年8月5日 19時23分



アツい夏の甲子園が開催されていますが、開幕前8月5日に高野連が野球留学の実態を公表していた。

昨年10月にNHKのクローズアップ現代で特集しており、その際このブログでも野球留学についての感想を書かしていただいたので、今回はコメントについては省略する。

毎日新聞の記事を読んで驚かれた人も数多いと思われる。
やはり注目は野球大国「大阪・兵庫」の流出の多さであろう。
実は、プロ注目の駒大苫小牧の田中投手も兵庫の出身である。

おそらく高野連の落としどころは、

 『ベンチ入り外国人選手登録は、3名まで

といったところであろうか。

高校野球:埼玉大会 ~鷲宮 vs 熊谷西

2006-07-15 19:49:11 | 野球
全国高校野球選手権 埼玉大会

日時:平成18年7月15日(土) 11:30
場所:上尾市民球場

◆二回戦

  鷲宮 11x - 0 熊谷西 (8回コールド)


暑かった上尾市民球場。
15年ぶりくらいに観戦した高校野球でしたが、私もしっかり高校野球してきました。




Aシードの鷲宮が初回から猛攻を仕掛けた。
5本のヒットと盗塁をからめいきなり4点を先取し俄然有利な展開となる。


鷲宮のエース増渕竜義は前評判どおりの豪腕だ。
スリークォータ気味のフォームから打者に対しグイグイと直球で押し込んでいく。
やはり速い!今日はほとんど真っ直ぐで攻めていたと思う。



一方的な試合になりそうな雰囲気だったが、熊谷西の控え選手、ブラスバンド、OB、父兄らの一生懸命な応援。


残念ながら、あと一本が出ず無得点のまま8回コールドで敗れ去った熊谷西。


高校野球を見て思ったのは、サッカーにはない清々しさが感じられた。
選手の礼儀正しさ、全力疾走、グランドとスタンドとの一体感など。。。
きっとまた、球場に足を運ぶかもしれない。

※最近、やっとデジカメを購入しました。あまり上手に撮れていませんができるだけ画像をアップしようと思っています。

おらが町の野球部 ~「鷲宮高校物語」

2006-07-12 18:28:55 | 野球
私が日々愛読している埼玉新聞で7月3日より6回シリーズで特集されていた

 「鷲宮高校物語」

を ご存知の方も多いと思う。
久しぶりに感動し興味深い記事だったので、ここに紹介したい。

県立鷲宮高校は、1994年に初の甲子園出場を果たして以降、公立高校として埼玉県大会では常に上位に顔を出す埼玉の強豪校としての地位を現在まで築いている。

東武伊勢崎線 鷲宮駅 
実は私も3回ほど駅に降り立ったことがある。周辺は田んぼばかりでその時は、まさかこんな田舎に(失礼)埼玉高校野球界の強豪校があるとは知る由もなかった。

私は高校野球フリークではないので、詳しい説明をすることが出来ず申し訳ないのだが、
埼玉では、王者「浦和学院」を筆頭に 「春日部共栄」 「花咲徳栄」あたりが甲子園の常連校でいわゆる全国区としての知名度を持った学校である。
これら私立強豪校と堂々と肩を並べているのが町立鷲宮高校だ。

鷲宮高校は創立当初は「荒れた学校」であったという。
町に高校を誘致した当時の町長は、県立高校ではあるが町立の高校と言って憚らず、学校・行政そして町民とが「地域密着」をキーワードに一体となって、野球部の躍進へと繋がっていった。
春季大会を制し関東大会への埼玉第一代表として出場したため、今夏の埼玉大会は初のAシードとして登場する。
その原動力となったのが何といってもエース増渕(竜)。
「公立校で私立の強豪を倒したいから」
と男気にあふれ鷲宮に進学する。春季大会は60回1/3で84奪三振というプロ注目の右腕だ。

いつもサッカーばかりだったので、たまには高校野球で感動を味わいたく、週末は今大会2回戦より登場する鷲宮を応援に上尾市民球場まで行ってくることにします。

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応援している札幌光星高校野球部も今夏の大会で、何と21年ぶりに南北海道大会に出場することができた。
地区予選の全試合を接戦でものにしての苦しい突破であった。

 一回戦

 7月19日(水) 対 北海学園札幌 (旧札幌商業)

こちらも是非とも甲子園を目指してもらいたい。

駒大苫小牧問題 ~飲酒・喫煙・出場辞退

2006-03-05 21:30:48 | 野球
野球部3年生の卒業式夜の喫煙・飲酒そしてセンバツ辞退についてのブログの数がもの凄い勢いで増えている。

 「出場できない選手達がかわいそう」

 「卒業したのだから関係ない」

という同情的なブログが圧倒的に多い。

しかし、昨年連覇した時に発覚した部長の暴力事件であわや優勝取消しという事があったのに

 「たるんでいる」

という叱責の声が多いのも事実。



遅らばせながら私も感じたことを。

1,2年生は春夏春連覇へ向け心躍らせていたに違いない。
甲子園に出場しただけでも周囲から今まで味わった事がないくらいにチヤホヤされる。
それが全国制覇、ましてや連覇となると当人達が有頂天となるのは想像に難くない。
まだ大人になりきれていないうちに人生での頂点を味わうことになるわけだから、驕る気持ちがあったとしても仕方のないことかもかもしれない。

そもそも高校スポーツにおいて何故、野球だけがこれほどまでにクローズアップされ高野連が清廉潔癖な態度をとるのかずっと気になっていた。(世間一般に対して)
他の高校スポーツにおいても不祥事は必ずあったはずだが、新聞テレビが報じなければその不祥事は存在しないことになる。

今回の問題について思わず昔読んだ本を思い出した。
10年以上前に書かれたコラムであるため現在とは取り巻く環境・状況は変わってきているが、
高校野球がなぜ神聖化されたかを飾らない言葉であらわしている。
少し辛辣で刺激的ではあるが高校野球についての山本夏彦氏のコラムを紹介しておく。
山本夏彦著 『愚図の大いそがし』 文藝春秋

甲子園 【抜粋】

戦前東京では六大学野球の早慶戦が花で高校野球は人気がなかった。
甲子園は朝日新聞の主催だから毎日、読売は一行も書かなかった。
それが戦後テレビが放送して人気が出始める。
ひとり朝日に「拡材」に使われては太刀打ちできないので、見栄も外聞もなく諸新聞が記事にしだした。
毎日新聞の選抜高校野球大会は朝日のまねである。
飛田穂洲という朝日の野球記者が高校野球を純真で無垢なものにまつりあげた。
ほとんど神聖にした。
かくて連日草野球同然の予選の、死闘ではない試合を死闘、激突ではない試合を激突、五回まで完全試合などと最大級の字句で書くようになった。
高校野球の腐敗を知らないものはいない。
甲子園出場と決まったらホテルは一流である。諸事贅沢を極める。市町村は選手を甘やかし放題である。だから高野連には年中密告が集まる。ライバル校を出場辞退させるためで、高野連はしかつめらしい会議を開いて辞退させるのである。
選手は純真無垢だという伝説はここに生きている。
(平成4年6月)



野球留学

2005-11-01 18:40:16 | 野球
【野球留学】

揺れる甲子園 ~岐路に立つ高校野球

先週、NHKのクローズアップ現代(国谷裕子)で高校野球のあり方をめぐり大きな議論となっている『野球留学』について特集していた。

高野連の見解

『野球留学で甲子園を目指すのは、あまり歓迎しない。今後は歯止めのため、登録選手に県外選手の規制をしていく』

という大変厳しい姿勢である。

最近の野球留学の現状をあげてみると

(1)青森山田 レギュラー9人中

       5人-大阪
       2人-青森
       2人-山形・宮城

(2)江の川(島根)レギュラー9人中

       5人-大阪
       3人-奈良・広島・福岡
       1人-島根
     ※ベンチも関西勢が占め、島根は一人しかいない。

野球留学生が多い高校で登録選手18名中の県外選手をあげてみると、
江の川(16),日本航空(14),酒田南(13),青森山田(12)そして駒大苫小牧(2)などである。

野球留学生の輸出大国である大阪は、野球が大変盛んな地域である。
特に中学生年代のシニアリーグでは、殆どの者が甲子園を目指す。
なぜ大阪の中学生は野球留学に走るのか。大阪の高校野球は、強豪校がひしめき甲子園への切符は毎年目まぐるしく変わるほど競争が激しい。

一昔前は、野球留学というと近隣からの越境留学でPL学園、浪商などに集中した。
しかし、最近の野球留学の傾向は、強い学校がひしめいている激戦区を避け、弱い地域に行って甲子園出場を確実にすることだ。
大阪の中学生は、野球のレベルが大変高く、地方の高校に進学すれば間違いなくレギュラーである。

また、野球留学する生徒の家庭にとってもスポーツ特待制度があれば、経済的にも魅力である。
免除される項目はそれぞれ違う。

●スーパー特待 - 入学金、授業料、寮費
●特待A      - 入学金、授業料
●特待B      - 入学金

仮に私立高校三年間で親が負担する費用は概算で

入学金=30万・授業料=126万・寮費=360万である。
私立高校は経営であるから、当然それらを犠牲にしてもペイしなければいけないのだ。

中学生が甲子園を目指すのはメディアの責任も多分にある。
甲子園・高校球児を美化し過ぎるあまり、虚像のスターを創りあげるせいで、殆どの中学生が何としても甲子園に出場したいと思うようになる。

私立高校も少子化に伴い、生き残りに必死である。
野球留学についてそれぞれの考えは

■受験生-将来の目標に向かっての学校選択の自由がある。本音は甲子園で活躍したい。

■学校側-受験生を拒むことは出来ない。本音は甲子園出場により学校の知名度を上げて生徒を獲得したい。

という建前と本音があって、両者の利害関係が一致するのである。
そういった関係にシニアリーグの監督、私立高校、野球スカウトとのあまり清廉とは言えない関係がはびこる土壌ができるのであろう。

野球留学か、地域密着か、それは別に高校野球に限ったことではない。
所詮は15才の中学生が決断することである。いろんな人の思惑が絡み合っている。

今回のテーマは、高校野球だけではなく、他の人気スポーツも同じような状況にある事に気付くはずである。

#国谷さんのコメントがなかなかしっかりしていて、いい番組だったと思う。

ちょっと感動しました。

2005-09-27 21:53:10 | 野球
最近、久々にTVで感動する番組があった。
フジTV系列の番組でそのタイトルもズバリ、

 〈ザ・ノンフィクション〉
  青空の向こうから~伝説の打撃コーチ~高畠導広

北海道では放送されなかったが、私は埼玉でその番組をみた。
プロ野球伝説の打撃コーチが、59歳にして高校教師となり甲子園を目指すが、

1年後、癌によってその願いは叶われることはなかった。
しかし、学校の教師・生徒に高畠先生の教えはそのまま残った。

 何事もあきらめてはいけない。氣力を持って生きろ。

というような内容だったと思う。

見ていて不覚にも涙ぐんでしまった。
結構、期待していた番組だったのであらかじめビデオをセットしておいた。
あとから、息子に是非見せてあげたいと思ったから。

その番組の中で紹介されていた『甲子園への遺言』という高畠先生について書かれている本は
埼玉の殆んどの書店で売切れとなっていたが、何とか手に入れて買って読むことができた。

興味のある方は是非、ご一読をお勧めしたい。

#おもしろいと思いますが、少々値段が張ります。