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福見友子 振り払えたのか「実績」という呪縛 ~柔道世界選手権2009

2009-10-31 18:51:34 | 柔道
ブランコ(スペイン)を攻める福見友子(上)



 書こう書こうと思っていたら とっくに旬は過ぎちゃったきらいはあるけれど。。


↓おさらい(是非こちらも)

理不尽 [2007-04-09]

遠くに霞む北京五輪 福見友子よ望みを捨てるな [2008-02-13]

柔道ニッポン復活か どう読むルール改正 [2008-03-08]


8月26日 オランダで開催された世界選手権において悲願の金メダルを獲得した福見友子(24)。実は福見とって初出場の大会であるが、前回の世界選手権選考から北京五輪選考へと続く日本柔道女王争いで谷亮子の後塵を拝することになった苦い苦い経験がある。

今年4月 世界選手権の日本代表を決める最終選考会も兼ねている全日本選抜体重別選手権に谷亮子不在の中、優勝を果たした福見友子。(谷は第2子出産準備) 谷を破り世界女王になった訳ではないので手放しで喜べない部分もあるのは福見本人だって重々承知のことである。

福見にとって長い間トラウマとなってしまった「実績」の2文字。日本で谷を破っても世界大会での実績がない。「実績」ではもちろん谷が上回る。選考委員の考えでは「谷キラーで外国人選手に弱い福見」より「福見には弱いが外国人選手に実績のある谷」を推したのも必然だったかもしれない。今冷静に考えたらね・・・。



世界柔道選手権大会 女子48kg級決勝


決勝も優勝候補であり谷亮子のライバルでもあるフランスのジョシネを破って
勝ち上がってきたブランコ(スペイン)に優勢勝ちをおさめた。
しかも5試合で1ポイントも失わない完勝である。




 「実績」に屈した福見友子が掴んだ、柔道世界選手権優勝という「実績」。

この記事を目にした時は涙が出るほどうれしかった。(実際読む度に泣いていますが...)
一度どん底を味わった福見。どうやら敵は相手ではなく自分の心の中にあったようです。





柔道ルール改正もニッポン柔道に追い風となっているようです。
基本路線は「ポイントJUDO」から「一本柔道」への方向転換。

 ◆「効果」の廃止   (2008.11)

 ◆「タックル」の禁止 (2009.10)


来年9月東京で開催される世界選手権には、今回産休で欠場した谷も復帰してくるはず。
でも、目標は3年後のロンドン五輪に一直線。


 福見のキャッチコピーが

  『YAWARAに2度勝った女』

 じゃ、あまりにも悲しすぎる。


  これからの主役はあなたなのだから


柔道ニッポン復活か どう読むルール改正

2008-03-08 20:24:57 | 柔道
イスラエル選手に大外刈りで勝った野村忠宏(右)=ハンブルク(共同)


国際柔道連盟「効果廃止」と「タックル禁止」理事会で決定

 【アブダビ=上村邦之】国際柔道連盟(IJF)は6日、アブダビ市内で理事会を開き、国際試合の技の判定基準のうち「効果」を廃止するとともに、組み合わないままタックルなどで相手のズボンをつかんで攻撃する行為を禁止することを決めた。

 タックル禁止は北京五輪から適用されるが、「効果」の廃止は期間が短いこともあり、五輪後に実施される予定だ。

 最近は欧州勢を中心に、レスリングのように相手の下半身にタックルを仕掛ける選手が増えており、相手が尻もちをついた場合などに「効果」のポイントが宣告されるケースが多い。組み手から勝負する日本勢の多くは、相手の不意打ちのタックルに苦しんできた。

 理事会では、「柔道の魅力である一本勝ちを増やす」との意見で一致。タックル行為に対して「指導」の罰則を宣告することを審判委員会を通じて各審判に通達する。「一本」「技あり」「有効」「効果」の4段階に分かれている判定基準については、北京五輪後に「効果」を廃止。それに伴い、延長戦の方式も見直していく予定だ。上村春樹IJF理事(全日本柔道連盟専務理事)は、「柔道がいい方向に向かう決定で歓迎したい」と語っている。

(2008年3月6日21時27分 読売新聞)


 意外に思われた方も多いだろう。柔道界にとって平成10年にカラー柔道衣導入以来の椿事と言っていい。

昨年9月、山下泰裕氏が国際柔道連盟(IJF)教育コーチング理事の再任に失敗し、IJFの執行部から日本人がいなくなったが、その後の折衝で上村春樹氏が会長指名の理事ポストに就くことに。だが、案件を決める際の議決権はなく、日本の影響力低下が懸念されていた。

極端に低い姿勢で腰を引き、相手の足を狙う朽ち木倒しや、いわゆる「掛け逃げ」が当然のように罷り通っていた 「ポイントJUDO」。 日本柔道はポイント制が導入されて以降、国際大会で一本勝ち狙って来ない外国選手相手に永い間苦戦を強いられてきた。普通に考えれば、これまで外国選手対策に頭を悩ませてきた日本にとって、今回のルール改正は渡りに舟で大変歓迎すべきもの。背筋をピンと伸ばし”柔よく剛を制す”の精神で相手を投げ飛ばすのが柔道の醍醐味であり、日本柔道の根幹をなすものだと思っている。

今では本家日本をも凌ぐ柔道大国となってしまったフランスでも近年、ポイントJUDOから一本柔道へ方向転換したことにより成果を上げているという。もちろん日本も選手育成の面から見てもフランスに見習う点は多いと思う。

野村忠宏の柔道を見たら国境を問わず、柔道の美しさ素晴らしさに感動するはず。

今回のルール改正は、一本にこだわり続ける日本柔道の素晴らしさを ようやく良識ある外国人が認識してくれた結果だと信じたい。



アテネオリンピック柔道陣の活躍




最後の北京五輪選考大会である体重別選手権。
注目の女子48kg級の組合せが決まりました。
決勝で谷亮子と福見友子の対戦を期待したいですね。

  かすかに残る可能性を信じて。


全日本選抜柔道体重別選手権大会

日時:平成20年4月6日(日)14時30分
会場:福岡国際センター

【女子】48kg級

  谷  亮子─────┐
           ├──┐
  伊部尚子─────┘  │
              ├──┐
 浅見八瑠奈─────┐  │  │
           ├──┘  │
  浅香夕海─────┘     │
                 ├─
  福見友子─────┐     │
           ├──┐  │
  宝真由美─────┘  │  │
              ├──┘
  山岸絵美─────┐  │
           ├──┘
  黒江優希─────┘

※TV放映 4月6日(日) 19:00~20:54 フジテレビ系列で放送


遠くに霞む北京五輪 福見友子よ望みを捨てるな ~フランス国際大会

2008-02-13 21:36:13 | 柔道
フランス国際大会 女子48kg級準決勝 ジョシネ(フランス)に敗れた福見友子




   
福見友子

(ふくみ ともこ 1985年6月26日)

  茨城県出身 2段 土浦日大高→筑波大在学中(4年)

2002年4月、高校2年で出場した、全日本選抜体重別選手権48kg級の一回戦で、当時65連勝中、対日本人12年間無敗で、怪我のため9ヶ月のブランク明けだった谷亮子(当時・田村)と対戦し、大内刈りで効果を奪って勝利した。

2006年に、全柔連の指定強化選手Bに選考された。2007年4月、全日本選抜体重別選手権48kg級の決勝で、出産のため2年ぶりの復帰となった谷と再び対戦し、出足払いで有効を奪って勝利した。しかし、実績を重視した全日本柔道連盟の意向で世界選手権代表には選ばれなかった。
谷から、公式戦で2度勝利した唯一の選手である。

戦績

・2001年 - 全日本ジュニアで優勝
・2003年 - オーストリア国際で優勝
・2003年 - 全国高等学校柔道選手権大会で優勝
・2004年 - 福岡国際で初優勝
・2005年 - 全日本学生体重別で初優勝
・2006年 - 全日本学生体重別で優勝(2連覇)
・2006年 - 福岡国際女子柔道選手権大会で優勝
・2007年 - ドイツ国際 2位
・2007年 - 全日本選抜柔道体重別選手権大会で初優勝
・2007年 - ユニバーシアード 優勝

出典:Wikipedia



こちらも読んでもらえたら嬉しいです→理不尽

女子48㎏級谷 亮子福見友子
2007. 4.12全日本選抜柔道体重別選手権大会2位優勝
2007. 9.13第25回世界柔道選手権大会優勝出場権なし
2007.12. 7嘉納治五郎杯東京国際柔道大会出場辞退(右膝けが)5位(敗者復活負け)
2008. 2. 9フランス国際大会静観5位(敗者復活負け)
2008. 4. 5全日本選抜柔道体重別選手権大会



 昨年の全日本選抜柔道体重別選手権大会では谷を破って優勝したが、世界選手権大会への出場は何故か福見ではなく谷。過去の実績を重んじる全柔連が谷を猛烈に推し、国際経験に乏しい福見は結局見送られて悔しい思いをすることになる。リオで行われた世界選手権で谷は見事優勝してしまい北京五輪への切符をほぼ手中にする。北京五輪での金メダル獲得が至上命題である全柔連にとって、国際大会である世界柔道で優勝したという事実は非常に得点が高く印象もすこぶる良い。

福見にとってこの劣勢を挽回するためには、「嘉納治五郎杯」と「フランス国際大会」での”優勝”が最低条件。そして僅かに残されている可能性を信じ最終選考大会となる4月の全日本選抜柔道体重別選手権大会に全てを懸けるはずであった。そう、文句なしに谷を破って優勝し北京への切符を手にするためには。

だが、谷という巨大な壁に立ち向かう前に福見は自ら躓いてしまう。嘉納治五郎杯では準決勝で宝真由美に敗れ、敗者復活の3位決定戦でも山岸絵美にも敗れ結局5位。フランス国際は北京五輪代表の重要な選考材料となる。準決勝でジョシネ(フランス)に投げられ一本負け。そして同じく敗者復活の3位決定戦でも苦杯を舐め外国選手に対する苦手さを露呈することになる。

ラストチャンスである体重別選手権を前にして、悔しいけれど ほぼ決まったと言っていいだろう。


 でも福見には意地をみせてもらいたい


   谷選手から自身3度目となる勝利を目指して



理不尽

2007-04-09 20:38:04 | 柔道
   

  こんな事が 世の中 まかり通っていいのだろうか


 この出来事は、精一杯頑張ってきた選手に対し大変失礼だと思い書かせていただいた。
また、選考する側の信頼を選手および世間から著しく損なう出来事だったと思う。


    礼に始まり 礼に終わる


 この世界の頂点に君臨されている方々が、今回の代表選考に関して言えば
誰よりも ”礼を失くしている” と思うのは私だけであろうか。
以前の記事にも書かせて頂いたが、五輪・世界選手権などの代表選考にはスポンサー、協会など 選手の周囲に数多くの利害関係が渦巻いている。

 なんとなく 女子マラソン選考、女子フィギュア選考と似た空気を感ずる。



 ~代表選考から漏れた恩師の強化委員である山口香の談話~

   勝っても代表に選ばれないのでは、チャンスがなくなってしまう。
  谷さんの立派さは分かるが、福見には今年がなければ、来年の五輪も
  ないことになる。 



   本当にそう思う



 ~選考委員の談話~

   育児ブランクで今回は決勝で敗れたが、今までの世界レベルでの
  経験・実績で選考した。  




  1. やる前から決まっていたということか
  2. これじゃー 優勝した福見選手があまりにも不憫
  3. もし、谷選手が優勝していたならば、選考委員の考えている事を私たちは永遠に知る由もなかった
  4. そういう意味では収穫だったかも
  5. 福見選手が代表に選ばれる可能性はあったのか
  6. あったとすれば谷選手が決勝以前で敗退したとき
  7. 谷選手には世界選手権代表を辞退して欲しかった
  8. もう若い人に道を譲らなきゃ日本の将来はないよ
  9. ここでじっと耐えていると間違いなく福見選手の人気が上がる
  10. 念のために言っておく 谷選手は悪くはないし、嫌いでもない



  11. 試合は見ていなかったが、福見選手の出足払いが場外だったのではと疑問の声があるようだ
  12. 仮に場外だったとしても そのような微妙な位置で谷選手が不用意だったと思われても仕方がない
  13. 逆に福見選手がよく諦めずに技を仕掛けていったと思う
  14. そうです 場外か否かは選手ではなく審判が決めるものですから
  15. 先ほどTVで対戦模様が放送されていました(4月15日 サンデーモーニング)
  16. 福見選手が技を掛けた位置は 危険ゾーンの赤ラインの上でした
  17. 谷選手の体が落ちた時 最初の手が着いた位置も赤ラインの上でした
  18. これって場外じゃないですよね(詳しくないので)
  19. いずれにせよ あれだけ綺麗に技が決まっているのだから・・・・・
  20. もう一度言っておく 別に谷選手は嫌いではないです
  21. 「試合のブランクがあった」「前夜、子供の夜泣でほとんど寝ていない」「試合の合間に授乳していたので」
  22. もし私の体調が万全だったら あなたみたいな(略
  23. 谷選手を最初から擁護するようなマスコミのスタンスも嫌いだ
  24. たとえ本当だったとしても、女王が試合の後にこのようなコメントは言ってはいけない。 福見選手に対し失礼だと思う
  25. 田村で金、谷で金、ママで金 の大選手に言い訳は 似合わない
  26. 勘違いされそうなので、もう一度言っておく やっぱり谷選手は嫌いではない
  27. 北京五輪の時には、事前に選考基準を明確にしておいてほしい
  28. そう、誰もが納得して日本代表として選ばれた選手が行けるように
  29. もし、世界選手権で谷選手が結果を残せなかった時の首脳陣の責任の取り方はどうするのか
  30. まさか 「ごめんね」 じゃ済まないよね
  31. これも事前に明確にしておいたほうがよい
  32. 若い有望な選手を切ったのだから それなりの責任の取り方があるはず
  33. フランスW杯の時、岡田監督は帰国後 カズを切った責任をとった
  34. 今でも確信している 福見選手が谷選手に勝ったのは、決してまぐれではない事を
  35. もう、この記事を見ている人はいないと思うけど、思いついたらまたコメントを足しておく
  36. ブログ記事 福見擁護派が大多数(96%くらい)
  37. 「YAWARAちゃんは悪くはないけれど」 とアンチ谷選手派が増加中
  38. 実はYAWARAのモデルは田村亮子ではなく 福見選手の恩師である山口香だという事実
  39. 誰が何と言おうと 元祖は私なんだからね! とは言っていない
  40. 4月16日発売の週間ポストをさっき立読みしてきた
  41. 谷亮子「負けても日本代表」に<異論噴出>! という記事を読んでおきたくて
  42. 谷選手の選考は、全柔連女子強化委員長の吉村和郎氏が強硬に推し決定したという
  43. それに強く反対したのは、強化委員の山口香
  44. やはり JOC・スポンサー・テレビ局 のビッグマネーが影響しているようだ
  45. 谷選手を選ばなかったら、吉村氏は暗殺されそうな勢いだ
  46. 詳しくは、週刊ポストを 買って ご覧くださいね
  47. 最近、この話題に執着している自分が こ・わ・い
  48. 実は、体重別選手権で優勝を逃した選手が代表に選ばれたのは4人いた
  49. 3位泉浩(90㌔)・2位谷亮子(48㌔)・3位佐藤愛子(57㌔)・2位岡明日香(70㌔)
  50. やはり 「過去の実績を考慮して」 だった
  51. でも、2年のブランクがあった谷選手には「過去の実績」しかない
  52. 北京五輪代表は、世界選手権の結果が大きくモノをいうそうだ
  53. 外国選手との戦いに勝てる選手を選出するみたい
  54. 谷選手が世界選手権で優勝すれば、北京五輪はほぼ確定
  55. 国際大会の成績を優遇するのであれば、世界選手権出場選手は大きなアドバンテージ
  56. 北京五輪最終選考会は1年後の体重別選手権
  57. 世界で勝つより日本で勝つ事のほうが遥かに難しい