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屈辱の初マラソン 福士加代子の無謀 ~大阪国際女子マラソン

2008-02-03 22:24:48 | マラソン
 

 2時間あったら映画を見ますよ

とマラソンへの挑戦をはぐらかし続けてきた福士加代子。
日本中距離界においてのタイトルホルダーで現在敵なし。しかしその栄光では満足できなかったのか、十分な準備もなしに禁断のマラソンへと挑戦してしまった。

 ”みちのくの爆走娘”
 ”ド根性娘”
 ”トラックの女王”

と数々の称号を持ち、実力もさることながらユニークで豪快な言動から常にマスコミに注目され続けてきた。
本大会は北京五輪代表選考会も兼ねており、名古屋国際女子マラソンとの結果により代表を決定する。すでに代表枠は実質残り1枠で、昨年の世界陸上銅メダルの土佐礼子は五輪代表決定、11月の東京国際を制した野口みずきも確実である。

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福士のレース内容を簡単に。

 序盤から25㌔付近までは快調に飛ばし独走した。しかし30㌔手前で急激にペースダウン。35㌔手前からみるみる順位を下げ、競技場に入ってからもふらふらで何度も倒れた末、結局19位でゴールした。
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 準備不足 マラソンを舐めていたと言われてもしょうがないだろう。
わずか1ヶ月の準備期間に加え、40㌔走は行わず32㌔を一度走っただけという型破りさ。トラック競技では敵なしでもこのような練習方法で初マラソン・初優勝おまけに北京五輪切符を獲得されたものならマラソンのスペシャリスト達の立つ瀬はなくなるというもの。アテネ五輪金メダリストの野口みずきは「ハーフまではトラックの延長でいける。30㌔以降は彼女がどう走るか」と何とも冷ややかに分析していた。
これから選考がある中距離においては、福士の五輪出場はおそらく大丈夫だと思う。しかし、それをも蹴る覚悟で挑戦した「マラソン」にはどんな魅力・魔力があるのだろうか考えてしまう。福士にとって今回マラソンに挑戦したことは、今後の陸上競技生活においてプラスになったのかマイナスになったのか。


 福士加代子 25歳とまだ若い。

  北京五輪で今回の屈辱を晴らしてもらいたい。

土佐礼子 粘走再び  おめでとう連続五輪出場 ~世界陸上@大阪

2007-09-02 17:52:13 | マラソン
(共同通信提供)
 

 涙が止まりません。

口を半ば開け、必死の形相で最後まで決してあきらめることなく、粘りに粘って銅メダルをもぎ取ってしまった。開幕以降 盛り上がりに欠ける世界陸上で最後の最後に日本初のメダルを獲得し日本陸連(国民)の救世主となってくれた土佐礼子。絶対にあきらめないという気持ちが、走っている時と完走後のインタビューの時の涙が如実に物語っていたと思う。

「土佐礼子」 といえばアテネ五輪選考が強烈に思い起こされる。
野口みずき・坂本直子・高橋尚子 でほぼ決まりかけていたアテネ五輪代表。しかし、土佐はラストチャンスの選考レース 名古屋国際女子で奇跡の逆転優勝を果たしてしまう。この結果を予想をもしていなく困惑してしまったのが日本陸連。
しかし、土佐の頑張りに世論が黙っていなかった。翌日に代表3人を決定するという陸連に世論が強烈なプレッシャーを与えたことにより土壇場でシドニーオリンピック金メダリストの高橋を外すという苦渋の決断を下せさせた。そうしてやっと掴んだ重い重い最後の代表の椅子。
アテネの結果は5位であったが、優勝した野口みずきに次ぐ記録で日本にとって充分納得いくものだったと思う。

陸上競技は運動会みたいなもので、説明のいらない体力勝負の競技は掛値なしに面白いと思うし、何とも万人に分かりやすい競技だと思う。
「67億の1位」 なんて安っぽいコピーなんていらないし、ただ普通に実況していてくれれば選手の必死さ、感動はおのずと観ている者に伝わっていくはず。

  でもやっぱり最後の最後に土佐が救ってくれた。