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ホームで逆転負け 意地を見せてくれ ~プリンスリーグ関東2008(第8節)

2008-05-18 22:13:57 | 高校・ユースサッカー
 
 いよいよプリンスも終盤に入り、1部当落選ラインがおぼろげながら見えてまいりました。第8節は「埼玉高校サッカーの聖地」NACK5大宮サッカー場に神奈川の桐光学園を迎えての一戦。神奈川県下の高校では、桐蔭学園と実力を二分し武南に負けず劣らずクリーンなサッカーを展開する。遅延行為もないし見ていて何とも清々しい感じになりました。

今日は、意地でも負けてはいけない試合だった。
降格はほぼ決まったのかもしれないが、まだまだたくさんの観客が応援に来てくれているのだから。



日時:平成20年 5月18日(日) 11:00
会場:NACK5スタジアム大宮(天然芝)



   武南   12 [ 1 - 1 ]   桐光学園高校






     <<武南start>>

     11谷川   9塩崎
         
 10甲田               8清水
                
      17石井  6成田

26斉藤    4田中  2保坂   22馬場

            12丸山

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
交替 後半 0分  9塩崎→27相内(武南)
   後半28分  8清水→24細谷(武南)
   後半32分 17石井→ 7廣川(武南)

得点 前半 1分  10甲田(武南)
   前半34分  オウンゴール(桐光)
   後半31分   9寺内(桐光)


※選手名間違っていたらお知らせください。




U-19日本代表FW184㎝の瀬沼を擁する桐光学園。
なるほど、ガタイもいいしポストプレーにも非凡なものをみせる。

お互いまだ様子見の段階で武南が先制する。

前半 1分 左サイドで甲田が桐光DFのミスを見逃さなかった。
     DFのバックパスが弱いのをみて猛烈にダッシュ。
     ボールを奪ったあとドリブル、そしてグラウンダのシュート。
     対角のゴール右ネットを揺らす。

     (武南 1-0 桐光)





個人技でやや勝る桐光学園。
バイタルエリアに入ってもワンタッチパスでしっかり繋いで崩す意識が見られる。
武南に先制された後はリズムを掴んだ桐光ペースで試合は進む。


前半34分 右ペナルテイエリア付近でボールを奪われる。
     桐光の選手の個人技マルセイユルーレットで武南DF2人を一瞬で振り切り、
     ゴールラインまで攻め込んでからの高速クロス。
     武南DF陣が対応できず、無念のオウンゴール。

     (武南 1-1 桐光)


後半に入ると左右のオープンスペースを使い攻め込まれる。
試合の主導権は相変わらず桐光が握る。


後半31分 寺内一人に決勝点を決められてしまう。
     ゴール中央、PKエリア外でボールを受けた寺内はDFをかわし右側縦に突破を試みる。
     ゴールライン上の角度のない所から柔らかいタッチでのふわっと浮かせたクロス。
     しかし、ボールはGK丸山の頭上を超し直接左サイドネットに。

     (武南 1-2 桐光)





今日の2点の失点はいずれもゴールライン際からしぶとく上げられたクロスから。
それ以外でも見られたが、最後までボールを追う心構えが違っていたように感じる。
ボールに対する執着心、勝負へのこだわりの差なのかもしれない。

残念ながら、今の武南には相手にとって恐さは感じられないと思う。
一昨年の苗代・松永、そして昨年の吉田・松本・冨永といった苦しい時に
一人で局面を打開できるフォワードが是非欲しい。

次節はインタハイ予選後の開催になります。
インタハイで何とかきっかけを掴んで欲しいところ。


集中っ!

残念ながら、決定でしょうか。 ~プリンスリーグ関東2008(第7節)

2008-05-11 22:26:28 | 高校・ユースサッカー
 
気がつけば、プリンスリーグも折り返しを過ぎ今日の試合も入れ残すところあと5試合。7節を終え、ほぼ高円宮杯への出場枠(上位5チーム)と2部リーグへの降格(下位4チーム)がおぼろげながら見えてきたような気がする。現在11位で勝点2の武南は今日の試合を落とすと望みはほとんど無くなる。1部12チームになってからの降格ボーダーラインは、おそらく「12~14」といったところ。あと残り全勝は、はっきり言ってきつい。

 まあ、望みはなくはないのだが。



日時:平成20年 5月11日(日) 13:30
会場:浦和駒場スタジアム(天然芝)



   武南   01 [ 0 - 0 ]   三菱養和サッカークラブユース 






     <<武南start>>

     11谷川   9塩崎
         
 10甲田               8清水
                
      17石井  6成田

26斉藤    4田中  2保坂   22馬場

            12丸山

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
交替 後半32分  9塩崎→25高柳(武南)
   後半38分 17石井→18山田(武南)

得点 後半41分  10玉城(三菱)






降格争い演じている三菱養和との直接対決。
どちらのチームも勝ち点3が喉から手が出るほど欲しいのは、はっきりしている。
三菱養和の特徴は、ボランチ安田からのゲームメイク。
安田からサイドに流し、快速FWの中村を使うのが得点パターンのはず。





一方の武南は怪我のためか3人ほどメンバーを入れ替えて挑んだ。
試合開始直後、左サイドを甲田が破り上げたクロスに飛込んだ塩崎のヘッドがドンピシャ。
しかし枠外。「どうして外れたんだろう」と思うくらいだった。

両チームの力量はほぼ互角。
決定機はやや三菱の方に分があったような気がする。





前半を終わり、1点勝負は見えてきた。
惜しかったのは後半10分過ぎ。
成田からの絶妙なスルーパスが、GKと塩崎のとの間に転がる。
GKより先にタッチしGKを飛び越え後は無人のゴールへ。
と思ったが濡れたピッチに足を取られ惜しくもシュートならず。
仕方ないですね。GKをかわしただけでも凄いですよ。





またしても・・・

別に気を抜いていたわけじゃない。

大山監督からも

「ラスト、8!」

と今まで試合終了間際の苦い思いをしないためにも気を引き締めていたと思う。
いや、おそらく1点を取りに行った結果だと信じよう。

後半41分 失点シーンは残念ながらあまりよく覚えていない。
     武南の右サイドをDFが2枚付いていたがクロスを上げられる。
     ゴールニアからのシュートに一度は丸山も反応するが、
     こぼれをしつこく相手に詰められる。


試合終了間際の「魔の5分」と言うが、それなりに理由はあると思う。
 ・選手の体力が衰え足が動かなくなってしまう。
 ・リスク(失点)を覚悟で攻勢に打ってでる。


納得のいく敗戦だって、あってもいいはず。


両雄譲らず 秋津での大熱戦 ~プリンスリーグ関東2008(第5節)

2008-05-03 23:06:56 | 高校・ユースサッカー
 
強豪千葉県勢との2連戦目は昨夏のインタハイチャンピオン市立船橋。アウエィ習志野にある秋津サッカー場に着く頃には降っていた雨も上がり、ややスリッピーな状態ながらプレーには全く影響はない状態。
今日の試合内容は、新チームになって今年一番のナイスゲーム。試合終了時には両チームの選手に観客が総立ちで惜しみない拍手を贈った。それほどまでにスリリングでエキサイティングな試合内容で涙を流している方もたくさん見られた。
交通費は掛かったが、無料でこんな素晴らしい試合を観戦出来るのだから遠くまで足を伸ばした甲斐があったというもの。本当に勝敗を度外視した意地と意地がぶつかりあった試合だったと思う。


 だから高校サッカーはやめられない


日時:平成20年 5月 3日(祝) 13:30
会場:秋津総合公園サッカー場(天然芝)



   市立船橋高校   33 [ 1 - 1 ]   武南 






     <<武南start>>

     15岡部   11谷川
         
 10甲田               8清水
                
      6成田   2保坂

26斉藤   25石田 4田中   22馬場

            12丸山

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
交替 武南なし

得点 前半26分  15岡部(22馬場)(武南)
   前半32分  11野口(市立船橋)
   後半 7分  11野口(市立船橋)
   後半20分  15岡部(武南)
   後半44分  10中村(市立船橋)
   ロスタイム     6成田(武南)







実は市立船橋の試合を生観戦するのは初めてのこと。
私の中での市立船橋のイメージは強力なディフェンスとロングボール。
しかし、今日実際観た感想はディフェンスラインからの組み立て、
ボランチに当ててしっかりと形を作ってくるのは少し意外であった。





やや市立船橋優勢というか押し気味で試合は進んでいたが、
今日の武南はとても良い感じだったので私は割り合い安心して試合を観戦していた。

前半26分 流れの中から武南が先制する。
     市船の右サイドから左へ大きくサイドチェンジしたボールに馬場が出足良くインターセプト。
     右サイドライン際を谷川がドリブルで縦に突破する。
     そしてそのままスピードに乗ってオーバーラップしてきた馬場に渡す。
     受けた馬場は前に一つ突いてゴールニアまで深く抉ってのラストパス。
     中央に走りこんだ岡部が合わせて武南が待望の先制点。
     (市立船橋 0-1 武南)

      ※分かり難いですね。こんな感じでした↓。




             馬場のプレーを讃える武南イレブン



前半32分 市立船橋に完全に右サイドを崩されてしまう。
     中央に戻され、最後は左サイド(武南の)に振られて同点。
     (市立船橋 1-1 武南)





後半に入ると観ている者にとっては何とも痺れる試合展開。


後半 8分 市立船橋が左CKより、中央フリーで待っていた野口がヘッドで決める。
     ついに逆転を許す。
     (市立船橋 2-1 武南)

後半21分 またしても岡部が起死回生の同点弾を炸裂させる。
     市立船橋のシュートクリアボールを前線で1人張っていた岡部へ渡る。
     DFを置き去りにした岡部の意表を突いたループ気味のロングシュートが決まって同点!
     ボールを奪ってからツータッチくらいでゴールが決まってしまった。
     (GKの位置は見えていなかったと思うが)
     (市立船橋 2-2 武南)


             同点ゴールを決めガッツポーズの岡部



後半35分 成田からの絶妙なスルーパスに抜け出した岡部。
     GKとの1対1に堪らず後ろからチャージする市立船橋のDF.
     岡部が倒されて、DFがレッドカード。
     チャージされた位置はペナルティエリア内かと思われたが、判定はFK。
     (疑わしきは罰せずの精神ですね)
     しかし、FKはゴールマウスの上へ。

一人少なくなった市立船橋。
ここから前掛かりになる武南。しかし、カウンターの機をずっと伺っていた市立船橋に勝ち越しを許す。
またしても試合終了まで僅かな時間帯に・・・

後半44分 市立船橋が武南の攻撃をカットし、要注意だった10番に右サイドを突破され、
     そのままシュートを決められる。
     (市立船橋 3-2 武南)


3,4人武南の選手がピッチにうずくまる。残るはロスタイムの2分。

 「あー、また何時ものパターンか」(私)

私の隣に座っていて両チームに声援を送っていた高校サッカーファンと思しき男性が、

 「まだ終わっていない、まだ終わっていない」と何度も何度も連呼する。


この声が武南の選手に届いたかのように、なんとも劇的な幕切れが待っていた。


後半ロスタイム 右サイドで成田が仕掛けた。
      DF2人の間にボールを通して交わしゴールに迫る。
      最後のDFも勝負に行き、GKのニアを抜く涙の同点ゴール。
      総立ちの武南応援席。
     (市立船橋 3-3 武南)





今日はオシムが言っていた「水を運ぶ人間」がいたこと。
ボランチ成田の労を惜しまない運動量。何度も何度も相手ボールを奪取していました。

今日は引分けでしたが、武南にとって本当に価値のある引分けだったと思います。
おそらく選手達の自信になったことでしょう。