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駒大苫小牧問題 ~飲酒・喫煙・出場辞退

2006-03-05 21:30:48 | 野球
野球部3年生の卒業式夜の喫煙・飲酒そしてセンバツ辞退についてのブログの数がもの凄い勢いで増えている。

 「出場できない選手達がかわいそう」

 「卒業したのだから関係ない」

という同情的なブログが圧倒的に多い。

しかし、昨年連覇した時に発覚した部長の暴力事件であわや優勝取消しという事があったのに

 「たるんでいる」

という叱責の声が多いのも事実。



遅らばせながら私も感じたことを。

1,2年生は春夏春連覇へ向け心躍らせていたに違いない。
甲子園に出場しただけでも周囲から今まで味わった事がないくらいにチヤホヤされる。
それが全国制覇、ましてや連覇となると当人達が有頂天となるのは想像に難くない。
まだ大人になりきれていないうちに人生での頂点を味わうことになるわけだから、驕る気持ちがあったとしても仕方のないことかもかもしれない。

そもそも高校スポーツにおいて何故、野球だけがこれほどまでにクローズアップされ高野連が清廉潔癖な態度をとるのかずっと気になっていた。(世間一般に対して)
他の高校スポーツにおいても不祥事は必ずあったはずだが、新聞テレビが報じなければその不祥事は存在しないことになる。

今回の問題について思わず昔読んだ本を思い出した。
10年以上前に書かれたコラムであるため現在とは取り巻く環境・状況は変わってきているが、
高校野球がなぜ神聖化されたかを飾らない言葉であらわしている。
少し辛辣で刺激的ではあるが高校野球についての山本夏彦氏のコラムを紹介しておく。
山本夏彦著 『愚図の大いそがし』 文藝春秋

甲子園 【抜粋】

戦前東京では六大学野球の早慶戦が花で高校野球は人気がなかった。
甲子園は朝日新聞の主催だから毎日、読売は一行も書かなかった。
それが戦後テレビが放送して人気が出始める。
ひとり朝日に「拡材」に使われては太刀打ちできないので、見栄も外聞もなく諸新聞が記事にしだした。
毎日新聞の選抜高校野球大会は朝日のまねである。
飛田穂洲という朝日の野球記者が高校野球を純真で無垢なものにまつりあげた。
ほとんど神聖にした。
かくて連日草野球同然の予選の、死闘ではない試合を死闘、激突ではない試合を激突、五回まで完全試合などと最大級の字句で書くようになった。
高校野球の腐敗を知らないものはいない。
甲子園出場と決まったらホテルは一流である。諸事贅沢を極める。市町村は選手を甘やかし放題である。だから高野連には年中密告が集まる。ライバル校を出場辞退させるためで、高野連はしかつめらしい会議を開いて辞退させるのである。
選手は純真無垢だという伝説はここに生きている。
(平成4年6月)




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1 コメント

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Unknown (親分@自転車に惹かれたい)
2006-03-06 04:42:00
こんばんわ。お邪魔します。



マスコミの力は恐ろしいですね。

高野連=高潔野球連合



らしいですよ??



地元の高野連では球児に夢を与えたいとの事でプロ野球の試合のボールボーイをさせてくれる。行ったら行ったで見方の攻撃中にベンチ裏でタバコすって、守備につく選手をみて帰ってきただけであった。

高野連の理想とは、甚だしく違いがあった。



あれ??そもそも僕は野球やってなかったのでは・・・
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