追っかけタイ!

 
 
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U-18 AFCアジアユース選手権 1次ラウンド

2005-11-30 19:10:48 | 高校・ユースサッカー
11月23日~27日にかけて、AFCアジアユース選手権の1次ラウンドが熊本で開催されていた。
この予選を勝ち抜くと、来年10月にインドで開催されるアジア最終予選出場、そして2007年にカナダで開催されるワールドユースへと続く道の第一歩である。

日本が入ったグループNの3チームは、日本、北朝鮮、チャイニーズ・タイペイで、最大のライバルはもちろん北朝鮮である。

11月23日
  チャイニーズ・タイペイ 0-5(0-2) 日本

11月25日
  北朝鮮 5-0(2-0) チャイニーズ・タイペイ

日本、北朝鮮が台湾に順当に勝利し、11月27日に予選突破に向けライバルが激突した。

結果は、後半40分にGKのロングキックをハーフナーマイクがヘッドで競り勝ち、こぼれ玉を河原(大宮東高→新潟)が空振りスルーし、後半37分途中出場の安田(G大阪ユース)がゴールした。この1点で辛くも北朝鮮を撃破し、インドでの最終予選に駒を進めた。
ハーフナーマイク(横浜FMユース)は、コンサファンならお馴染みであろう、コンサのゴールキーパだったディドの息子である。札幌時代はコンサU-15に所属していたはずだ。
そのマイクのアシストによって日本が勝利することができたのは、私にとって大変うれしいことだ。


埼玉県高校サッカー選手権決勝

2005-11-22 18:17:12 | 高校・ユースサッカー
埼玉高校サッカー選手権決勝

浦和東 1:0 浦和南

日時:11月19日(土) 14:30~
場所:さいたまスタジアム

北海が全国大会出場を決めてから、ひと月くらい経つが、埼玉では19日に代表が決定した。
決勝は高円宮杯ベスト16の浦和東と古豪、浦和南との公立校同士の組み合わせである。

今年の選手権は埼玉で実力ある高校が早くに姿を消している。
昨年の選手権覇者で今年のインハイ準優勝校の西武台はなんと2次予選で敗退した。昨年、選手権の準優勝校で今年の関東大会覇者である市立浦和も決勝トーナメント1回戦で敗れている。
全国優勝経験のある武南も1回戦でPK戦の末、国際学院に敗れている。その国際学院は2回戦で浦和東と当たり接戦だったが涙を飲んだ。他にも伊奈学園、正智深谷、大宮東などなど。。。

このように少し波乱含みの本大会ではあるが、本命の浦和東は横綱相撲で、浦和南は全て1点差の接戦を制し決勝まで勝ち上がってきた。

試合前半、立ち上がりから浦和東はロングボールで前線のスペースに徹底して攻め込むが、最後のフィニィシュを浦和南が体を張って守る。浦和南もゴール前までは何とか行くのだがシュートを打たしてもらえない。
やはり、運動能力に勝る浦和東の前線からのチェックが素晴らしいため、浦和南は焦ってパスミスを繰り返す。
シュート数が浦和東10に対し浦和南2と浦和東優勢で前半を終える。

後半に入ると、浦和南の足が止まりだした。浦和東がボールを殆んどキープし攻め込む場面が続く。そしてCKなどのチャンスが多くなる。ついに後半22分、浦和東が右サイドからのクロスを中央でエースがキープし、強引にディフェンスを振り切ってゴールしてしまった。浦和南も残り時間をロングボールを多用し攻めるが、浦和東が余裕でしのぎ切って埼玉県の代表となった。

結果は浦和東が代表となったのは順当であったと思う。浦和東が唯一失点したのは、苦戦した国際学院戦だけである。前線からの守備が相手を苦しめた。
ちなみに、浦和南と浦和東の監督はどちらも浦和南OBで、いわば師弟対決であるが、試合後のインタビューで浦和東の監督が浦和南に対し敬意を払っていたのが印象的であった。
また余談ではあるが、昔の漫画で『赤き血のイレブン』のモデルとなったのが浦和南校だそうである。

もし、浦和東と北海が全国大会で顔を合わせるとなると私としては大変楽しみな事である。
もちろん北海を応援するが、埼玉と北海道の高校サッカーを比べてみると、全体的なレベルは埼玉の方が実力は上であろう。
しかし、プリンスリーグのレベルとなると逆に北海道の方が強いと思う。埼玉で関東プリンスリーグに出場しているのは、レッズ、浦和東、西武台の3チームである。かたや北海道は10チームと単純に比較はできないかもしれないが。
埼玉も最近では、かつてのサッカー王国の面影はない。しかし今年の国体で少年男子が3位となり回復の兆しは見え始めている。王国復活を目指し必死である。

プレースタイル

2005-11-12 16:03:22 | 高校・ユースサッカー
去年、今年と光星サッカーを見ていて感心することがある。

コーチ陣の指導によるところが大きいと思うが、それはどの選手も審判、相手チームに対して決して文句・批判を言わないことだ。

最近の高校・ユースチームの多くの選手が審判に対して文句を言うようになった。
おそらく社会人、Jリーガー達を見て真似しているのであろう。また、それを冗長する監督やコーチが存在する。

例えば相手にスライディングで倒された時、『オイェッ!』という言葉を発し、相手選手を恫喝してみたり、、、

 しかし、高校生のうちは、そのようなプレースタイルはやってほしくない。
アピールすることに気を取られ、最後まで真剣に努力するのを怠るような気がするからだ。

また、ルールについてはあまり詳しくないのだが、ペナルティエリアでのシュミレーションは厳しく判定してもらいたい。

(無理にドリブルを仕掛け自分からダイビングするなど、というか最初から倒れる準備をしている ^_^; )

守備する側にとっては、そのプレイによってゲームを失うかも知れない大事なプレイだ。
シュミレーションする選手もある程度リスク(黄・赤カード)を背負ってプレイすべきである。

それよりも、相手の厳しいチャージに屈することなく、力強く前を向いてゴールを目指して欲しい。


#少し古い話になるが、先月行われた高円宮杯 準決勝
 札幌ユース VS 滝川第二
 についての江藤氏のコラムを紹介しておく。

ふっとぼうず(江藤高志)

まあそんな話はさておき、この試合は審判がひどかった。東城さんが吹いたのだが、なにしろカードが多すぎる。ちょっとした接触プレーですぐにイエロー。激しくはあるが、ファールですらない接触で試合を止め、カードが連発されていた。激しいプレーと汚いプレーとを混同させ過ぎだった。2試合目のヴェルディユース対広島ユースを吹いた野田さんが、試合を止めない素晴らしいレフリングを見せていたことと比較すると、東城さんの神経質さが際立っていた。札幌ユースは、この試合を勝利して決勝戦へと駒を進めたが、2名の選手が出場停止となってしまった。この日国立競技場で行われた準決勝2試合の笛の基準がそれぞれで違いすぎており、これでは選手たちがかわいそうだと思う。なかなか難しいが、せめて準決勝から。できれば準々決勝あたりから、1試合当たりのイエローカードの枚数が同レベルの審判を起用できれば、こうしたジャッジの格差による不利益はある程度回避できるのではないだろうか。

ちなみに、ここしばらくのJの笛の基準はかなり改善されてきていると思う。一時期は軽い接触ですぐに笛を吹いていたが、それに対する批判が続出するなかで、かなり流すようになってきているように感じる。そうしたJの流れにも反した笛だっただけに、東城さんの笛はちょっと異質に感じられた。

さらに余談だが、9日早朝に放送されていたW杯欧州予選のスイス対フランスの笛は最高だった。ああいう試合を見ると単純な日本の審判批判が出てくるのだが、日本の笛の基準が今、こうした形で作られているのは、プレーする選手にも責任の一端がある事は明記しておくべきだろう。彼らが審判の笛に対してリアクションする事が、長い時間をかけて今の笛の基準を作ってきたとも言える。簡単に言うと、ちょっとした接触ですぐに倒れる。笛を吹いてもらえなければすぐに抗議。今の笛の基準が、そういう選手のアクションの繰り返してできあがったという事も忘れてはいけない。もちろんサポーターにも責任の何割かはあるのである。体をぶつけあってボールを奪い合うプレーよりも、接触プレーでコロコロ倒れる選手たちに声援を送ることで、無自覚な共犯者になっていたのである。なんにでも因果はつきまとう。

全道高校ユース新人大会(初日)

2005-11-05 17:21:12 | 高校・ユースサッカー
先週、全道選手権が終わったばかりだが、今日から小樽で新人戦が開催されている。
今年の新人戦は、光星が出場していないため、あまり興味はなかったのだが、札幌地区予選を勝ち上がった、ライバル札幌新陽の戦い振りが気になるのでランタの掲示板などを見て今日の結果を知った。

組み合わせをみると全部で17チームしか出ていない。ちなみに去年は19チームで札幌地区は4チームであった。
選手権に比べると、かなり顔ぶれが違う。
やはり大会の中心となるのは、札幌勢と室蘭大谷、旭川実業であろう。他の注目校は北海道栄くらいか。
新人戦は、全国大会に繋がらないため各校の力の入れ方が微妙である。2年生の修学旅行と日程がぶつかるとか、北海は全国大会が控えているので当然レギュラークラスの出場は望めそうもないし、コンサもベストメンバーでこないような気がする。

こういった実情を踏まえ、注目校の今日の戦いを見てみると

■旭川実業 2:1 小樽桜陽
■札幌新陽 7:0 斜里常呂
■北海道栄 0:4 室蘭大谷
■コンサ   0:2 帯北
■北海    1:0 北広島

と結果はおそらく順当であろう。
しかし、旭川実業と北海のモタツキがやや気になる。実力からいったらワンサイドの試合結果になってもおかしくない。
コンサはベストメンバーではないだろうが、ベストでも帯北が勝利したと思う。

明日の注目の対戦は、札幌新陽vs室蘭大谷である。札幌新陽は地区予選で、あの強豪の札幌光星、札幌山の手をPK戦で破り代表になった実力校だ。室蘭大谷も選手権の雪辱に燃えているだろうが、接戦が予想される。

そしてベスト4はズバリ、

旭川実業・室蘭大谷・帯広北・北海

と予想する。やっぱり帯広北が連覇しそうな気がするなぁ。
  


埼玉県高校サッカー選手権

2005-11-02 21:37:06 | 高校・ユースサッカー
埼玉県の全国高校サッカー選手権2次予選トーナメント(北海道における全道予選)が10月30日(日)より開催された。

まず最初に埼玉の高校サッカー選手権における選抜方法を紹介しておく。

■1次予選(トーナメント戦)

(1)予選免除---インターハイ予選の成績が上位8校
(2)シード---インターハイ予選ベスト32の24校
※上記ベスト8を除く

埼玉全県で7校づつの24ブロックで実施し、24校を決定する。

■2次予選(リーグ戦)

(1)シード---インターハイ予選の成績が上位8校

1次予選を勝ち上がった24校とシード校8校にて、4校づつ、8ブロックにわけてリーグ戦を行い、各ブロック毎に上位2校を選抜し、16校を決定する。

■2次予選(トーナメント戦)

(1)シード---2次予選リーグの成績が1位8校

2次予選リーグを勝ち上がった16校によりトーナメント戦を行い、埼玉県代表1校を決定する。


このように、埼玉では1次予選を埼玉全県で実施しシード権を徹底して活用することにより、強いチーム同士のつぶし合いをなるべく避け、なおかつリーグ戦を間に導入し、真に強い高校を選抜していく方法である。

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※少し遅くなったが、10月30日(日)に行われた2試合についてレポートする。

2次予選トーナメント1回戦

日時:10/30(日) 11:00~
場所:大宮公園サッカー場

第一試合
浦和東 2:0 本庄第一

浦和東は、先月行なわれた高円宮杯で関東第5代表として出場し、決勝ラウンドに進んだ埼玉の強豪である。
一方の本庄第一はおそらく決勝トーナメントは初出場だと思われる。
前半から浦和東が殆ど試合を支配し、実力どおり2回戦に進出した。浦和東のサッカーは、全員がよく動き、前線のテクニックある選手が勝負していくパターンである。

第二試合
国際学院 1:1 武南
PK(4:3)

注目の一戦である。
埼玉では、西部台、正智深谷と並ぶ私立高校トップ4である。武南は言わずと知れた古豪であり、全国優勝も経験している。
一方の国際学院は、埼玉サッカーの新興勢力で、監督はオールドファンならご存知であろう元ジャパンGKの田口氏である。
田口氏は現在、バラエティなどで活躍しているが、国際学院に来る前は確か青森山田などにもいたはずで高校サッカーに於いての優勝請負人である。
最近は、有力私立高校の間で優秀な生徒の奪い合いで、特に西部台、武南、国際学院とで仁義なき戦いが繰り広げられているそうである。(あくまで噂だが。。)
試合内容は、両チームともFWに長身選手(武南:186㎝,国際:191㎝)を揃え、徹底的にディフェンスラインから長身FWをターゲットにボールをフィードし、そのこぼれ玉を奪い合い、個人のテクニックで勝負していく。
殆どボールが落ち着かず、常にボールが空中にあるという感じである。
武南のほうがテクニックはあったが、空中戦勝負を挑んだために敗れてしまった。
特に武南の長身選手はあまりテクニックがなく、そこを国際学院につかれて同点に追い付かれPK戦で涙をのんだ。

野球留学

2005-11-01 18:40:16 | 野球
【野球留学】

揺れる甲子園 ~岐路に立つ高校野球

先週、NHKのクローズアップ現代(国谷裕子)で高校野球のあり方をめぐり大きな議論となっている『野球留学』について特集していた。

高野連の見解

『野球留学で甲子園を目指すのは、あまり歓迎しない。今後は歯止めのため、登録選手に県外選手の規制をしていく』

という大変厳しい姿勢である。

最近の野球留学の現状をあげてみると

(1)青森山田 レギュラー9人中

       5人-大阪
       2人-青森
       2人-山形・宮城

(2)江の川(島根)レギュラー9人中

       5人-大阪
       3人-奈良・広島・福岡
       1人-島根
     ※ベンチも関西勢が占め、島根は一人しかいない。

野球留学生が多い高校で登録選手18名中の県外選手をあげてみると、
江の川(16),日本航空(14),酒田南(13),青森山田(12)そして駒大苫小牧(2)などである。

野球留学生の輸出大国である大阪は、野球が大変盛んな地域である。
特に中学生年代のシニアリーグでは、殆どの者が甲子園を目指す。
なぜ大阪の中学生は野球留学に走るのか。大阪の高校野球は、強豪校がひしめき甲子園への切符は毎年目まぐるしく変わるほど競争が激しい。

一昔前は、野球留学というと近隣からの越境留学でPL学園、浪商などに集中した。
しかし、最近の野球留学の傾向は、強い学校がひしめいている激戦区を避け、弱い地域に行って甲子園出場を確実にすることだ。
大阪の中学生は、野球のレベルが大変高く、地方の高校に進学すれば間違いなくレギュラーである。

また、野球留学する生徒の家庭にとってもスポーツ特待制度があれば、経済的にも魅力である。
免除される項目はそれぞれ違う。

●スーパー特待 - 入学金、授業料、寮費
●特待A      - 入学金、授業料
●特待B      - 入学金

仮に私立高校三年間で親が負担する費用は概算で

入学金=30万・授業料=126万・寮費=360万である。
私立高校は経営であるから、当然それらを犠牲にしてもペイしなければいけないのだ。

中学生が甲子園を目指すのはメディアの責任も多分にある。
甲子園・高校球児を美化し過ぎるあまり、虚像のスターを創りあげるせいで、殆どの中学生が何としても甲子園に出場したいと思うようになる。

私立高校も少子化に伴い、生き残りに必死である。
野球留学についてそれぞれの考えは

■受験生-将来の目標に向かっての学校選択の自由がある。本音は甲子園で活躍したい。

■学校側-受験生を拒むことは出来ない。本音は甲子園出場により学校の知名度を上げて生徒を獲得したい。

という建前と本音があって、両者の利害関係が一致するのである。
そういった関係にシニアリーグの監督、私立高校、野球スカウトとのあまり清廉とは言えない関係がはびこる土壌ができるのであろう。

野球留学か、地域密着か、それは別に高校野球に限ったことではない。
所詮は15才の中学生が決断することである。いろんな人の思惑が絡み合っている。

今回のテーマは、高校野球だけではなく、他の人気スポーツも同じような状況にある事に気付くはずである。

#国谷さんのコメントがなかなかしっかりしていて、いい番組だったと思う。