今年初めての本格的な台風です。昨日からの雨は、降ったり止んだりを繰り返しながら、次第に近付いている。
雨の土曜日には家に籠る人が多いのか、日立のパソコンのトラブル受付は何度電話をかけてもつながりませんでした。
写真は霧の山。
山本喜代四という人が「シベリヤ抑留記」でのなかで、この宇宙に200億個の星があり、この地球は46億年前にできた等説くわけです。
一読して、それと抑留の話がどう結び付くかわからない。飢餓状態で生き延びるのが精一杯だったという回想なのに。
今思うに、大事なのは、その抑留体験を通して自分たちがどこから来て、何のために生きてきたのか、の問いに、確かな答えを持っているかどうかです。存在理由が問われるわけです。
そして、私にとってもそれは意味ある問いだと思うし、現代社会にも欠けている視点だと思います。
山本さんがシベリヤ抑留に対する語り口が穏やかなのもそのためです。赦せない、と言い切ることができるほどの体験だと思う。でもそれをしないのは、答えを持っているからじゃないか。
私は成り行きや状況に合わせて立ち回るばかりで、保身はできても、自分で考えることできない。だから何のために生きているのかわからない。
それはおそろしい。