@台湾の天才IT大臣オードリー・タンの思考力、行動力、指導力はコロナ禍で素晴らしい結果を発揮した。それは台湾政府内での優秀な人材がタンを抜擢し、行動を承認した政治家にも高い評価がある。できる人材ができる人材の能力を見抜き採用する、企業でもお馴染みの戦略だ。現在日本の内閣でそれだけの能力、実力を持った政治家がいるだろうか。利権、権益に偏った政治家ばかりでは期待するのは無理かも知れないが、今後デジタル化推進において行革内での動きが真に全ての国民が自由に平等に透明性と無駄の無い政策など監視できるようになることを祈りたい。(国民が深く政治に興味を持たせない様にしていることで政治家の利権等を自由に司っているのが現状)
『オードリー・タン』アイリス・チュウ
世界を驚愕させた踊るべき天才はIQ180、学歴は中卒、独学でプログラミングを学び、シリコンバレーで成功した起業家、1ページ0.2秒で資料を読む、トランスジェンダー、学生運動を支持する無政府主義者「ソーシャルイノベーション・青年コミュニティー」を支援、「マスクマップ」を作り台湾 新型コロナウイルスの対策を考えた
・台湾政府の3つの『F』
水際検疫の早期実施(Fast)
防疫物資の公平な分配(Fair)
防疫について人々とのユーモアあふれるコミュニケーション(Fun)
フェイク情報に対してユーモアを持って真の情報を提供する「怒り」から「喜び」
短時間内に情報を発信し反撃する
・台湾政府の情報提供(デジタル政委:透明性重視)
情報公開サイト g0v 透明性・共感性(国民の誰もがアクセスできる)
・台湾のコロナ対策(SARSの経験値から国家戦略、特に対中国・WHO)
防疫体制の強化(米国CDCを真似た国家レベル衛生指揮センター・権力指導重視)
水際対策の徹底(陽性者への手当vs罰則金:¥3万円~360万円)
医療体制の重視(防疫専門確保)、消毒液・マスク等の数量・価格管理(生産・保管体制)
・「天才ハッカー」が政府に参画
台湾政府の人材:選挙により選ばれた人・国家試験に合格した人・推薦で参入する人
タンは内閣IT大臣の推薦で参入した人材(ホワイトハッカーVSブラックハッカー)
ブラックハッカー:無法な犯罪的な行動をする人々
「ゼロサム」(勝ちとること)から「協働」する提案・良きファシリテーター役
「オープンガバメント」の設立(行政と立法)
台湾の夫婦別姓・同性婚が認められた最初のアジア国で「婚姻」には2つの意味がある
「婚」は個人を結ぶ、「姻」は家族を結ぶ (台湾法律は姻を除いている)
性別欄は56種類の性認識がある(オランダ・ドイツでも認識されている)
・オードリー・タンの言葉
「私は政府のためではなく、政府と共に働いでいる。人々のためではなく、人々と共に働いている。政府の在り方に過激なまでに透明性を持たせることで、皆は政府がどのように運営されているのかを知り、参加したり、意見を述べたりする方法を知って、政府への請願もできるようにすること『人権』(人々の望みが叶う場所を作り出す)を促すためだ」
・「自分がしたいことに性別など考える必要はない」
・「天才とみられる多くの人には、自分にしかない闇がある」
・「人工知能は永遠に人間の知恵に取って代わることはない」
・「うわさは、真実よりも格段に速く伝わる。情報や通信について学んだ者ができることは必ずある」
〈オードリー・タン7つの習慣〉
・「ポモドーロ・テクニック」とは、生産性や効率性を上げるために、25分間仕事に専念し、5分間休息することを繰り返す方法で時間管理をしている
・睡眠は必ず8時間取る(脳の短気機能回復)
大部の資料を頭に入れるには、寝る前に全ページをめくり、その後最低8時間眠る
・食べ物は常時美味しい物を食する(食材コンサルタントの存在・地方産物の掘り起こし)
・「ACE(Actionable:即関与、Connected:接触、Extensible:拡張)原則を重視した初期行動
誰でもが直ぐに関与でき、三角、全ての人々が制限を設けず表現できること
・本はほとんどiPad Proで、必ずデジタルペンを使って読む(意見・アイデアを記述できるように)
・2か月に1度、常に新しい習慣を身に付けるようにする
・大勢の人のために行うことは、大勢の人の助けを借りることに繋がる
・ネット上から人の作品をダウンロードしたら、自分の作品もアップロードする
・体験した出来事や物事を、短い言葉に要約する
<オードリー・タンの運命機会・考え方>
・運命の出会いはタンの才能を理解できる教師がいたこと
独学・飛び級・転入の繰り返し(秀才に対するいじめが多発)
学校教育のあり方を思考する(同じ教育ではなく個々の才能を伸ばす教育)
自由で平等なネットコミュニティーへの参画(共有・共作・貢献)
・思考策を授けられたこと 3つの事柄
批判的思考 なぜ自分がこう考えるのか、なぜ他人がそう考えるのか、その理由
ケア的思考 他人がどう感じるかに配慮する
創造的思考 もっと独創的な考えができるかどうか、自分らしいものを生み出す