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楽して楽しめる『仙厓義梵』

2019-02-14 08:40:56 | 人生を「生かす」には

@仙厓義梵は僧侶であり絵師でもあった。その絵の特徴は「笑わせる」絵に徹していたとも言える。だが、下記の著名な絵「丸三角四角」は未だ解明されていないユーモアたっぷりの絵となっている。鑑賞者の想像に任せる筆絵は何を伝えたかったのか? 筆順からなぞると四角、丸そして三角となる意味である。私の直感的、個人的な想像ではこれは人間模様・社会に見える。四角四面の身分の差なくをなんとか丸く収めようとするが、人は中立ちで中立を選ぶ・・・そんな絵に見える。人は「ながいものに巻かれろ」その方が生きる上で得策だと・・現代でも強い者(権力者)に巻かれ、多数(自民党)の意見に巻かれ、金持ち(支配者)に巻かれ・・・そんな人生になってしまっているのは「少しでも楽して楽しめるからだから」だろうか。革新的な意見、行動を持って導く指導者の人材不足になっているのではないだろうか。

『仙厓義梵』ユーモア溢れる禅の心

         • 江戸時代、善の人々にわかりやすく説こうとした仙厓。さまざまな解釈がなされる丸四角三角絵図や円相図、個性的な作品など。禅画という粋を超えた絵を通して仙厓はなにを伝えようとしたのか

         • 美濃の国現在の岐阜県に農民の子として生まれた仙厓は11歳で出家した後、修行を積み、40歳で福岡博多の聖福寺の住持として迎えられる。2千点近くにおよぶ作品、達磨、禅僧、禅の教えを描いた禅画から親しく交わって博多の人々や自らが目にした風景までも描いた。そのバリエーションの広さと鋭い観察眼には圧倒される。ここでは船外の前から動画や周囲の人々そして謎に包まれたものまで12のカテゴリーに分けて見所を紹介する。技法で言えばすべて水墨画である。色彩を伴う作品やきちんと色彩とれた作品も多くあるが、仙厓はほとんどすべてが墨だけで朱色を使っているのは例外と言っていい。画室に種々の道具や絵の具を用意して、時間をかけて描いたと言う作品もほとんどない。場当たり的に即興的に、墨を擦っている間に図様を決め畳の上でさっと書き上げたような略画がほとんどである。仙台の禅画の魅力と直結した特色は「あなたが面白いと思って何か感じてくれるものを描こう」と言う強い内的欲求が表現になる。相手に伝えるべき内容を、いかにダイレクトに伝えるか、と言う課題に対する1つの回答が、無技巧であると言える。上手に描かない、画面を飾らない、という事は、見る人が絵画的な美しさや位置に注意を払わない、内容とは別のところで感心したり感動したりしないことにつながり、伝えるべきテーマが上がる。70歳を過ぎてからだから、仙厓が鑑賞者にして欲しい事は、第一に笑うことだった。だからうまい絵を描くこと自体が目的に反する。ただし、下手だから笑う、と言うものでもない。彼の無技巧は、目が全く下手である、というのはとは違う。下手ではそもそも感じてもらうべき内容が伝わらない。笑ってもらうための技術がいる。矛盾しているようだが一見下手に見えながら、デッサンは思いのほか正確で、下手に見えても線が生きている。技巧が隠されている無技巧であると考えた方が良い。真筆が偽物かも、技術的なところで大半は判断がつく。つまり仙厓は上手なのである。

         • 世の中には法があるが、私の絵には法などない。

         • 苦楽をそのまま受け止めて生きる。

         • 最大の謎、様々な解釈を生み出す作品丸三角四角 (○△ □)