血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

マイネルキッツ

2009-09-22 18:44:19 | 03年生
マイネルキッツ(チーフベアハート×タカラカンナ-サッカーボーイ)牡・03生

主:6 結:5 土:2 弱:5 影:3 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:33点 クラス:2B 芝:8~11F ダ:7~10F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 マイネルキッツは血統の前面でクロスを多用した配合で、Bold Rulerを主導とした、父チーフベアハートの良さである、シンプルさやNearco~Pharos系の流れを上手く生かせていない、やや勿体ない配合だと言える。

 その結果、血の流れがかなり不明瞭だと言える血統構成になり、主導としてはNasrullah5・6・6・8×6だと言えるものの、Lady Angela(系列クロス)を伴うNorthern Dancer4×5も中間断絶ではあるものの影響が強い。

 しかしながら、Northern Dancerクロスによって、結合のアシストを受けているのは見てとれる配合形態で、血統全体を眺めると痛し痒しと言ったところだろうか。

 また、血統の奥にあるもののBlenheim・Artist's Proof・Man o'War等の血がスタミナを主導勢力に直接、あるいは間接的に補給しているため、意外とスタミナにも良さがある。但し、本質的には中距離向きの配合だろう。更に軽いスピードには良さがある配合で、国内でなら早期の中距離で強いタイプだと推察される。

 最終的には、父系クロスBold Ruler4※5の影響もある為に(このBold RulerはFair Playの流れからスタミナを補給している)、徐々に距離延長に対する適性をみせるだろうが、決して過信は禁物で、更に言えば理論上はあまり推奨できない配合であるのは間違いないだろう。


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