血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

ヴィクトワールピサ

2010-01-23 13:05:34 | 07年生
ヴィクトワールピサ(ネオユニヴァース×ホワイトウォーターアフェア-Machiavellian)牡・07生

主:7 結:6 土:2 弱:5 影:3 質[近]:3 質[遠]:4 SP:4 ST:4
合計:38点 クラス:1A 芝:8~12F ダ:8~10F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:□

 ヴィクトワールピサは血統の前面で、Halo3×4を形成した配合馬。このHaloは系列クロスを形成する、Almahmoud5×6・6を内包し極めて強力とは言い難いものの、血統全体をリードし主導としての機能をはたしている。

 また、主導たるHaloが3代目からクロスしているため、近親度の強さを考慮しても結合面に対する評価は悪くは無い。しかしながら土台構造はBlandford・Gainsboroughが形成するものの、やや散漫で惜しまれる点である。

 更に、大きな弱点や欠陥は無い配合で、影響度バランスも(8-3-9-3)と安定感のある配合だと言えるが、やはり近親度の強さが気にはなる点であり、突然の不調や故障には通常以上の配慮を要するタイプだと言える。

 しかしながら、生かされたスピード・スタミナ勢力は中々に強靭で、HaloへとAlmahmoud・Nasrullahをはじめ、Fair Trial・Tetratemaがスピードを、Crepello・Hyperionがスタミナを補給している。ややスタミナ勢力に比較してスピード勢力が強い為、距離延長といった点では不安が残るものの、ペース次第では12Fを克服することは可能。

 日本向きの中距離馬といった趣がある配合だと言え、決して成長力の高い配合だとは言い難いものの、血統構成自体は優秀でクラシックでの活躍を期待したい配合馬。