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血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

サクセスブロッケン(フェブラリーS)

2009-05-14 20:14:06 | 2009年GⅠ勝ち馬
サクセスブロッケン(シンボリクリスエス×サクセスビューティ-サンデーサイレンス)牡・05生

主:7 結:4 土:2 弱:5 影:2 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:32点 クラス:2B 芝:8~11F ダ:7~10F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:□

 サクセスブロッケンはHail to Reason4・7×4・5を主導にした配合馬。この主導はTurn-toが断絶するものの、父のスピード源となったRoyal Chargerをしっかりとクロスさせ、次いで影響の強いBull Leaの父である、Bull Dog(=Sir Gallahad)~Teddyを内包するために、弱いながらも血統をリードする役割を果たしている。

 また、Nasrullah(Royal Chargerと3/4同血)からスピードをアシストされ、本質的には、9~10Fに向くタイプだと言える。血統の字面だけならば、芝向きのマイラーといった趣のある配合だが、結合面の脆弱さ、Princequillo4・8×8(断絶しながらもそれなりの影響を持つ)等、父のバランスの悪さを引き継いだ配合で、母のスピード源となったAlmahmoud~Mahmoudの欠落も手伝い、芝対応には劣るタイプだろう。

 仮に、血統から推測される能力を全開にすれば、Royal Charger・Nasrullahで血統をリードしている点も踏まえると芝対応は可能だろうが、かなり厳しい事が予想される。成績通りのダートマイル~中距離馬だと言えるだろうか。

カネヒキリ(川崎記念)

2009-05-04 21:30:27 | 2009年GⅠ勝ち馬
カネヒキリ(フジキセキ×ライフアウトゼア-Deputy Minister)牡・02生

主:7 結:4 土:2 弱:3 影:2 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3 特:1(主導牝馬クロス)
合計:30+1点 クラス:2B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:□

 フジキセキはAlmahmoud5×6を主導にした異系交配馬。このAlmahmoudにNasrullah・Royal Chargerのスピードを共通の祖先である、Blenheimを通じ補給している。またHyperionやPharamond(=Sickle)等の血を生かした為、生かされた血を見る限り、芝向きの配合だと言えるだろう。

 しかしながら、父であるフジキセキに対し母ライフアウトゼアの血統は、いささか新しすぎた為、全体的に世代ズレ気味の血統構成になった点と、主導勢力と結合こそ弱いものの、Sir Gallahad(=Bull Dog)の影響も比較的強く、且つ世代的な安定感もある点、この2点においてダートを主戦場としているものと考えられる。

 また異系交配馬の為に軽微ではあるものの、Le Fabuleux内に弱点を抱え安定感には乏しい血統だとは言える。

 現在GⅠを7勝している為、新記録にリーチをかけているが、かつての栄光の名馬達と比較した場合、物足りなさを感じる血統ではあるだろう。