空間設計堂blog(ブログ)

新潟県上越市大潟区の建築設計事務所のブログです。

長期優良住宅に関する技術講習会に参加してきました。

2009-07-31 16:26:35 | 建築関係
昨日、長期優良住宅に関する技術講習会に参加してきました。
下の写真はその講習会に使われたテキスト。いやー何冊もあります。(この内容を3時間程度で教えてもらうのか...大丈夫?という感じ。)




やはり、というか3時間程度の講義時間なので、かなり流しての講義。
こちらは仕事に関わることなので、眠気に抵抗しつつ、頑張って聞いてきましたが
印象としては、わかりづらい内容。
(手続き程度の内容は短い時間でも理解しましたが。結局、講師の方も最終的には、詳しくは実際の手続きの時に評価審査機関によく聞いてください...といった感じでした。)

この長期優良住宅(当初は200年住宅と言われていたものです。)の普及の促進に関する法律は今年の6月4日に施行されました。
以前までの、つくっては壊す消費社会から、良いものを長く大切に使おうというストック型社会への転換を意識して作られたものです。
確かにこれからの将来に向けて必要な発想なのかもしれません。
ただ、これから住まいづくりをしようという方々へ、どれだけその意識が浸透していくか前途多難なことでしょう。

この長期優良住宅仕様にすると建設コストが一般と比較して1.2倍かかる試算だそうです。
長期優良住宅にすると税金の優遇や補助金等があるようですが
建設コストと手続きに関係するコストなどを考えても負担は大きいといえます。
(ただ確かに、いままでよりは性能的には良い住まいを手にいれることができるという現実はありますが...。)

不景気で将来の先が見えない現状で、この長期優良住宅を押し進めるのは一苦労しそうです。
我々設計者も、できれば自分が設計した住まいが長く生き長らえることを願いますが
お客さんに長期優良住宅仕様の費用負担を受け入れてもらうには、今は厳しいのかなと思われます。

政府は景気対策を推し進め、更にもう少しうま味(利)を長期優良住宅に与えてくれないと絵に描いたモチになるかもしれません。
(現況は長期優良住宅という名前ばかり先走り、実態が一般の方には伝わっていないのだろうなぁ。名前を悪用される恐れもあるかもしれません。実態を伝える為にも、我々設計者がよく理解して、わかりやすく一般の方に伝えていかないといけないのでしょうけど。頑張らないとね。)
コメント
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