Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

雪男伝説#18

2014-04-12 | 鉄道写真


 平成22年10月、私は米子にいました。前日の下関総合車両所のイベントを終え、米子市内、後藤総合車両所のイベントに参加するためです。移動は、大変でした。


 米子運転所と後藤工場が合併して出来た「後藤総合車両所」、山陰の鉄道に尽力した後藤という人物に因んでつけられたものだそうです。


 雨の中、会場へ。エントランスそばには、保存車両が。キ182です(写真、キ100形)。記念車両として残ります。



 車両展示スペースには、DE15 2519が(写真)。単線形です。現在も稼働しているでしょうか。後には、キハ65改造の「エーデル」シリーズの廃車体が写っています。




 これには、動画もあります。こちらもどうぞ。


 山陰は、鳥取の1枚だけかと思ったら、まだまだありました。でも、今後DE15は、数を減らすのでしょうね。きちんと記録していきたいと思います。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#17

2014-04-11 | 鉄道写真


 平成22年9月、私は北海道にいました。保存車両群を撮るためですが、この年は、「名寄にあるキマロキがある。」と聞き、日没も近い時間に名寄に到着。名寄市街南部の、「北国博物館」にも近い、名寄本線(廃止)本線跡に並ぶ列車群を捉えます(写真)。これがいわゆる「キマロキ」編成です。完全な姿で残っているのは、まず間違いなく名寄だけです。この編成を見た時、感動のあまり震えました。


 「キマロキ」とは、機関車、マックレー車(掻き寄せ車)、ロータリー車、機関車の順に並ぶ、SL時代の最強除雪編成で、その頭文字から「キマロキ」と呼ばれます。その完全な姿でした。



 先頭の牽引機は9600形。それに続くマックレー車、キ911(写真、キ900形)。車両後方の羽根で、ロータリ-車の前に雪を寄せます。


 マックレー車は、他には小樽に1両残るのみです。ロータリー車DD14やDD53の、前羽根に相当します。



 続いては、ロータリー車、キ604(写真、キ600形)。蒸気ロータリー車は、現存全3両、うち完全な姿で残るのは2両のみです(小樽のロータリー車は、テンダーが無い)。ロータリー車は、テンダーが必要なほど石炭や水を消費するのだと、改めて感じました。確かに本体一杯の大きさの石炭ボイラが入っており、それは大型SLにほぼ匹敵し、当然と言えば当然です。



 回転部(写真)。これで雪を吹き飛ばします。


 同車はD51が後押しし、編成末尾に車掌車が繋がれます。


 除雪がディーゼルで行われるようになって久しいですが、この編成が未だ残ることは、特筆すべきと思います。



 北海道遠征の一週間前、スポットで苗穂工場のイベントに参加しました。それ自体は他で語るべきですが、その中に写真のようなDE15前頭部の整備中の姿がありました(写真、車番不明)。単線形でした。


 過去の記事を見返すと、確かにキマロキの記事はありますが、角度と光線から、別の時の撮影であることが分かると思います。この、邂逅の感動を、皆さんにも伝えたいと思います。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#16

2014-04-10 | 鉄道写真


 連載開始から、3週間目に突入した当ブログ。実は既に最終回まで準備が出来ているのですが、それはまた、そのうちに。


 その写真集を見返していると、「そういえば、あれがない!」と気付きました。それは、どこか。そう、豊岡です。


 豊岡は、福知山(正確には綾部)で別れた山陰本線と宮津線(現「北近畿タンゴ鉄道宮津線」)が、方転して再び出会う場所、交通の要衝です。駅西側には機関区が広がり、多くの気動車、機関車が待機しています。


 その中に、除雪車もあります。車両は、DE15 2525(「豊」)、単線形ラッセル車です(写真)。勿論前頭部を外しDE10同様に運転は可能ですが、DE10も充足しており、この頃にはそういう運用はほとんどありませんでした。平成18年9月の撮影でした。


 「確か、撮った筈だ。」と思っていましたが、まさか猫跨ぎとは。今後、貴重になります。



 時期的には相前後しますが、加悦鉄道広場には、キ100形キ165が保存されます(写真)。


 北陸と山陰の間には、確かに近畿があります。北近畿も雪深き地、確かに記録がありました。


 今日の投稿予定は、明日に。次の、クライマックスでしょうか。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#15

2014-04-09 | 鉄道写真


 平成22年早春、大糸線キハ52引退、及び糸魚川煉瓦矩形庫の北陸新幹線建設に伴う取り壊しのため、イベントが催されました。勿論主役は3両のキハ52ですが、その横には相方がいました。


 最初は、北陸本線用と思われるDD15 14です(写真)。一般にDD15は軸重が重く、簡易線には適しません。片寄った複線形であることからも分かります。



 大糸線には、DD16 302が用いられます(写真)。簡易線用のラッセル車です。会場を出て駅ホームから、捉えました。


 いずれも脇役であったため、あまり目立つ位置にはありませんでした。今後これらも、除雪気動車キヤ143系に置き換えられるのでしょう。信越が終わったら、次はこれですね。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#14

2014-04-08 | 鉄道写真


 平成21年10月、私はJR東日本長野車両センター(元「国鉄長野工場」)のイベントに行きました。長野にはDE15もありましたが、この年はDD16 304が展示されていました(写真)。簡易線用のDD16 0番代の両側にボギー車の前頭車が製造され、ディーゼル機関車としては最長です。主に飯山線で使用されたようです。



 その反対側(写真)。ウイング、フランジャーが全開になっています。


 この動作の動画がある筈と、YouTubeも、過去の撮影動画データも確認しましたが、どちらにも残っておらず、残念でした。どうも動作を静止画で撮影していたようです。


 この時点で、既に同機は車籍が無く、後に解体されたようです。もう、撮り直しも出来ません。「記録」という行為の重要さを、改めて感じます。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#13

2014-04-07 | 鉄道写真


 平成21年8月、私はJR西日本金沢総合車両所本所、則ち旧称「国鉄松任工場」のイベントに参加しました。北陸の車両整備の拠点、489系を初めとする多くの車両がありました。


 その中に、エントランスの一番目立つ場所に留置された黒い車両が(写真)。ラッセル車、キ209です。トンネルのツララ切りか、金属棒の構造物が前方に設置されています。



 続いては、DE15 1518です(写真)。複線形ラッセル、このウイングの開閉も実演されましたが、動画カメラが無く、残念でした。



 翌年の同位置には、DD15 13が展示されていました(写真)。複線形です。




 この時の動画。当時のカメラの広角側の限界、結局このカメラは放棄しました。




 2年後の動画。こんな感じで実演されています。



 屋外には、複線形ラッセル、DD15 39が留置されます(写真)。少し塗装が傷み、心配な状況でした。


 北陸も、新潟同様に豪雪地帯で、大体同じです。もう存命では無い車両もあり、今後除雪気動車キヤ143系も投入で、活躍の場も狭まります。少しでも多くを記録したいですね。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#12

2014-04-06 | 鉄道写真


 平成21年初夏に、北海道へ行きました。そこで、道東の除雪車を何両か捉えました。今回は、その記事です。


 ちょうど渚滑線(廃止)北見滝ノ上で夕方を迎えてしまい、ガラス張りの建物の中身を目の前に、撮影が出来ませんでした。結局その夜は、その隣にある公営温泉旅館に泊まり、翌朝、その保存施設の開館を待って訪問しました。


 後には96もありますが、除雪車はキ277です(写真)。単線形ラッセル車です。



 別海町西春別駅跡(標津線、廃止)には、同じく単線形ラッセル車、キ276が保存されます(写真)。



 相生線(廃止)北見相生駅跡には、車両は多数残るものの、除雪車としてはキ703(ジョルダン車、広幅雪掻き車)が保存されます(写真)。現在同駅跡周辺は整備され、道の駅になっています。


 少しマイナーな保存車両があり、現存の鉄道からは遠く離れた保存車両たちで、車の無い人には撮るのが難しそうです。北海道の鉄道地図は、大正期に逆戻りです。哀しいです。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#11

2014-04-05 | 鉄道写真


 先回のツアー、北海道遠征から帰ると、子供たちの夏休みが始まりました。夏休みの鉄道イベントは、新幹線から始まります。


 仙台では除雪車が展示されることはまずありませんが、浜松は在来線も入ることから、在来線の除雪車が並びます。写真はDE15 1531、JR東海最後の機関車2両の内の1両です(写真)。



 その反対側(写真)。まだ当時は、確かに在籍していました。


 JR東海浜松工場イベントのこの位置は、いつも貴重な車両たちが並びます。オリジナルの白HゴムのEF65 0番代などが並んだりするのですが、殆どの観客はその貴重さに気付くこと無く通り過ぎていくため、結局車両展示は止めになってしまいました。残念。


 JR東海最後の機関車は、1両が廃車、もう1両はJR西日本に譲渡され、JR東海は機関車を保有しない鉄道会社になってしまいました。これは、ある意味驚きでもあります。今後JR東海は、モーターカー等の鉄道機械で除雪を行う、ということでしょう。英断なのか、単なる合理化なのか、よく分かりません。


 JR東海にも、確かに「雪男」はいました。もう二度と見られない、貴重なショットです。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#10

2014-04-04 | 鉄道写真


 平成20年初夏に、北海道を車で巡る機会があり、そこで駆け足で、小樽と三笠を訪問しました。詳細は別の機会に譲るとして、その時のスナップをお届けします。


 最初は、小樽総合博物館へ。複線形ラッセル車、キ1567(キ500形)です(写真)。黒い、SL時代のラッセル車ですが、確かに片側に寄っています。



 続いては、キ270(キ100形)です(写真)。こちらは単線形ラッセル車、左右対称です。



 続いては、DD14 323です(写真)。現存するDD14と同じです。



 小樽最後は、DD15 37です(写真)。複線形ラッセル機関車、DD13にラッセルヘッドが装備されたものです。



 続いて、翌日は三笠鉄道村へ。最初は、DD15 19です(写真)。同じDD15ながら、単線形です。



 次は、DD14 1です(写真)。DD14の初号車です。当時の除雪機関車は、機関車部分のメーカーにかかわらず、除雪部分は全て新潟鐵工所(現「新潟トランシス」)の製造です。



 続いては、キ756(キ700形)です(写真)。ジョルダン車(広幅雪掻き車)とされ、同一形式を名乗りますが、旧式小形SLを改造して製造されたために、個体差が大きい形式です。



 最後は、キ274(キ100形)です(写真)。見てのとおり単線形ラッセル車です。


 複線形の黒いラッセル車は、多くの複線路線が電化されているためか、あまり見かけません。もう1両も後々紹介しようと思っていますが、それは意外な場所にあり、驚きました。


 これではかなりの取りこぼしがあるのは、諸兄の指摘のとおりです。それは、また別の機会に。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#9

2014-04-03 | 鉄道写真


 先回の糸魚川の翌週、則ち成人の日の連休に、東北へ行きました。


 最初は、大鰐温泉から分岐する、弘南鉄道大鰐線、キ105と、後押しのED22 1です(写真)。ED22 1は今も現役ですが、キ105は、どうか。注意が必要です。



 弘前へ移動。いつものとおり、DE15 1536は常駐していました(写真)。



 もう1両、DE15 1539も、同様でした(写真)。



 この時の目的は、冬の五能線。五能線は、弘前から列車に乗り、一周、終点は東能代です。東能代には、DE15 1523が待機します(写真)。


 DE10 3500番代が大量発生したのは不思議でしたが、これらは全てDE15からの編入車、除雪ヘッドを廃し機関車だけになったものです。すなわち、これは全てEDR1100の導入で不要となったもので、これは則ち、当時は当たり前であったものが無くなった、ということを意味しました。まだ続くと思ったこれらの姿。もう、撮ることも出来ません。残念でした。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#8

2014-04-02 | 鉄道写真


 今回の連載が始まり、今日で一週間になります。丁度中休みのように、今日の写真は1枚です。


 平成20年1月、糸魚川まで行った時のこと。JR西日本管轄の大糸北線の除雪用機関車、DD16 304が、糸魚川の煉瓦矩形機関庫から、顔を出していました(写真)。多分撮影はD300でしょうが、RAWで撮っていたために、矩形庫の中まで写っているのが、画像調整後に分かりました。あまり使われていなかったらしく、少し塗装が窶れています。また、横に写るキハ52 115も、貴重です。


 そろそろ、東北の画像が見たい頃ですね。


 それでは、次回をお楽しみに。

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雪男伝説#7

2014-04-01 | 鉄道写真


 その後暫くの間、雪の降る地域には行きませんでした。翌平成19年夏、東北地方を目指し、「青春18きっぷ」で移動中、郡山手前で、JR東日本郡山工場の横を通ります。すると、シーズンオフで点検中の除雪車の姿を見ることが出来ました。


 最初は、DE15のツーショット、左手前1526、右奥2506です(写真)。



 続いては、DD14 308です(写真)。側面のシルエットがよく分かります。


 「夏の除雪車」は、陸サーファーのようで、あまり面白くはありませんが、今は亡きこれらの車両が、記録に残っていたのは幸いです。古き良き時代は、過ぎ去ってしまったかのようです。


 それでは、次回をお楽しみに。

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