それでは、連載第302回目は、小坂鉄道からお届けします。
かつて小坂鉄道は、秋田県大館から小坂までの路線をメインに、支線も幾つかあったようですが、最終期には旅客運送も止め、小坂鉱山の硫化鉄の精錬で発生した副産物の硫酸を輸送していましたが、精錬方式が変わりこれも無くなり、結果廃止となりました。しかし、使用された4両のDLは、その後も動態を維持し、場内移動を行っていました。
写真はイベント時の、4両揃い踏みの姿(写真)。DD131、DD132、DD133は同期の同形ですが、残りの1両DD13 556は、同じ国鉄DD13類似機ですが、片上鉄道(廃止)から移籍してきた機関車、異なる部分があります。
その、DD131が、イベント時、自走して小坂駅の旧ホームに近づく姿(写真)。勿論、動態保存です。
動く、則ち生きているならば、それを最大限に生かすのが一番です。秋田県の一番隅、鉄道も無く、車が無ければバスしか方法が無い場所ですが、多分今でも、この生きている意味を知ることが出来る施設に、現在なっています。機会があれば、どうぞ。
それでは、次回をお楽しみに。