それでは、連載第297回目は、三井芦別鉄道(廃止)DD501をお届けします。
三井芦別鉄道は、元は三井芦別炭鉱の石炭輸送用の専用鉄道が始まりで、最盛期には混合列車も廃し気動車が走りましたが、最終期には貨物鉄道に戻り、平成元年に廃止となりました。その最終期には3両のDLが運用され、そのうちの1両、DD501が、現在同鉄道炭山川橋梁上に、石炭車を従えた形で、保存されています(写真)。
ただ、冬季は安全を考え、橋梁から引き上げ、平地の線路まで戻していたそうです。
DD501のアップ(写真)。国鉄DD13とほぼ同じものですが、オリジナリティはあるようです。
別の年、少し引いた位置で(写真)。国道の炭山川橋梁上から写すのですが、歩道は反対側にしか無く、道路橋架け替えにより、撮影は非常に危険なものとなりました。おそらく「道路構造令」で歩道の設置側を決めているのでしょうが、基本的に「如何に自動車の運転しやすい道路を造るか」という規定であり、歩行者無視は甚だしいと思います。大体、歩道は歩行者にとって不要な側に建設する習性があるようです。
別の年に(写真)。従前は毎年出し入れしていたので、微妙に位置が異なるようです。
更に別の年に(写真)。この橋梁も、登録有形文化財になっているそうです。
従前は、車両の塗装の補修等も行っていたようですが、近年はそれもしなくなって、そのままになっているようです。今後手入れが無いと、心配な状況となります。今年はともかく、トラブルになる前に行っておきたいです。
それでは、次回をお楽しみに。