それでは、連載第324回目は、秩父鉄道202、203をお届けします。
203、203は、秩父鉄道で余剰気味であった電気機関車の需給と、中部国際空港の埋め立て土砂運搬で当座の貨物需要を満たしたい三岐鉄道の利害が一致し、2両一度に三岐鉄道入りしました。
愛知万博に合わせ開港した中部国際空港も完成し、2両の電気機関車は他の用途を見つけるべく、202は東藤原に留置されていました(写真)。しかし、仕事をしているようには見えません。
その後、伊勢治田のヤードにて確認されました(写真)。
その後、更に203共々伊勢治田のヤードの中で移動、部品取りに処分保留となっている西武の電車と共に、時間が経つのを待っていました(写真)。当然保留車で、その後自走した形跡もありません。
台車がカタカナの「ル」の字の形をしているのが特徴ですが、住み慣れた秩父から遠く離れた異郷の地で、最期を迎えようとしていました。これが、現実です。
それでは、次回をお楽しみに。