切らずに治る!シワ・シミ・毛穴・ニキビ・ニキビ跡・アザ・ホクロ・イボ

切らない治療の画期的な最先端技術を、精美スキンケアクリニックの山本博意院長がお届けします。

(2-7)スキンリカバリーレーザー、低出力レーザー、光線治療などの複合治療

2009年06月29日 | 2.白斑(白なまず)という皮フ病と治療法
今回は、画期的なスキンリカバリーレーザーと低出力レーザー、光線治療などの複合治療についてお話します。

現在のところ白斑治療に最も効果が高いスキンリカバリーレーザーですが、精美スキンケアクリニックでは難治の白斑や広範囲に及ぶ症状などの場合、さらに医療レーザーの複合治療を行うことで治療実績を上げています。

白斑の病変部で機能低下を起こしているメラノサイトに、スキンリカバリーレーザーで熱エネルギーを与えて刺激することでメラニン生成を促します。

さらに症状に合わせてUVAやUVA1、ナローバンドUVBなど低出力の光線療法やドライアイスの凍結療法、あるいは外用薬や内服剤などを選択して併用する複合治療で高い治療効果を得ています。

★体験談① レーザー治療で白斑が治り、人生の転機が(29歳・男性)

学生時代に突然、白斑が出来てしまって以来、ずいぶん長い間この病気に苦しめられてきました。最初は首に漂白されたような卵ぐらいの白斑ができ始め、それから肩、腕、あるいは顔へと広がっていったのでした。

小中学時代は、どちらかといえば明るくひょうきん者でしたが、白斑が腕や顔などの目立つ部位に広がってくると次第に他人と会うのがおっくうに感じられるようになってきたのでした。友人と話していても、視線が白斑のところにいっていると思うと落ち着かない気分になったり逃げ出したい気分になったりしました。

街を歩いていても、他人の視線が気になることが多くなり、どうしても孤立しがちな性格になっていったのでした。学校を卒業して就職するときも、人との接触を避けるために職場の人数が少ない町工場に勤めていました。

そんな私に転機が訪れたのが、妹がネットで白斑が治る最新レーザーがあると調べてくれたときでした。それまで、ステロイドを中心に治療を続けてきたのですが、一進一退という感じで治るというよりも、酷くなったり広がったりするのを防ぐという感じで半分あきらめていました。

紫外線ライトの治療をやっている病院へ行ったこともありましたが、効果は感じられませんでした。このまま一生、白斑は治らないとあきらめていましたが、妹が「一回行くだけ行ってみたら」というので試しに精美スキンケアクリニックへ行きました。

クリニックでは院長先生から、紫外線ライトの治療があまり効かなかった人でも、スキンリカバリーレーザーで治った例があることを聞き治療を始めました。
 
顔の治療から始めたのですが、レーザー治療を始めて2回目ぐらいから白斑に肌の色がつき始めました。それから、治療を重ねるごとに症状が軽くなり今ではほとんど目立たない状態になって満足しています。

治療が進むにつれて、子どものころのような明るさが戻ってきたのか周囲との人間関係も良くなってきました。その影響もあって、今は転職をして積極的に物事に取り組むようになってきました。

もう良くならないとあきらめていた白斑が治って、ほんとうに良かったです。

次回からは、乾癬についてお話します。

(2-6)白斑の最新レーザー療法

2009年06月22日 | 2.白斑(白なまず)という皮フ病と治療法
今回は、白斑の最新レーザー療法についてお話します。

PUVA療法やナローバンドUVB療法の登場によって、従来の療法ではなかなか治らない白斑で悩む患者さんも期待が持てるようになってきました。しかし、難治で知られた白斑ですから、PUVA療法やナローバンドUVB療法でさえ、望ましい治療結果が得られない患者さんがまだ数多く残されてしまうという現実がありました。

患者さんのなかには、治療期間の長さや副作用が心配でナローバンドUVB療法に踏み切れない方もいらっしゃったでしょう。

そんな方々にも朗報となる可能性が高いのが最新レーザー療法なのです。そのレーザーとは、UVBに属する308nmの波長を持つスキンリカバリーレーザーです。このスキンリカバリーレーザーとは、世界的な医療レーザーの権威であるハーバード大学皮フ科のウェルマン研究所で開発されたものです。

308nmという波長は、白斑や乾癬に最も効果が高いものといえるでしょう。現在保険治療として行われているナローバンドUVBライトと比較して、スキンリカバリーレーザーは100倍以上のピークパワーを持っています。

実際、精美スキンケアクリニックでもナローバンドUVB療法でなかなか治療効果が上がらなかったケースで、スキンリカバリーレーザーなら治療効果が出た症例が何例もあります。

しかもレーザー治療は、広い範囲にライトをあてる治療とは違って病変部だけをターゲットに照射できるので、周囲の健康な肌に紫外線は及ぶことがなく安全性も高いとされています。

医療レーザー治療においては日本より一歩進んでいる欧米では、白斑や乾癬をレーザーで治療することが、すでにある程度普及しています。しかし日本でも、今では世界標準の先進治療を受けることが可能になってきているのは知っておいていただきたいと思います。

次回は、白斑の複合治療についてお話します。

(2-5)従来の白斑の治療法3

2009年06月15日 | 2.白斑(白なまず)という皮フ病と治療法
今回も引き続き、従来の白斑の治療法についてお話します。

●紫外線照射治療(PUVA療法、UVB照射療法)

日光照射を受けなければ、ほとんどの動植物は健康的な活動ができなくなってしまいます。この意味では日光は生物にとって非常に有益なものだといえます。

しかし、オゾンホールの拡大により日光に含まれている紫外線が皮フの光老化をもたらし、シミやシワあるいは皮フがんなどの原因になっているのも事実です。

日光はこのように有益と有害の両極端の働きをもたらすのですが、本来日光に含まれている紫外線の有益な働きだけを取り出して、有害な部分を極力カットすることで白斑治療に利用しようというわけです。

日光に含まれる紫外線は、メラノサイトに働きかけメラニン色素の産出を促します。日光を浴びて日焼けすると肌の色が濃くなりますが、これは過剰に算出されたメラニン色素の沈着が原因です。

この紫外線の働きによるメラニン色素の産出を利用するのが、紫外線照射療法です。精美スキンケアクリニックでは、紫外線照射治療の副作用が起きないように十分に安全性に留意して行う治療方針を掲げています。

・PUVA療法

PUVA(プーバ)療法は、紫外線のなかでも比較的安全な長波長紫外線(UVA)を照射する光線療法です。紫外線を吸収しやすくするために、照射前に患者さんにオクソラレンという薬を塗布するか服用してもらいUVA波を照射します。
 
皮フに吸収された紫外線(UVA波)の働きで、皮フに残っているメラノサイトの活性化を促しメラニン色素を産出することで、白く脱色した病変部を通常の皮フの色に近づけていこうという療法です。

治療については、1〜2週間に1回程度の照射が望ましいのですが、白斑の範囲が少ない場合や通院が難しい場合には紫外線ランプを買い求めてもらい、医師の指導のもと自宅で簡略な治療を行うこともできます。

また、最新の研究では、UVAの範囲のなかでさらに限定的なUVA1という光のみ照射することで、皮フの再生を促したり傷ついた皮フが健康な状態に戻る効果があることがわかってきました。

精美スキンケアクリニックでは、このUVA1を照射する治療も行っています。

・UVB療法

UVB療法のうち、近年では安全性が高いナローバンドUVB療法がよく行われるようになってきています。ナローバンドUVB療法では、紫外線のうち白斑や乾癬の治療に有効な中波長紫外線(UVB波)の範囲内にある波長(311nm =ナノメートル)のみを選択的に照射できる特殊な光線治療機器を使います。

PUVA療法のように、光を吸収しやすくするための薬剤を塗布したり内服したりする必要がないために患者さんの負担が少なく、また、PUVA療法で効果が表れにくい症状にも適応することが多い療法です。

もともとナローバンドUVB療法は乾癬治療を目的にして開発されましたが、白斑治療にも効果が高いことが実証されています。精美スキンケアクリニックでは、国内でも最も早い段階で白斑治療にナローバンドUVB療法を取り入れて臨床例を重ねてきました。

ナローバンドUVB療法は、ステロイド軟こうなどの外用剤と併用して治療を行うこともあります。ステロイド軟こうなどで白斑の拡大を抑えながら、紫外線照射療法によって病変部の色素を取り戻すという併用治療などがそうです。

紫外線照射治療は、このように白斑治療に有効です。しかし、ライトによる治療では通常数か月〜数年に及ぶ治療期間が必要となることも珍しくありません。また、治癒を急ぐあまり、不適切な照射治療を行えば皮フに火傷のようなダメージを与えたり、紫外線による副作用を起こしたりする可能性が高くなります。また、病変部以外の健康な皮フに紫外線の悪影響が及ぶ可能性もあります。

こうしたリスクを防ぐには、きちんと医療レーザーや光線療法に熟練した専門医の診察を受けること、さらに症状に適した治療法、回数、頻度、出力などについては、医師と十分に相談して安全かつ慎重に治療を行なっていくのが良いでしょう。

次回は、白斑の最新レーザー療法についてお話します。

(2-4)従来の白斑の治療法2

2009年06月08日 | 2.白斑(白なまず)という皮フ病と治療法
今回は、前回に引き続き従来の白斑の治療法についてお話します。

●生薬やハーブによる民間療法
生薬やハーブの免疫能力を活性化する働きに着目して、白斑の治療に使われることがあります。

先述したように、もっとも一般的な白斑である[ 汎発型] や[ 局所型] の尋常性白斑は、自己免疫の異常との関連があるという説があります。東洋医学や民間療法で使われている生薬やハーブで自己免疫力を回復して、白斑の治療につなげるという効果が期待されているわけです。

数ある生薬やハーブの中でも白斑の治療には田七人参、オリゴ・グルコサミン、アガリクス、高麗人参エキスなどが利用されています。これらの植物などに含まれている成分にはいずれも免疫活性化作用や神経鎮静剤作用などがあります。

この働きによって白斑の原因である自己免疫異常を正常にすることで、メラニン色素生成の阻害要因を取り除いて、症状を改善すると考えられているのです。

ただし、生薬やハーブによる療法は、短期間では効果が現れにくく、また体質によっては効果が出ないこともあります。

●表皮移植術
本人の正常な部位の皮フ組織である、メラニンをつくる細胞の表面に近い部分だけ
取って移植する治療法です。

お尻などの目立たない部位の健康な皮フを、痕が残らないように吸盤で吸い上げて
人工的に水疱をつくり表皮を切り取ります。その皮の部分を白斑の病変部にはりつ
けます。このような吸引水疱移植術と呼ばれる術式が白斑の皮フ移植ではよく行われています。

この方法によって健康な皮フに含まれていたメラノサイトやメラニン細胞が白斑の
部分の皮フに定着し、数週間から数か月後には正常な皮フの色に戻ります。

この場合、通院での移植術も可能ですが、植皮部の患部を固定しておく必要があるので入院治療のほうが望ましいといえます。

次回も引き続き、従来の白斑の治療法についてお話します。

(2-3)従来の白斑の治療法1

2009年06月01日 | 2.白斑(白なまず)という皮フ病と治療法
今回は、従来の白斑の治療法についてお話します。

白斑という皮フ疾患は、まだはっきりと発症の原因がわからない病気であるため、治療法についても確立されているとは言い難い状態が続いてきました。

 
原因そのものが解明されていないために、根本から治して病気の進行を食い止めるというより、発症部位の症状を抑える対症療法が一般的に行われてきました。

そのなかでも、ステロイドといわれる副腎皮質ホルモンの外用剤塗布と、PUVA(プーバ)療法とよばれる紫外線治療が基本的な治療と考えられてきました。

ただし、これらは治療を始めても色素が再生して元通りの色に戻るまでには時間がかかることが多いという難点があり、短くて数か月、長ければ数年はかかることも少なくありませんでした。

●外用剤塗布(ステロイド、活性型ビタミンD3軟こう)

・ステロイド軟こう
 尋常性白斑の治療としては、もっとも手軽で一般的な方法として、ステロイド軟こう(副腎皮質ホルモン軟こう)という外用剤の塗布が行われています。外用剤の塗布は、内服薬に比べて全身に及ぼす副作用が少ないことも、利点の一つとされています。

ステロイド軟こうは、メラニン色素を作り出すメラノサイトを攻撃するとされる自己免疫の異常な働きを調節する作用があります。そのため、自己免疫異常ではなく自律神経の乱れが原因と考えられる[ 神経分節型] の白斑では、効き目が小さいことが多いようです。

一般的にステロイド軟こうは、でき始めの白斑には効きやすいのですが、できて時間が経った白斑には効果が出にくい傾向があります。

そのため、白斑が拡がっていく場合などで、進行をくいとめたいときに、用いると効果が出やすいのですが、副作用が起こらないようにコントロールしながら使うのが良いでしょう。

・活性型ビタミンD3軟こう
 近年、体内への吸収率が良い、「活性型」という化学的処理をされたビタミンD3軟こうが、白斑の外用剤として用いられることが増えてきています。

比較的手軽な療法にもかかわらず、軟こうだけでも一定の効果が現れるので、活性型ビタミンD3軟こうの治療を続ける患者さんが増えてきているようです。

後に述べる紫外線照射治療(PUVA照射療法やナローバンドUVB照射療法など)との相性も良く、軟こうと紫外線照射治療の併用で相乗効果がみられることも多いようです。

次回も引き続き、従来の白斑の治療法についてお話します。

(2-2)白斑ができる原因

2009年05月25日 | 2.白斑(白なまず)という皮フ病と治療法
今回は、白斑ができる原因についてお話します。
皮フにはメラニン色素と呼ばれる色素細胞があり、これが多いと肌の色が濃くなり、少ないと肌の色は薄くなります。白斑は、このメラニン色素がなくなってしまうことで、皮フが白くなってしまう症状です。

白斑の原因として、現在では、「自己免疫説」と「神経説」という二つの説が有力
とされています。
●自己免疫説
過度のストレスなどによって起こる自己免疫の異常が白斑の原因になっているのではないか、という説です。

身体には、細菌などの異物の侵入に対して白血球などが攻撃することで生体を守る
自己免疫機能が備わっていますが、過度のストレスなどが引き金となってこの自己免疫に何らかの異常が起こってしまうことがあります。

この異常をきたした自己免疫が、メラニン色素を形成する細胞を自分で壊してしまったり、機能を低下させてしまったりすることで色素の脱失が起こって白斑が発症するという説です。

自己免疫説は、尋常性白斑のうち、〔汎発型〕や〔局所型〕の原因と考えられています。

●神経説
自律神経の異常が白斑の原因であるという説があります。

〔神経分節型〕の白斑が、神経の支配領域に目立って現れることや白斑ができている部分に発汗異常など自律神経系の変化が認められることから、自律神経と白斑の関連が指摘されています。

また、近年、皮フの神経とメラニン色素をつくるメラノサイトがつながっていることが明らかにされました。さらに、培養色素細胞において神経蛋白であるカルチトニン遺伝子関連蛋白などが、正常メラノサイトや分節型白斑のメラノサイトに影響を及ぼしていることもわかってきました。

こうしたことを背景に、自律神経の乱れが〔神経分節型〕の白斑発症の要因であるとする説です。

他に白斑発症のきっかけは、怪我や火傷、日焼けなど、皮フに対する刺激が与えられることではないかという説もありますが、はっきりとしたことはまだ解明されていません。

また、いったん発症した白斑が広がるには、お茶やコーヒーの飲みすぎや肌着・衣服に残留した洗剤、体の洗いすぎなどが影響するとも考えられていますが、患者さんによって個人差があり一概には言えません。

次回は、従来の白斑の治療法についてお話します。

(2-1)白斑の症状

2009年05月18日 | 2.白斑(白なまず)という皮フ病と治療法
今回は、白斑の症状についてお話します。
 
白斑は、「白なまず」と呼ばれることもある皮フの一部が脱色されたように白くなってしまう疾患です。

通常、痛みやかゆみはほとんどなく、身体の他の部分に機能障害などを及ぼすことはありません。しかし、皮フの一部の色素が抜けて白くなり、頭部や顔面、首、腕や手など日常生活で露出して人目につきやすい部位に発症することが多いので、かなり目立つ皮フ疾患といえるでしょう。

白斑はできる部位によって、
全身に左右対称に表れるタイプ〔汎発型〕
1〜数個の白斑がある部位に集中的にできるタイプ〔局所型〕
皮フの神経に沿ってできるタイプ〔神経分節型〕
に分けることができます。

白斑が他人に感染することなどはありませんが、実際に治療に訪れる患者さんの話を聞くと、医学的な知識がない周囲の人たちから「感染する」と言われた経験を持つ人が少なくないようです。

尋常性白斑と呼ばれる一般的な白斑は後天性(生まれつきではない)皮フ疾患で、あるとき(幼少〜成人までさまざま)をきっかけに発症します。

一般的な白斑である尋常性白斑以外にも、先天性の〝限局性白皮症〞や〝脱色性母斑〞、高血圧の薬による〝白斑黒皮症〞、子どもの顔によく見られる〝はたけ〞、皮フの老化現象によってできる〝老人性白斑〞などもあります。

次回は、白斑ができる原因についてお話します。