切らずに治る!シワ・シミ・毛穴・ニキビ・ニキビ跡・アザ・ホクロ・イボ

切らない治療の画期的な最先端技術を、精美スキンケアクリニックの山本博意院長がお届けします。

(4-4)体験談③副作用がないアトピー性皮フ炎治療に満足( 24 歳・女性)

2009年08月31日 | 4.アトピー性皮フ炎の最新治療
 ――まだ幼稚園へ通う前からアトピー性皮フ炎になってしまいました。
小さいときのアトピーの記憶はとにかく苦しいほどかゆいことで、かきむしってトビヒや水イボができたことも何度もあります。特に小学校高学年のころはトビヒが酷くなって、学校をよく休んだり、プールに入れなかった記憶があります。かゆみに耐えられずに泣いたり、暴れたことも覚えています。

 小さいときには、患部をかかないように寝るときには手袋をはめられたり、包帯を巻かれたりしたこともあったようです。
 中学3年生ごろから、薬を塗り続けてきた効果もあったのか、症状は治まってきたのですが、アトピーができていた目や口周りの肌が、黒ずんでシワっぽくなってしまい、容姿に劣等感を持つようになりました。

 それから数年間は、治まっていたアトピーですが、十代後半に資格を取るための勉強がハードになると、また再発してしまいました。
 今度は、跡が残らないように治療したいと思って、いい病院を探していたところ、最新のレーザー治療が見つかって通院を始めました。そこでレーザーを当ててもらっていたのですが、長い間アトピーと付き合ってきた私にすれば、あっけないほど治療は順調で、2か月ぐらいで症状は治まりました。

これには、私のアトピーで一緒に悩んできた両親も喜んでくれて、ようやく安心させることができたと、ほっとしています。
 それに嬉しいことに、ステロイドの副作用で黒ずんでシワっぽくなっていたところも、色が薄くなって目立たなくなったのでした。

 こうした治療が昔からあれば、私や両親もこれまで辛い目にあわなかったのに――――。


次回は、傷跡などを医療レーザーできれいにする治療についてお話しいたします。

(4-3)専門医が今、最も注目するレーザー療法

2009年08月24日 | 4.アトピー性皮フ炎の最新治療
 ここ数年、アトピー性皮フ炎の新しい治療法として日米の学会で注目されているのが医療レーザー療法です。この療法は、9割近くのアトピー性皮フ炎で効果が認められるともいわれています。私も実際に治療を行っていますが、ほとんどの症例で効果が確認できる療法です。

 アトピー性皮フ炎のレーザー療法で最も私がよく行っているのが、低反応レベルのレーザー療法です。この治療では、出力が弱い低反応レベルのレーザーを鎖骨の上部にある星状神経節という部分に当てます。星状神経節は、胸から上の交感神経の中継点にあたる部分です。

 ここにレーザーを当てることで、交感神経の緊張を緩和して自律神経の働きを正常化させ、生体の自然治癒力を高める効果をもたらします。
 低反応レベルのレーザーの治療は、数回行うことで、炎症やかゆみ、痛みが消えていく例が大半です。ここで特筆すべきは、低反応レベルのレーザーをいくつか組み合わせて使う複合レーザー治療の有効性です。

 一般的にレーザー治療では、高出力にすれば治療効果は上がりますが、それと同時に皮フへのダメージが大きくなり、痛みやダウンタイム、あるいは火傷や色素沈着といったリスクも大きくなってしまいます。低反応レベルの複合レーザー治療は、こうしたリスクをなくしつつ大きな効果を上げるために開発された方法です。

 低反応なので、周囲の健康な組織にはダメージを与えることはありません。しかし一つのレーザーでは病変部への働きかけが小さくなってしまいます。この矛盾を解決するのが複合治療なのです。治療に使うレーザーは、病変部の組織に反応し症状を改善する周波数のものを使いますが、少し周波数が違う別のレーザーをコンビネーションで使うことで、最初のレーザーが反応しきれずに残った病変部の一部にもレーザーのエネルギーを伝えることができます。

 また、二つもしくは三つのレーザーを組み合わせることで、単純に一つずつのレーザー治療で期待できる効果を合わせたケースよりも大きな相乗効果が得られることが多いのが特長です。アトピー性皮フ炎の治療においては、治療の大きな目的の一つにかゆみを抑えることがありますが、低反応レーザーの複合治療では、免疫の異常を抑制してかゆみを解消する効果があるので、かゆみに苦しめられている方には朗報です。

 この低反応レーザーによる複合治療は、患者さん一人ひとりの症状に合わせて最適な組み合わせは変わってきます。そのため、複合治療を受ける際には、きちんとレーザーがそろっている医療機関かどうかを確認しましょう。
 この低反応レベルのレーザー治療は、特に近年急増している成人のアトピー性皮フ炎に効果的ですが、痛みや皮フを痛めることがない利点を持つ治療として、ステロイド治療に抵抗感を持つ人や小さなお子さんや赤ちゃんの保護者の方からも希望されるケースが増えてきています。
 また、医療レーザーがそろったクリニックでは、低反応レベルレーザーの治療に加えて、アトピー性皮フ炎の掻きこわしや皮フの赤くなった炎症、ステロイド剤による色素沈着などの症状に対しても、それぞれの症状の治療に適した専用レーザー治療が揃っているので医師に相談してみてください。

次回は、幼少の頃からアトピー性皮フ炎に悩んでいらっしゃった患者さんの、レーザー治療で治った体験談を、ご紹介いたします。

(4-2)アトピー性皮フ炎に多い合併症

2009年08月17日 | 4.アトピー性皮フ炎の最新治療
今回は、アトピー性皮フ炎に多い合併症とその治療法についてお話します。

アトピー性皮フ炎の患者さんは、皮フのバリアー機能が低下していることが多いため、細菌感染症などの合併症を引き起こしやすくなっています。

かゆみがあるので、病変部を掻きこわしたりすると、いっそう合併症を引き起こしやすくなるので注意が必要です。細菌感染症にはトビヒや毛包炎などの症状があります。

また、細菌感染症以外の感染症には次のようなものがあります。

・白癬、カンジタ、癜風などの真菌感染症
・単純ヘルペス、カポジ水痘様発疹症
・尋常性いぼ、水イボなどのウイルス感染症

こうした感染症も、アトピーと併発しやすい症状です。

さらに、目の周りのアトピー性皮フ炎が原因となって白内障や網膜剥離という眼科
の疾患を起こすこともあります。

その他にも、アトピーと関連して自律神経の乱れから、倦怠感や頭痛、微熱、あるいは胃腸障害の症状が現れたり、気管支ぜんそくや花粉症などのアレルギー関連の病気を併発することもあります。

かゆみや湿疹だけでも悩ましいアトピー性皮フ炎ですが、こうした様々な合併症のリスクが高くなっていることも、患者さんや家族に大きなストレスをもたらす要因といってよいでしょう。

アトピー性皮フ炎の治療としては、
①かゆみを抑える
②皮フ症状の改善
③悪化因子の究明と生活指導
などを柱に、総合的な治療が必要になってきます。

まず、①に対しては、強いかゆみの原因となるヒスタミンを抑える抗ヒスタミン剤や、アレルギー反応が引き起こすかゆみを抑える抗アレルギー剤などを使います。

つぎに、②については、炎症を抑える働きがあるステロイド剤などを使います。しかし、よく知られているようにステロイド剤の副作用には、皮フの色が白くなったり黒くなったりする色素異常や皮フが薄くなることがあります。薄くなった皮フの表面にちりめんじわができる皮フ委縮や接触皮フ炎などのリスクもあるので、専門医の指導のもと適切な使い方をすることが重要です。

また、乾癬の治療のところで紹介した、タクロリムス軟こうも現在アトピー性皮フ炎の治療薬として使われることが多い薬剤です。タクロリムス軟こうは、特に顔面や首の急性症状に効き目があります。

炎症が長期に及んでいる場合や広範囲に及んでいる場合は、ステロイド剤とタクロリムス軟こうを症状に応じて使い分けることもあります。

次回は、専門医が今、最も注目するレーザー療法についてお話します。

(4-1)増え続けるアトピー性皮フ炎とその症状

2009年08月10日 | 4.アトピー性皮フ炎の最新治療
今回は、増え続けるアトピー性皮フ炎とその症状についてお話します。

アトピー性皮フ炎が増加傾向にあることは、多くの医師の発言や報告、統計データから類推されるところです。長崎大学の皮フ科が行った調査では、約20年間でアトピー性皮フ炎の外来患者は7倍に増えているという数字が出ています。

アトピー性皮フ炎は、文明病と言われこともある皮フ疾患で、発展途上国より先進国、田舎より都会で発症率が高いとされています。地方から都会に出てきたアトピーの患者さんの症状が悪化することも多いようです。

これは、生活を取り巻く環境と疾患が深く関わっている証左と言ってよいでしょう。

アトピー性皮フ炎の症状

日本皮フ科学会では、アトピー性皮フ炎を次のよう3つの特徴から定義しています。
①かゆみ、湿疹がある
②遺伝的な体質がある
③症状が長期間続く
というのがその特徴です。

①は、かゆみがあり、「皮フが赤くなる(紅斑)」「細かなぶつぶつが出来る( 丘疹)」「カサカサと皮がむける(鱗屑)」「皮フが厚くなる(苔鱗化)」「かさぶたができる(痂皮)」などの症状が混在して現れることがありま
す。湿疹ができる部位に関しては、目や口の周囲、唇、耳たぶ、頬、額、手足の関節、胴体などに左右対称に表れることが多いのが特徴です。

このかゆみが患者さんに大きな苦痛をもたらすことが多いので、治療ではかゆみをコントロールすることが重要になってきます。

②は、患者さんの肉親にアトピー性皮フ炎の患者さんがいることが多いなど、遺伝的な体質を持っている人が多いという特徴です。

アトピーを発症した経験を持つ親御さんは、子どもが発症するとその苦しさが人一倍わかるだけに辛い思いをされることも多いようです。

③アトピー性皮フ炎の症状は数か月以上続くことが多いのです。長期間にわたり、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

次回は、アトピー性皮フ炎に多い合併症についてお話します。

(3-5)光線療法による免疫強化で健康維持

2009年08月03日 | 3、乾癬という皮フ病と治療法
光線療法による免疫強化で健康維持

なんとなく疲れやすい、疲れがなかなかとれない、あるいは体調がすぐれないという方が増えてきているようです。下痢や便秘、あるいは偏頭痛などが続くので、病院へ行っても特にこれといった原因がわからず、とりあえず症状を抑える薬を処方されるだけというケースも少なくありません。

こうした体調不良の方に対して、精美スキンケアクリニックでは免疫を強化するための光線療法を行っています。この光線療法とは、古くは明治時代から行われてきた太陽光と同じような連続した波長の光をあてる治療法ですが、近年コンピュータ制御の技術が発達して再び国際的に注目を集めつつあるようです。

この療法は、対症的に病気を捉えるのではなく、身体全体の免疫力を強化し総合的に体調を良くするという特徴があります。そのため、薬や外科的な治療ではなかなか治らない症状が改善されることもあります。

実際に2~3か月間治療を続けることで、生活習慣病が治癒したり、改善したという例もあるほどで、今後西洋医学的なアプローチで欠けた部分を補完する代替医療としての可能性を秘めていると考えられます。