切らずに治る!シワ・シミ・毛穴・ニキビ・ニキビ跡・アザ・ホクロ・イボ

切らない治療の画期的な最先端技術を、精美スキンケアクリニックの山本博意院長がお届けします。

(2-7)妊娠線や帝王切開の跡、キズ跡・手術跡に効果的な「スカーレーザー」新登場

2007年08月27日 | 2.難治性疾患の治療は最新医療レーザーで
 医療レーザーや光線療法が、ホクロをはじめとする黒アザや茶アザ、青アザ、赤アザ、あるいは白斑・乾癬といった皮膚疾患の治療にとても有効なことは、これまで述べてきたとおりです。しかし、最新では皮膚疾患以外にも、医療レーザーや光線療法が治療に使われていることをご存じでしょうか。

 ここでは、当院で行っているスカーレーザーによって、はん痕を美しく改善する治療を紹介することにします。

 昔は、妊娠線や肉割れ、外傷や火傷の跡、盲腸や帝王切開などの切開手術跡、フェイスリフトや豊胸、ワキガ、脂肪吸引などの手術跡などは、レーザーによって美しくできるとは考えられていませんでした。

 しかし、現在、最先端の医療レーザーや光線療法のなかには、こうしたはん痕の改善にも適応するものがあります。なかには、最先端の医療レーザーや光線療法(スカーレーザー法)でしか改善できないものまであります。

 妊娠線は、出産経験がある多くの女性にとって、「できれば無くしたい」、あるいは「きれいにしたい」ものでしょう。妊娠線とは皮膚の繊維構造が損傷し、まるで裂けたような模様がはいってしまったものですが、太った方の腹部や下半身にできた肉割れ(ストレッチマーク)も同じような症状と言えます。
 妊娠線や肉割れによっていったん皮膚に痕がついてしまうと、やせても痕は消えないことがほとんどです。この痕が、大きな心理的負担になってしまうのです。

 事故やケガ、火傷によるキズ跡やその治療のための手術跡、あるいはケロイドが「無くなれば」、「きれいになれば」と思っている方もいらっしゃるでしょう。盲腸や帝王切開、あるいは骨折や内臓疾患の治療などのための切開手術跡をきれいにしたいと希望する方も少なくありません。こうしたはん痕は、美観的な問題と「痛い・怖い」などの記憶と結びつく心理的な問題から、目立たないようにしたいと希望される方もいらっしゃいます。

 さらに最近では、他院で「美しくなるために」受けたはずのフェイスリフトや豊胸、ワキガ、脂肪吸引などの手術なのに、その手術跡が新たな悩みの種となっている方も増えてきています。現在では美容外科情報が一般的なものとなってきたために、手術跡によって治療内容が他人にわかってしまうこともあります。
 こうした手術跡は、手術をしたことを他人に知られたくないときは、アザなどの皮膚疾患と同じか、場合によってはそれ以上に心理的な負担となってしまうこともあります。

 最新の専用医療レーザーや光線療法(スカーレーザー法)では、こうした妊娠線や肉割れ、事故やケガ、火傷のキズ跡・ケロイドや手術跡、盲腸や帝王切開などの切開手術跡、あるいは美容外科手術の切開跡などを、かなりきれいに改善することができます。
 しかも、現在の最先端の医療レーザーや光線による治療技術では、こうした皮膚に残ってしまったキズ跡やはん痕を、入院や切開なしに美しくすることができるのです。

 妊娠線や肉割れといった白いはん痕とキズ跡や切開手術の跡のような赤みがさしたはん痕、あるいは凹凸があるはん痕など、はん痕の種類によって選択するレーザーや光線は異なります。また、同じ症状でも、体質や皮膚の質に合わせて治療回数や照射時間なども変える必要があります。
 そのため、こうした治療においては、治療を受ける際に、まず自分の症状に最適な治療機器がそろっているか、症例の治療実績があるかといった病院・医師選びが重要となってきます。
 最先端の医療では、治療機器の有無が治療法の選択を左右するのです。また、最新の治療機器であればあるほど、臨床経験によって医師の治療技術に差が出てきます。こうした新しい治療分野では、事前にきちんと治療施設と治療する医師の情報を確認することが重要となってくることを心に留めておいてください。

(2-6)白斑・乾癬の医療レーザー治療、最先端の「ウルトラ・エックス」新登場

2007年08月20日 | 2.難治性疾患の治療は最新医療レーザーで
 白斑は、「白なまず」と呼ばれることもある皮膚の病気で、皮膚の一部が白くなるのが特徴です。 白斑には痛みやかゆみはなく、他人にうつることもないので放置しておいても、特に健康を害するおそれはないのですが、顔や首、腕などといった他人の目に触れる部分にできれば、大きな心理的な負担と招いてしまうことも少なくありません。

 疾患に関して知識がない人から、「病気がうつる」などと言われて心が傷つけられるケースもあるようです。

 この白斑は、皮膚の色素であるメラニンを生成する細胞(メラノサイト)の異常から起こることがわかっています。メラノサイトの機能が低下するとメラニンが生成されなくなって、皮膚に脱色したような白い疾患ができるのですが、はっきりした病因については不明なことが多いのが現状です。

 白斑の治療法は、いくつかの治療法が行われています。副腎皮質ステロイド剤療法や紫外線照射療法(PUVA療法)、あるいは表皮やメラノサイトの移植手術などが治療法として行われてきましたが、なかなか治りにくい病気として患者さんを悩ませてきました。

 紫外線照射療法(PUVA療法)とは、オクソラレンという薬を塗布、または服用し、その後に比較的安全な波長の長い紫外線(UBA)を照射する方法です。紫外線の働きで、メラノサイトを活性化させて、皮膚のメラニンを増やし、白斑を消していく療法です。近年では中波長紫外線のうち、ごく狭い範囲の波長を照射するナローバンドUVB療法が普及して効果をあげてきています。

 しかし、最近になってハーバード大学のウェルマン研究所で開発された白斑治療専門のレーザー「ダブルエックス」や、さらに白斑に対して著しい効果を発揮するレーザー治療法「ウルトラ・エックス」が登場して、最先端の白斑治療として脚光をあびるようになってきました。
 こうした医療レーザーによる治療では、病変部だけをターゲットにして光線を照射するので、
 1.正常な細胞や組織に紫外線によるダメージを与えない
 2.一度の治療でナローバンドUVB療法より大きな効果が得られる
 
というメリットがあります。

 最先端の医療レーザーは、現在ではまだわずかの病院にしか治療機器が設置されていませんが、今後の白斑治療においては主流となっていく治療法だと言ってよいでしょう。

 この白斑治療に有効な最先端レーザーは、乾癬の治療にも高い効果があります。乾癬とは、赤く盛り上がった皮疹ができ、白いフケや垢、かさぶたが付着する症状です。乾癬をこすったり刺激を与えたりすると、広い範囲にひろがってしまうので、注意が必要です。この乾癬も、最先端レーザーを使用して白斑治療と同じように治療することができます。

(2-5)下肢静脈瘤にならないうちに早期の治療を

2007年08月13日 | 2.難治性疾患の治療は最新医療レーザーで
 最近では、足(太股、膝の裏側、ふくらはぎなど)や手の甲などに、青い静脈が浮かび上がるという症状を訴える患者さんが増えてきました。その多くは、三十代以上の女性の方です。

 こうした症状は、以前では美容師や販売員などといった、いわゆる「立ち仕事」の職業病として知られていたのですが、最近ではヒールの高い靴を履いたり、ストッキングを着ける方が増えていることもあって、一般の方にもかなりの頻度で見られるようになってきています。

 静脈が浮き出る症状は、老化と深い関係があります。老化に伴って血管の弾力が失われたりするほか、血管が詰まることで血行障害が発生し、血液が溜まって静脈がふくらんでくるのです。太り過ぎや食生活の偏り、運動不足なども、この症状を悪化させる要因となっています。

 浮き出た血管は、「見た目が気持ち悪い」「恥ずかしくて、スカートがはけない」という、美観上の悩みと直結しています。

 見た目がクモの巣状になることや、網の目状になることもありますので、こうした問題が本人にとって大きな悩みとなるのですが、医師としては健康上の問題が気になります。
 というのも、こうした方は足がむくみやすい、足がつりやすい、痛みやしびれがある、などの症状が起こりやすいからです。特に足が冷える季節になると、こうしたトラブルが起こりやすくなってしまいますので注意が必要です。

 高いヒールを履くことの多い方や年配の方は、こうした症状を放置しておくと、階段や段差などで転んでしまい、骨折やねんざなどのケガをしてしまうこともあります。
 浮き出た青い血管の症状が進行してくると、下肢静脈瘤という病気になってしまいます。実際に、わたしたちのクリニックでも、「血管が目立ってきているのですが……」と訴える方を診察や検査してみると、かなり重症の下肢静脈瘤であることが少なくありません。
 下肢静脈瘤が進行して潰瘍などができてしまうと、長期間の治療が必要になるため、下肢静脈瘤にならないうちか、なってしまっても軽症のうちに治療するほうが賢明です。

 治療の目安としては、血管の太さが七ミリ以下であれば、ロングパルス・ヤグレーザー、シナジーレーザーで改善することができます。シナジーレーザーは足だけでなく、顔や手に浮き出た青い血管も治療できますので、気になる方は一度、カウンセリングを受けることをお勧めします。

(2-4)赤アザの治療には、専用医療レーザーが効果的

2007年08月06日 | 2.難治性疾患の治療は最新医療レーザーで
 シミやホクロ、黒アザ、青アザなどは、色素細胞の異常によって発生するものがほとんどですが、赤アザは血管の異常が原因となっているために、その治療には異常な血管を取り除くという方法がとられます。
 
しかし、他のアザなどの原因になる色素と比べて、血管はより皮膚の深い層にあることが多いため、医療レーザーで治療しようとしても、なかなか難しい面がありました。

 以前は切除手術に代わる治療法として、ダイレーザーによる治療が行われていましたが、ダイレーザーはノーマルのパルス長であるため、深い部分の血管にレーザーを作用させようとして高出力に設定すると、周囲の組織が傷つけられてしまうというリスクがあったのです。
 このリスクは、比較的浅い部分の血管部の病変ではさほどでもないのですが、皮膚の深い部分では、治療の大きな障害となっていました。

 ところが最近になって、赤アザ専用の治療器として開発されたシナジーレーザーが登場しました。

 シナジーレーザーの画期的な点は、深い部分にある病変や太い血管の病変にまで、きちんとレーザーのエネルギーが届いて効果が出るということと、大きな効果があるにもかかわらず、他の組織へのダメージが最小限に抑えられるということがあげられるでしょう。
 大きな効果が得られる理由は、古い型のダイレーザーが、ノーマルのパルス長しか持たないことに対して、シナジーレーザーはロングパルスやウルトラパルスに近い長いパルスで、レーザー光が出力できることにあります。

 長いパルスによって、深い層にある病変部や太い血管の病変にまできちんとエネルギーが届き、そのことにより異常な部分をきれいに蒸散させることができるのです。
 皮膚の他の組織へのダメージが小さくなったことにも理由があります。
 それは、健康な組織が損傷しないように、レーザー光とともに冷却と鎮痛効果のあるガスが噴射されるというクールダウン機能がついているためです。
 こうした新機能によりシナジーレーザーは、ノーマルのダイレーザーより、はるかに満足ができる治療が可能になりました。

 実際の治療では、シナジーレーザーを間隔をあけて数回にわたって照射します。深い病変や色が取れにくい部分が残る場合は、症状に合わせて他の医療レーザーなどと組み合わせて治療を行うこともあります。

 組み合わせ治療では、静脈瘤などの治療を行うロングパルス・ヤグレーザーやKTPレーザー、フォトフェイシャル・ファーストにプラスしてシナジーレーザーを使うこともあります。