切らずに治る!シワ・シミ・毛穴・ニキビ・ニキビ跡・アザ・ホクロ・イボ

切らない治療の画期的な最先端技術を、精美スキンケアクリニックの山本博意院長がお届けします。

(10-5) コンビネーション治療の例

2008年08月11日 | 10.実際のレーザー治療
今回はコンビネーション治療に関してお話したいと思います。

赤アザや赤ら顔は皮膚に張り巡らされた血管や毛細血管の異常が原因となります。しかし、この異常をきたした血管も、皮膚の表面にある場合もあれば、真皮層から皮下組織にまで及ぶ深い部分にある場合もあります。さらに、皮膚の浅い部分の病変と深い部分の病変が混在していることも珍しくありません。

アザの色も薄いピンク、明るい赤色、赤紫色、濃い赤色、褐色に近い赤色などさま
ざまなバリエーションがあり、混在していたり変化することも珍しくはありません。しかもイチゴ状血管腫の場合、皮膚表面が隆起して変形していることもあります。しかもアザ周辺の皮膚も、肌質や肌色は一人ひとり異なっています。
赤アザにはこうしたバリエーションがあるので、パラメーターを変化させて、浅い
部分の病変をターゲットにした治療と、深い部分の病変をターゲットにした治療を分けて行うことが必要な場合があります。

●赤ら顔治療の実際

赤ら顔(毛細血管拡張症)の治療も、ほとんどが医療レーザーと光治療で改善する
ことができます。実際の治療に関しては、Vスター・シナジー・マルチプレックス、ロングパルス・ヤグ・レーザー、フォト・プラス、あるいはVスター・レーザーなどを症状に応じて使い分けます。顔にうっすらと赤みが差しているような軽症では、フォト・ディープだけの治療で改善することもありますし、酒さで鼻がこぶのように腫れ上がったり、頬が真っ赤に火照っているような症状が重い場合では、ロングパルス・ヤグ・レーザーやVスター・シナジー・マルチプレックスで、赤アザと同じような治療が必要になることもあります。

●ニキビ跡の治療

ニキビ跡治療においては、現在もニキビの症状が進行しているときは、まずニキビ
の治療を行ったほうがよいでしょう。なぜなら、ニキビ跡の治療を行っても、進行中のニキビがあれば、治療後に、また新たなニキビ跡ができてしまう危険性が高いためです。ニキビとニキビ跡の治療を並行して進めることもできるので、診察の際にお尋ねください。
ニキビ跡治療については、炎症の赤みなど「色」を消す治療と、クレーターや夏み
かんの皮などの「凹凸」をなくす治療があります。赤みも凹凸もあるときは、まず赤みを取って、その後凹凸を治療していくことになります。
また炎症がひどくケロイド状になったニキビ跡も、次に述べるスカー・レーザーで
治療できます。

●キズ跡・手術跡、ケロイド跡

交通事故などの外傷の瘢痕、あるいは疾患や美容外科の手術跡、火傷やアトピーな
どでできたケロイドなどは、瘢痕治療専用のスカー・レーザーで治療します。特に最近は、他院で行ったフェイスリフトやワキガ、豊胸、脂肪吸引などの切開や
縫合跡をきれいにする治療件数が増えてきています。

●妊娠線、肉割れの治療

妊娠線や肉割れは、妊娠や肥満によって、皮膚の組織に亀裂が入り、それが白く波状の瘢痕になって残ったものです。こうした症状も、キズ跡などの治療で使うスカー・レーザーでかなりきれいにすることができるのです。

●下肢にあらわれる浮き出た青い血管の治療

三十代以降の女性によく見られる、足に浮き出た青い血管は、重症の下肢静脈瘤に
なる前に、医療レーザーで治療することができます。足が鬱血しやすい立ち仕事の人や、足がむくんだり、だるくなったりしやすい人は、早期治療を考えるのが賢明かもしれません。治療には、ロングパルス・ヤグ・レーザーやVスター・レーザー、アファーム・マルチプレックスを使います。

●目の下のクマ

下まぶたが黒ずんでふくれるように垂れ下がっている症状です。老け顔の原因と
なってしまうので、ロングパルス・ヤグ・レーザーやアファーム・マルチプレックス、シナジー・マルチプレックスなどで早期治療で若返りを目指すとよいでしょう。目の下のクマは、黒ずみなどの色素沈着とたるみの引き締めの両方の治療を行うことできれいに解消していきます。

次回は少し難しいかもしれませんが、精美スキンケアクリニックの環境予防医学的な新たな取り組みに関してお話させていただきます。

(10-4)より大きな効果でリスクをなくす

2008年08月04日 | 10.実際のレーザー治療
今週は効果とリスクに関してお話させていただきます。

赤アザの治療に限らず、アザやシワ取りレーザーの治療全般にもいえることでが、一般に治療効果(赤アザ治療の場合、赤アザの色がきれいに消え、アザがあった皮膚の表面も滑らかになる)と医療レーザー治療のリスク(アザの周囲にある健康な皮膚がダメージを負う、治療後色素沈着などが起こる)は、反比例の関係にあります。
ですから、治療効果を上げようとしてレーザーの出力を大きくすると、リスクも高くなり、反対にリスクを少なくしようとして低い出力にすると治療効果も下がるというジレンマがあるのです。
このジレンマをどうにかして解決しようとして医療レーザーは進化してきました。
例えば、レーザー照射とともに、皮膚を冷却してクール・ダウンさせる装置をつけ、ダメージを下げる技術です。このクール・ダウン技術のおかげで、出力を大きくしてもダメージを小さくすることができるようになったのです。そして、さらに電子制御技術によって、一人ひとりの肌質とアザの状態に最適な照射法を選択できるようになりました。ノーマルのダイ・レーザー、Vスター・レーザー、Vスター・シナジー・マルチプレックスと新しくなるにつれ、電子制御技術の発達により微妙に変化したパラメータを設定することができます。
このパラメーター設定を変えて、最も治療効果が高い治療を行うのです。

次回はコンビネーション治療に関してお話致します。

(10-3)赤アザ治療用医療レーザーの種類と効果

2008年07月22日 | 10.実際のレーザー治療
今回は治療に用いる医療レーザーの種類と効果についてお話させていただきます。精美スキンケアクリニックの赤アザ治療は、すべて医療レーザー、あるいは光治療
器を使って行います。それゆえ、赤アザを治療するときに、メスで切開する必要は一切ありません。 

赤アザの治療の場合、まず診察でアザの状態を把握します。隆起したアザか、表面
が平らなアザか、アザができている部位は、大きさなどによって、細かな治療方法は異なりますが、基本は医療レーザー治療が中心となります

治療に使う医療レーザーや光治療器は、Vスター・シナジー・マルチプレックス、
Vスター・レーザー、ロングパルス・ヤグレーザー、アファーム、オーロラフォトRF、フォト・フェイシャル・ディープなどです。

もちろん、一人の患者さんにすべての機器を使うわけではなく、症状に最適な医療
レーザーや光治療器を選択していきます。
 
現在の赤アザ治療では、Vスター・シナジー・マルチプレックス、あるいは症状によっては、ロングパルス・ヤグレーザーやVスター・レーザーをメインに使い、それを補完するために別のレーザーを使うコンビネーション治療を選択することが多くなっています。
 
先に述べましたが、赤アザ専用の治療レーザーは、古いものからダイ・レーザー←Vスター・レーザー(ロングパルス・ダイレーザー)←Vスター・シナジー・マルチプレックスという順番で進化の過程を経てきました。
 
この三機種の性能を比べてみましょう。
 
ノーマルのダイ・レーザーと比較すると、Vスター・レーザーは、より深い層の病
変血管に作用し、しかも冷却装置の効果で、周囲の健康な皮膚組織への損傷が最小限ですむというメリットがあります。
 
しかもこのメリットは、Vスター・シナジー・マルチプレックスを使うと、Vスター・レーザーより大きくなります。Vスター・シナジー・マルチプレックスは古いタイプのレーザーより約40倍の深さで皮膚にエネルギーを与えることができるので、治療効果は数十倍に及ぶというスペック・データがあるほどです。

これは、実際の治療では、ノーマルのダイ・レーザーより高性能の最新機種で治療
したほうが、赤アザをきれいに治すことができ、治療後の色素沈着や火傷などのリスクも少なくなることを意味します。
 
大まかに言えば、ノーマルのダイ・レーザー、Vスター・レーザー、Vスター・シ
ナジー・マルチプレックスと右の進化・開発の順番どおりに効果は大きくなり、リスクが小さくなると考えてもらってよいでしょう。

次回は効果とリスクについてお話いたします。

(10-2)精美スキンケアクリニックの治療コンセプト

2008年07月14日 | 10.実際のレーザー治療
精美スキンケアクリニックの治療コンセプトについてお話します。

①波動を使って生体エネルギーを高める、クリニック・オリジナルの医療レーザー治療を行います

②医療レーザー、光治療器を58台取り揃えている、日本でも有数の医療レーザー治療センターの特質を活かし、体質・肌質を考慮して症状に最適な、安全性の高い治療法選択を行います

③患者さんの希望に沿うために、治療には一つの医療レーザーだけではなく、各種医療レーザー、光治療器の特性を活かした組み合わせ治療も取り入れます

④15年以上美容における医療レーザー治療経験を持ち、美容外科認定医である院長山本博意自身が治療にあたります

⑤日本美容外科医師会認定適正医療機関から認められたクリニックであり、来院者の6割以上が他の医療機関からのご紹介やリピーターで占められています

⑥治療前に実際の症例写真を見て、医師の技術を判断することができます

以上が治療コンセプトとなっております。
次回は、赤アザ治療用医療レーザーの種類と効果について述べたいと思います。

(10-1)切らない治療(医療レーザー治療)の安全性とリスク

2008年07月07日 | 10.実際のレーザー治療
 治療を受ける前に、みなさんは効果が高く、しかも後遺症や合併症、身体へのダメージといったリスクが小さい治療法を求めることでしょう。

 良心的な医師は、この思いを大切にしなければなりません。わたしが院長を務める精美スキンケアクリニックでも、「高い効果と最小限のリスク」を求めて最先端の医療レーザー治療や光線療法・光線力学療法をはじめとする治療を行っています。

 しかし近年、一部のクリニックにおいて後遺症が残るような不適切な治療をしていたという報道があり、一般にレーザー治療そのものが危険であるという誤解があるのも事実です。

 実際に「他院での治療跡をきれいにして欲しい」と希望して、当院を訪れる方もあり、残念なことに、適切ではないと考えられる治療が他院で行われていることが推察できます。

 しかし、こうした報道によってレーザー治療そのものがリスクの大きい治療だと認識されているなら、それは誤解です。

 医療レーザー治療において、治療効果に見合わない過度の後遺症や合併症が起こるのは、使う側の「間違った治療法」が行われた場合だからです。レーザー以外の医療器具を考えればわかりますが、メスや注射器、レントゲンなどは医療現場で患者さんを助けるために不可欠です。しかし間違った施術において使われると凶器にもなりかねません。医療レーザーもこれと同じです。

 たとえ話をするなら、便利な乗り物である自動車も、運転ミスや不注意によって人を傷つけてしまことがあります。だからといって、一切自動車に乗らないという人はいないでしょう。正しい運転や整備を心がけて、事故を避けるというのがドライバーの知恵でしょう。医療レーザー治療で治療効果に見合わない後遺症や合併症が起こるのは、自動車に例えれば、ドライバーの運転ミスや速度の出しすぎ、不注意などがある場合と、商店街でレースカーを走らせるような選択ミスがほとんどです。

 精美スキンケアクリニックでは、何よりもまず第一に、患者さんが安心できる治療を心がけています。それもそのはず、そもそも切開手術による出血や手術跡、合併症という身体へのダメージをなくすために、医療レーザー治療をメインに行っているのですから。

 同じ症状であっても、肌質や体質によって、レーザーの機種やコンビネーションを変えて、効果とともに安心も追求して治療にのぞんでいるのです。
 
 次回は精美スキンケアクリニックの治療コンセプトについて述べたいと思います。