今回はコンビネーション治療に関してお話したいと思います。
赤アザや赤ら顔は皮膚に張り巡らされた血管や毛細血管の異常が原因となります。しかし、この異常をきたした血管も、皮膚の表面にある場合もあれば、真皮層から皮下組織にまで及ぶ深い部分にある場合もあります。さらに、皮膚の浅い部分の病変と深い部分の病変が混在していることも珍しくありません。
アザの色も薄いピンク、明るい赤色、赤紫色、濃い赤色、褐色に近い赤色などさま
ざまなバリエーションがあり、混在していたり変化することも珍しくはありません。しかもイチゴ状血管腫の場合、皮膚表面が隆起して変形していることもあります。しかもアザ周辺の皮膚も、肌質や肌色は一人ひとり異なっています。
赤アザにはこうしたバリエーションがあるので、パラメーターを変化させて、浅い
部分の病変をターゲットにした治療と、深い部分の病変をターゲットにした治療を分けて行うことが必要な場合があります。
●赤ら顔治療の実際
赤ら顔(毛細血管拡張症)の治療も、ほとんどが医療レーザーと光治療で改善する
ことができます。実際の治療に関しては、Vスター・シナジー・マルチプレックス、ロングパルス・ヤグ・レーザー、フォト・プラス、あるいはVスター・レーザーなどを症状に応じて使い分けます。顔にうっすらと赤みが差しているような軽症では、フォト・ディープだけの治療で改善することもありますし、酒さで鼻がこぶのように腫れ上がったり、頬が真っ赤に火照っているような症状が重い場合では、ロングパルス・ヤグ・レーザーやVスター・シナジー・マルチプレックスで、赤アザと同じような治療が必要になることもあります。
●ニキビ跡の治療
ニキビ跡治療においては、現在もニキビの症状が進行しているときは、まずニキビ
の治療を行ったほうがよいでしょう。なぜなら、ニキビ跡の治療を行っても、進行中のニキビがあれば、治療後に、また新たなニキビ跡ができてしまう危険性が高いためです。ニキビとニキビ跡の治療を並行して進めることもできるので、診察の際にお尋ねください。
ニキビ跡治療については、炎症の赤みなど「色」を消す治療と、クレーターや夏み
かんの皮などの「凹凸」をなくす治療があります。赤みも凹凸もあるときは、まず赤みを取って、その後凹凸を治療していくことになります。
また炎症がひどくケロイド状になったニキビ跡も、次に述べるスカー・レーザーで
治療できます。
●キズ跡・手術跡、ケロイド跡
交通事故などの外傷の瘢痕、あるいは疾患や美容外科の手術跡、火傷やアトピーな
どでできたケロイドなどは、瘢痕治療専用のスカー・レーザーで治療します。特に最近は、他院で行ったフェイスリフトやワキガ、豊胸、脂肪吸引などの切開や
縫合跡をきれいにする治療件数が増えてきています。
●妊娠線、肉割れの治療
妊娠線や肉割れは、妊娠や肥満によって、皮膚の組織に亀裂が入り、それが白く波状の瘢痕になって残ったものです。こうした症状も、キズ跡などの治療で使うスカー・レーザーでかなりきれいにすることができるのです。
●下肢にあらわれる浮き出た青い血管の治療
三十代以降の女性によく見られる、足に浮き出た青い血管は、重症の下肢静脈瘤に
なる前に、医療レーザーで治療することができます。足が鬱血しやすい立ち仕事の人や、足がむくんだり、だるくなったりしやすい人は、早期治療を考えるのが賢明かもしれません。治療には、ロングパルス・ヤグ・レーザーやVスター・レーザー、アファーム・マルチプレックスを使います。
●目の下のクマ
下まぶたが黒ずんでふくれるように垂れ下がっている症状です。老け顔の原因と
なってしまうので、ロングパルス・ヤグ・レーザーやアファーム・マルチプレックス、シナジー・マルチプレックスなどで早期治療で若返りを目指すとよいでしょう。目の下のクマは、黒ずみなどの色素沈着とたるみの引き締めの両方の治療を行うことできれいに解消していきます。
次回は少し難しいかもしれませんが、精美スキンケアクリニックの環境予防医学的な新たな取り組みに関してお話させていただきます。
赤アザや赤ら顔は皮膚に張り巡らされた血管や毛細血管の異常が原因となります。しかし、この異常をきたした血管も、皮膚の表面にある場合もあれば、真皮層から皮下組織にまで及ぶ深い部分にある場合もあります。さらに、皮膚の浅い部分の病変と深い部分の病変が混在していることも珍しくありません。
アザの色も薄いピンク、明るい赤色、赤紫色、濃い赤色、褐色に近い赤色などさま
ざまなバリエーションがあり、混在していたり変化することも珍しくはありません。しかもイチゴ状血管腫の場合、皮膚表面が隆起して変形していることもあります。しかもアザ周辺の皮膚も、肌質や肌色は一人ひとり異なっています。
赤アザにはこうしたバリエーションがあるので、パラメーターを変化させて、浅い
部分の病変をターゲットにした治療と、深い部分の病変をターゲットにした治療を分けて行うことが必要な場合があります。
●赤ら顔治療の実際
赤ら顔(毛細血管拡張症)の治療も、ほとんどが医療レーザーと光治療で改善する
ことができます。実際の治療に関しては、Vスター・シナジー・マルチプレックス、ロングパルス・ヤグ・レーザー、フォト・プラス、あるいはVスター・レーザーなどを症状に応じて使い分けます。顔にうっすらと赤みが差しているような軽症では、フォト・ディープだけの治療で改善することもありますし、酒さで鼻がこぶのように腫れ上がったり、頬が真っ赤に火照っているような症状が重い場合では、ロングパルス・ヤグ・レーザーやVスター・シナジー・マルチプレックスで、赤アザと同じような治療が必要になることもあります。
●ニキビ跡の治療
ニキビ跡治療においては、現在もニキビの症状が進行しているときは、まずニキビ
の治療を行ったほうがよいでしょう。なぜなら、ニキビ跡の治療を行っても、進行中のニキビがあれば、治療後に、また新たなニキビ跡ができてしまう危険性が高いためです。ニキビとニキビ跡の治療を並行して進めることもできるので、診察の際にお尋ねください。
ニキビ跡治療については、炎症の赤みなど「色」を消す治療と、クレーターや夏み
かんの皮などの「凹凸」をなくす治療があります。赤みも凹凸もあるときは、まず赤みを取って、その後凹凸を治療していくことになります。
また炎症がひどくケロイド状になったニキビ跡も、次に述べるスカー・レーザーで
治療できます。
●キズ跡・手術跡、ケロイド跡
交通事故などの外傷の瘢痕、あるいは疾患や美容外科の手術跡、火傷やアトピーな
どでできたケロイドなどは、瘢痕治療専用のスカー・レーザーで治療します。特に最近は、他院で行ったフェイスリフトやワキガ、豊胸、脂肪吸引などの切開や
縫合跡をきれいにする治療件数が増えてきています。
●妊娠線、肉割れの治療
妊娠線や肉割れは、妊娠や肥満によって、皮膚の組織に亀裂が入り、それが白く波状の瘢痕になって残ったものです。こうした症状も、キズ跡などの治療で使うスカー・レーザーでかなりきれいにすることができるのです。
●下肢にあらわれる浮き出た青い血管の治療
三十代以降の女性によく見られる、足に浮き出た青い血管は、重症の下肢静脈瘤に
なる前に、医療レーザーで治療することができます。足が鬱血しやすい立ち仕事の人や、足がむくんだり、だるくなったりしやすい人は、早期治療を考えるのが賢明かもしれません。治療には、ロングパルス・ヤグ・レーザーやVスター・レーザー、アファーム・マルチプレックスを使います。
●目の下のクマ
下まぶたが黒ずんでふくれるように垂れ下がっている症状です。老け顔の原因と
なってしまうので、ロングパルス・ヤグ・レーザーやアファーム・マルチプレックス、シナジー・マルチプレックスなどで早期治療で若返りを目指すとよいでしょう。目の下のクマは、黒ずみなどの色素沈着とたるみの引き締めの両方の治療を行うことできれいに解消していきます。
次回は少し難しいかもしれませんが、精美スキンケアクリニックの環境予防医学的な新たな取り組みに関してお話させていただきます。