今回は、白斑ができる原因についてお話します。
皮フにはメラニン色素と呼ばれる色素細胞があり、これが多いと肌の色が濃くなり、少ないと肌の色は薄くなります。白斑は、このメラニン色素がなくなってしまうことで、皮フが白くなってしまう症状です。
白斑の原因として、現在では、「自己免疫説」と「神経説」という二つの説が有力
とされています。
●自己免疫説
過度のストレスなどによって起こる自己免疫の異常が白斑の原因になっているのではないか、という説です。
身体には、細菌などの異物の侵入に対して白血球などが攻撃することで生体を守る
自己免疫機能が備わっていますが、過度のストレスなどが引き金となってこの自己免疫に何らかの異常が起こってしまうことがあります。
この異常をきたした自己免疫が、メラニン色素を形成する細胞を自分で壊してしまったり、機能を低下させてしまったりすることで色素の脱失が起こって白斑が発症するという説です。
自己免疫説は、尋常性白斑のうち、〔汎発型〕や〔局所型〕の原因と考えられています。
●神経説
自律神経の異常が白斑の原因であるという説があります。
〔神経分節型〕の白斑が、神経の支配領域に目立って現れることや白斑ができている部分に発汗異常など自律神経系の変化が認められることから、自律神経と白斑の関連が指摘されています。
また、近年、皮フの神経とメラニン色素をつくるメラノサイトがつながっていることが明らかにされました。さらに、培養色素細胞において神経蛋白であるカルチトニン遺伝子関連蛋白などが、正常メラノサイトや分節型白斑のメラノサイトに影響を及ぼしていることもわかってきました。
こうしたことを背景に、自律神経の乱れが〔神経分節型〕の白斑発症の要因であるとする説です。
他に白斑発症のきっかけは、怪我や火傷、日焼けなど、皮フに対する刺激が与えられることではないかという説もありますが、はっきりとしたことはまだ解明されていません。
また、いったん発症した白斑が広がるには、お茶やコーヒーの飲みすぎや肌着・衣服に残留した洗剤、体の洗いすぎなどが影響するとも考えられていますが、患者さんによって個人差があり一概には言えません。
次回は、従来の白斑の治療法についてお話します。
皮フにはメラニン色素と呼ばれる色素細胞があり、これが多いと肌の色が濃くなり、少ないと肌の色は薄くなります。白斑は、このメラニン色素がなくなってしまうことで、皮フが白くなってしまう症状です。
白斑の原因として、現在では、「自己免疫説」と「神経説」という二つの説が有力
とされています。
●自己免疫説
過度のストレスなどによって起こる自己免疫の異常が白斑の原因になっているのではないか、という説です。
身体には、細菌などの異物の侵入に対して白血球などが攻撃することで生体を守る
自己免疫機能が備わっていますが、過度のストレスなどが引き金となってこの自己免疫に何らかの異常が起こってしまうことがあります。
この異常をきたした自己免疫が、メラニン色素を形成する細胞を自分で壊してしまったり、機能を低下させてしまったりすることで色素の脱失が起こって白斑が発症するという説です。
自己免疫説は、尋常性白斑のうち、〔汎発型〕や〔局所型〕の原因と考えられています。
●神経説
自律神経の異常が白斑の原因であるという説があります。
〔神経分節型〕の白斑が、神経の支配領域に目立って現れることや白斑ができている部分に発汗異常など自律神経系の変化が認められることから、自律神経と白斑の関連が指摘されています。
また、近年、皮フの神経とメラニン色素をつくるメラノサイトがつながっていることが明らかにされました。さらに、培養色素細胞において神経蛋白であるカルチトニン遺伝子関連蛋白などが、正常メラノサイトや分節型白斑のメラノサイトに影響を及ぼしていることもわかってきました。
こうしたことを背景に、自律神経の乱れが〔神経分節型〕の白斑発症の要因であるとする説です。
他に白斑発症のきっかけは、怪我や火傷、日焼けなど、皮フに対する刺激が与えられることではないかという説もありますが、はっきりとしたことはまだ解明されていません。
また、いったん発症した白斑が広がるには、お茶やコーヒーの飲みすぎや肌着・衣服に残留した洗剤、体の洗いすぎなどが影響するとも考えられていますが、患者さんによって個人差があり一概には言えません。
次回は、従来の白斑の治療法についてお話します。