切らずに治る!シワ・シミ・毛穴・ニキビ・ニキビ跡・アザ・ホクロ・イボ

切らない治療の画期的な最先端技術を、精美スキンケアクリニックの山本博意院長がお届けします。

(2-3)赤ら顔や毛細血管拡張症も専用医療レーザーで改善できる

2007年07月30日 | 2.難治性疾患の治療は最新医療レーザーで
 赤ら顔は、赤アザほどはっきりした症状ではありませんが、赤アザよりも悩んでいる方が数多くいらっしゃいます。医学的には、毛細血管拡張症という病気で、顔の皮膚の赤みが目立つ程度の軽症から、血管が浮き出たようにみえたり、腫れ上がって見える重い症状まであります。
 
 心理的な負担となる可能性もあり、気になるのなら治療をお勧めします。
 
 赤ら顔の治療は、これまでは塗り薬や内服薬が中心となっていました。しかし、長期間こうした治療を続けても、効果が出にくいという難点があったのです。
 
 ところが、シナジーレーザーの登場により、ほとんどの症状が改善できるようになりました。赤ら顔の治療の場合も、より大きな効果を期待する場合、フォトフェイシャル・ファーストや他の医療レーザーを組み合わせて治療することもあります。

 頬が赤く染まった、いわゆるリンゴ頬や鼻が赤くなっている酒さなども、赤ら顔の仲間に分類してよいでしょう。酒さの場合、鼻が腫れ上がったようになり、毛穴が開いてくることもあります。

 こうした症状も毛細血管が増殖したり、血管内の血流が盛んになって起こる症状ですので、赤ら顔と同じ方法で治療できます。

 酒さになりやすい方は、毛穴が開いて皮脂の分泌が盛んな脂性肌(いわゆるオイリー・スキン)であることが多いため、フォトフェイシャル・ファーストで脂性肌を改善してから、シナジーレーザーで赤みを取るとよいでしょう。この治療では、「赤く、てかった鼻」の悩みも改善することができます。

(2-2)アザやホクロ、イボもレーザーで治る

2007年07月23日 | 2.難治性疾患の治療は最新医療レーザーで
 黒アザのなかでもっとも身近なものがホクロです。ホクロは、普通の方でも全身に千個以上はあるでしょうが、顔や首といった目立つ部位になるものや大きなものは治療対象になります。

 以前はパンチでくり貫くなど、外科的な方法で除去していましたが、現在ではCO2(炭酸ガス)レーザーで除去するのは一般的な方法になりました。わたしたちのクリニックでは、術中のダメージが小さく、治療跡もきれいなウルトラパルス・CO2(炭酸ガス)レーザーで治療します。

 イボには、黒アザが盛り上がった色素性母斑や帯状にこまかな褐色のイボができる表皮母斑、シミのなかにできることが多い老人性イボ(脂漏性角質症)など、いくつかの種類がありますが、小さな場合はホクロと同じように、ウルトラパルス・CO2レーザーで異常な部分だけを蒸散させて取り除きます。

 また、ウルトラパルス・CO2レーザーで蒸散させたり、切除するには大き過ぎる黒アザやイボの場合は、Qスイッチ・ヤグレーザーやルビーレーザーを使って段階的に治療していきます。

 茶アザも、発症している方の割合が比較的高い皮膚疾患です。よく見られる茶アザには、扁平母斑と呼ばれるものと、ベッカー母斑と呼ばれるものがあります。
 扁平母斑は乳幼児のころから現れることが多く、褐色(色は濃いものから薄いものまである)の表面が平らになっているアザです。

 一方、ベッカー母斑は思春期のころに現れてくることが多く、大きくなって表面に毛が生えてくることもあります。

 古い機種で茶アザの治療を行うと、アザそのものは治っても、治療跡が目立ってしまうというリスクがありました。しかし現在では、Qスイッチ・ヤグレーザーやフォトフェイシャル・ファーストで丁寧に治療するときれいになります。

 ベッカー母斑で表面に毛が生えているときは、脱毛用の医療レーザーを組み合わ
せて治療します。

 青アザのなかで代表的なものが、赤ちゃんのお尻に見られる蒙古斑です。これはたいてい、三~四歳ごろから薄くなり。中学生ぐらいになると消えてしまいます。しかし、背中や手足にできている蒙古斑は、大人になっても残る場合があります。

 それ以外で、よく見られる青アザに太田母斑と呼ばれるものがあり、思春期や三十~四十代にかけてのホルモンのバランスが崩れる時期に現れます。太田母斑は顔の片側にできることや、男性より女性にできやすい青アザとして知られています。

 太田母斑によく似た青アザに、真皮メラノサイトーシスと呼ばれる、顔の左右対象に現れるものもあります。

 これ以外に伊藤母斑と呼ばれるものもあり、これは太田母斑併発することもあります。

 たいていの青アザは良性の皮膚疾患ですが、顔にできやすいという特徴があるため、治療を希望する方は少なくありません。

 これまで、青アザの治療は病変部の皮膚を切除して、身体の別の部分から皮膚を移植したり、周囲の皮膚を引き伸ばして切除した部分を覆うといった大がかりな手術が行われてきました。
 しかし現在では、Qスイッチ・ヤグレーザーで治療が可能になり、皮膚の正常な組織への損傷を避けるために、数回に分けて段階的に治療を行います。

 シミやホクロ、黒アザ、イボ、茶アザ、青アザなど、これまで本書で紹介した一般的なアザは多くの場合、良性の疾患です。外観上や心理的な理由から治療を行っていますが、基本的には身体全体の健康を損なうものではありません。
 しかし、単なるアザだと思っていたものが、まれに緊急の治療を要する悪性腫瘍であったという可能性もあるのです。

 急に大きくなってきたアザや、身体のいろんな部分にできてくるアザ、表面が膿んでいるようなアザなどの場合、できるだけ早く、きちんと専門医の診断を受けなければなりません。
 また、一般的なシミやホクロ、アザなどの皮膚疾患も、日光の紫外線や化粧品などの刺激を受けることで、治りにくくなる傾向もあります。
 異常を感じたら、日焼けや刺激の強い化粧品を避けて、早めに治療を受けることが望ましいでしょう。

(2-1)シミや肝斑は、最適レーザーの組み合わせ治療で最大の効果を

2007年07月16日 | 2.難治性疾患の治療は最新医療レーザーで
シミやアザ、ホクロは皮膚のトラブルの代表的なもので、こうした症状が悩みの種になっている方は少なくありません。

 これまでの治療法は手術によるものが中心で、前章で述べたように「治したいが、わざわざ手術をするのは……」といった意識の方が多かったように思います。

ところが、現在ではこれらの症状のほとんどは医療レーザーによって改善できるようになりました。
 それも痛みがなく、皮膚のダメージを最小限にして、最大の効果をあげる治療法が確立されているのです。

 まずは、シミの治療から見てみることにしましょう。

 一般的なシミには、三十代ころから現れてくる老人性色素斑と呼ばれるものと、更年期前後によく見られる肝斑と呼ばれるものがあります。
 老人性色素斑は、それまで受けてきた日光の紫外線によるダメージ(光老化)が原因と考えられており、ソバカスと併発することもあります。老人性色素斑は、一部が盛り上がってできる老人性のイボ(脂漏性角質症)になることもありますので注意が必要です。

 このシミは、「老人性」という名称がついていることからもわかるように、加齢に伴って増えてきます。

 一方の肝斑は、ホルモンバランスが崩れることによって出てくるものと考えられていますが、化粧品の刺激やタオルなどの摩擦で症状が悪化することもあります。

 シミの治療には、まずフォトフェイシャル・ファーストによる治療を行うことが増えてきています。フォトフェイシャル・ファーストでは、シミだけでなく、ソバカスやクスミにも有効で、またシミと同時にシワやタルミも改善してくれます。

 肝斑の場合、従来は医療レーザーによる治療は難しいと考えられていました。しかし、フォトフェイシャル・ファーストで改善できたという臨床例が増えてきており、今後研究が進めば、はっきりとその効果が証明されることも考えられます。

 フォトフェイシャル・ファーストだけで取れにくいシミには、シナジーレーザーやタイタン、ジェネシスの組み合わせ治療を行うことがあります。
 たいていの場合、フォトフェイシャル・ファーストと医療レーザーでシミは改善しますが、濃いシミや体質的に取れにくい方にはレーザー・ピーリングやケミカル・ピーリング、パリシアン・ピーリングなどの組み合わせ治療が有効です。

 塗り薬の高濃度ビタミンCローションやビタミンC誘導体のイオン導入、レチノイン酸などを使って、治療や予防することもあります。

 これらの治療では、シミの原因となっているメラノサイトの活性化を抑え、色素沈着の原因を取り除くことで、きれいな肌に戻していきます。
 シミができやすい方は、ソバカスやクスミも多い傾向にありますが、シミ治療によってソバカスやクスミも改善します。