切らずに治る!シワ・シミ・毛穴・ニキビ・ニキビ跡・アザ・ホクロ・イボ

切らない治療の画期的な最先端技術を、精美スキンケアクリニックの山本博意院長がお届けします。

(C-2)ニキビ治療に必要な条件

2010年03月31日 | C.最新のニキビ・毛穴治療プログラム
ニキビ治療に関して先週までの続きをお話させていただきます。

●体質改善をはかりニキビができないようにする
精美スキンケアクリニックでは、通常のニキビ治療に加えて、ニキビができないように体質改善する治療も行っています。血液検査をしたうえで体質を診断し、一人ひとりの体質改善に最適な薬やサプリメント指導も行っています。動脈硬化や血栓の予防効果、ダイエット効果もある血液をさらさらにする薬や、腸内洗浄や身体に有害な成分を排出する薬、さらに栄養バランス(なかでもビタミン)を整えるサプリメントなどを体質改善によるニキビ治療・予防に役立てています。

この体質改善は、ニキビ治療・予防のためだけでなく、ダイエットや成人病、メタボリックシンドロームの予防などの効果も期待できます。これまで行われてきたニキビ治療これまで皮フ科や美容外科で行われてきたニキビ治療は、塗り薬と飲み薬、スキンケア、そしてケミカル・ピーリングが主流でした。精美スキンケアクリニックで現在行っているレーザーや光線力学療法を中心とした最新のトータル・ニキビ・ニキビ跡・毛穴治療プログラムを紹介する前に、ここで簡単に一般的に普及しているニキビ治療をみておきましょう。

●塗り薬
塗り薬としては、抗菌や抗炎症の効果のある成分が含まれるクリームや、角化異常を防ぐ成分が含まれたクリームが使われています。また、近年ではニキビの炎症後の色素沈着の防止や抗酸化効果が期待されて、ビタミンCの誘導体やイオン導入もよく使われるようになっています。他には、美白効果のあるレチノイン酸(ビタミンA)がニキビの改善効果が高いと考える医師も増えてきて実際に治療現場で使われることもあります。
 
また、ニキビ用の洗顔剤や化粧水も使われています。このなかにはケミカル・ピーリングで使われるグリコール酸などが配合されていて、角栓(毛穴をふさいでいる栓)除去などの効果があるものもあります。

●飲み薬
飲み薬としては、ビタミンA、B、Eなどのビタミンがニキビ治療に有効です。ビタミンAが角化の抑制効果、ビタミンB群が皮脂の過剰分泌を抑制する効果、ビタ
ミンEが過酸化脂質産出の抑制効果があります。ニキビ治療には、塗り薬としてもビタミンCやビタミンAが使われることもあり、ニキビ治療にビタミンは大活躍しているのです。

●ケミカル・ピーリング
ケミカル・ピーリングは現在ニキビ治療のなかでもっとも一般的なものになっています。皮フ科でもニキビ治療にケミカル・ピーリング療法を行うところが増えてきています。ケミカル・ピーリングは、白ニキビや黒ニキビに対しては、皮フにある過剰な皮脂や毛穴のつまりの原因となる角栓を取り除く効果があり、赤ニキビや黄ニキビに対しては炎症の原因となる細菌を殺菌する効果があります。

また、古い角質層を取り除き皮フの新陳代謝を促すので、色素沈着や開いた毛穴を改善する効果もあります。

次回はこれまでのニキビ治療の課題についてお話します。

(C-1)最新のニキビ・ニキビ跡・毛穴治療プログラム

2010年03月29日 | C.最新のニキビ・毛穴治療プログラム
今回は最新のトータル・ニキビ・ニキビ跡・毛穴治療プログラムをご紹介致します。

ニキビ治療に必要な条件
●アクネ桿菌の殺菌によって炎症を抑える
それでは、実際にニキビを治療する際にどのような治療が行われているのかを見ていきたいと思いますが、その前にまず、ニキビ治療には何が必要なのかを考えてみましょう。

まず、治療の重要性が一番高く早期治療が必要な、炎症を起こしている赤ニキビや膿が出ている黄ニキビの場合から考えましょう。赤ニキビや黄ニキビでは、まず炎症を治すことが必要です。そのため、炎症のもとになるアクネ桿菌の殺菌が必要となります。

●毛穴の詰まりをなくし、たまった皮脂などの汚れを排出する
アクネ桿菌を殺菌することで、炎症や膿がでる症状を抑制することができます。しかし、それだけでは白ニキビや黒ニキビは治りません。白ニキビや黒ニキビの治療には、毛穴の出入り口のフタ(角栓)をとりのぞき、毛穴のなかにたまった皮脂などの汚れを取り除かなければならないのです。

●ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑える
アクネ桿菌の殺菌や毛穴のつまりを解決することでニキビは改善しますが、再び新しいニキビができないためには、ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑えることが必要です。皮脂の過剰分泌を抑えることで、新しいニキビができるのを防ぐことができるのです。

●肌質改善をはかりニキビができないようにする
皮脂の過剰分泌を抑制することもその一つに含まれるのですが、ニキビの予防には肌質改善が有効です。アダルトニキビでは、老化による皮フの機能低下も大きな原因であると考えられます。アダルトニキビは乾燥肌の人にできやすいという特徴がありますが、これは皮フの保湿力が低下し、角質が剥がれ落ちにくくなる(角化異常)ことで毛穴がふさがれてニキビとなるのです。

そのため、皮フの保湿力や新陳代謝(ターンオーバー)を高める肌質改善は、アダルトニキビ対策にとても有効です。

実際にわたしも皮フの若返り治療を行った結果、アダルトニキビが改善したという臨床例を数多く経験して、ニキビの治療や予防に肌質改善が有効だと強く感じています。具体的には、毛穴の引き締め効果や保湿を高めるために新陳代謝を促進させる効果のあるレーザー治療や光治療をニキビ治療・予防に取り入れています。

次回はこの続きをお話致します。

第3章(3-4)びまん性脱毛症

2010年03月29日 | 3.男性型脱毛症(AGA)とその他の脱毛症
 びまん性脱毛症女性によくみられる脱毛症で、生え際からてっぺんにかけて、中心部に薄毛や脱毛が広がっていく症状です。

 このびまん性脱毛症といわれる症状は、原因からいくつかに分けることができ、それぞれにあった治療法を行うことが必要となります。

 まずは、先ほど説明した男性型脱毛症である場合で、これは先ほど述べたように幹細胞抽出因子注入療法やミノキシジルなどの薬学的な療法、頭皮の新陳代謝を促すヘアーチェンジレーザーなどを組み合わせる治療が最も効果的です。

 次は女性ホルモンのバランスが崩れたときに発症する脱毛症です。第二次性徴以降、女性らしさをもたらす女性ホルモンの一つにエストロゲンがあるのですが、これが妊娠・出産や、更年期になると減少することが原因となって薄毛が起こると考えられています。

第3章(3-3)男性型脱毛症は遺伝的体質から発症

2010年03月15日 | 3.男性型脱毛症(AGA)とその他の脱毛症
 治療方法としては、毛髪再生治療として注目を集めている幹細胞抽出因子注入療法、フィナステリドなどの薬学的な療法、頭皮の新陳代謝を促すヘアーチェンジレーザー、植毛レーザーなどがあります。

 精美スキンケアクリニックでは、患者さんの症状や体質に合わせて、これらの中からベストな治療法を組み合わせる総合的な治療で高い治療実績を上げています。

(B-3)ニキビの原因

2010年03月15日 | B.ニキビの症状と原因
これまで見てきたように、ニキビは毛穴に皮脂がつまって、そこに細菌が繁殖して炎症を起こす症状です。しかし、どうしてこんなに悩みの種となるニキビができてしまうのでしょうか。現在、医師たちの間では、ニキビの原因として次のような項目があげられていす。

○ホルモンバランスの乱れ
○皮フの機能低下
○細菌の繁殖
○生活習慣
○生活環境
○ストレス

これらは互いに関連しており、どれか一つということではなく複合要因であることがニキビ治療の難しさの理由となっています。

●ホルモンバランスの乱れ
思春期に見られるニキビは、男性ホルモンの影響が主因と考えられています。男性ホルモンは、男性では主に睾丸、女性では主に副腎皮質から分泌されます。思春期ニキビが女性より男性で目立つというのは、思春期ニキビがこの男性ホルモンの影響を強く受けているからです。男性ホルモンは皮脂の分泌を盛んにするので、この皮脂が排出されきれずに毛穴につまってニキビを引き起こします。

しかし、最近増えているアダルトニキビについては、男性ホルモン(アンドロン)の働きだけでは説明できません。まだ医学的に解明されていないのですが、女性ホルモンのプロゲステロンやエストロゲンなどのバランスが崩れることと関連があるのではないかと考えられています。この女性ホルモンのバランスの乱れは、アダルトニキビが月経前にできやすいことからもニキビの原因となっていることがわかります。

●皮フの機能低下
思春期ニキビが盛んな皮脂の分泌によって起こるのに対し、アダルトニキビは皮フの保湿能力が低下している乾燥肌の人にもできやすいという特長があります。これは、皮フの機能が低下すると発症しやすいということです。皮フの機能低下は老化による新陳代謝の衰えと密接な関連があります。そのため、アダルトニキビの治療のなかに皮フの若返り治療(アンチエイジング)を取り入れて、治療効果を高めることもあります。

●細菌の繁殖
先に述べたように、白ニキビや黒ニキビの状態から炎症を引き起こすのは、アクネ桿菌などの細菌が原因となっています。
そのため、赤ニキビや黄ニキビなどの炎症性の重症ニキビでは、まずこうした細菌の働きを抑え込むことが必要になってきます。

精美スキンケアクリニックでは、炎症ニキビに対しては、殺菌効果の高い、専用の光治療器を使っています。

●生活習慣、生活環境
○睡眠不足になるとニキビができやすい
○食べ過ぎや飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎでニキビができやすい
○化粧している時間が長いとニキビができやすい
○脂っこい食事や刺激の強い食べ物を食べるとニキビができやすいい
○便秘がひどいとニキビになりやすい

上記の項目は、わたしがニキビ治療の現場で患者さんから聞いた「ニキビになりやすい生活習慣」の一例です。どれもニキビだけではなく「健康を害する可能性が高い生活習慣」と読み替えることも可能です。

これに、乾燥しがちな冷暖房や、パソコンやテレビ、携帯電話などの電磁波被害などもアダルトニキビになりやすい因子でしょう。

次回もニキビの原因についてのお話を致します。

(B-4)アダルトニキビを引き起こす要因

2010年03月15日 | B.ニキビの症状と原因
前回に引き続き、ニキビが出来る要因に関してお話させていただきます。

アダルトニキビで悩んでいる人は、このような因子をなくすほうが良いのですが、全部を制限していては日常に支障をきたしてしまうこともあるでしょう。
 
そこで補助的に、脂肪の吸収を抑える薬や腸内洗浄、あるいは血液検査を行って足りない栄養素を補うサプリメント治療などを付け加えることもできます。体質改善やレーザーなどによる肌質改善によって、ニキビになりにくい体質や肌質にしていくのです。

トータル・ニキビ・ニキビ跡・毛穴治療プログラムを受けてニキビ治療に成功した方のなかには、ダイエットや美容・美顔などの効果が嬉しかったとおっしゃる方が少なくありません。このように専門治療クリニックを利用するのが、ニキビ治療と予防のためには有効です。

●内臓疾患
ニキビの専門治療を行っていると、胃腸が弱い人や便秘がちの人がニキビを発症しやすいと感じることがあります。
特にアダルトニキビでは、胃腸のトラブルが相関関係にある場合が多いために、ニキビ治療・予防の一貫として、栄養療法による内臓疾患の改善を行うこともあります。

●ストレス
ストレスがたまるとニキビができることは、思春期ニキビ、アダルトニキビにかかわらず、患者さんが日常的に感じていることでしょう。ストレスの蓄積は、ニキビにかかわらず神経性の胃腸炎など、さまざまな病気を引き起こす因子です。

「ニキビ」そのものがストレスとなり、それがまた新たにニキビができるきっかけになるという悪循環に陥っている方も多いのです。ニキビを指や爪でつぶす行為や「過剰な洗顔」なども、ニキビによるストレスが引き起こす行為と考えることもできるでしょう。この悪循環を断ち切るには、やはり正しい治療しかありません。

次回からは最新のニキビ・ニキビ跡、毛穴治療プログラムについてお話致します。

第3章(3-3)男性型脱毛症は遺伝的体質から発症

2010年03月08日 | 3.男性型脱毛症(AGA)とその他の脱毛症
 この男性型脱毛症は、二〇代後半ぐらいから症状が進行していくことが多いのですが、早い人では一〇代から髪が薄くなっていくこともあります。

○毛が細くなってきた
○毛が柔らかくなってきた
○生え際があがってきた
○頭のてっぺんの部分が薄くなってきた
○髪のボリュームがなくなってきた
○抜け毛が増えてきた
○髪や頭皮があぶらっぽい
○フケが多い

などの症状を自覚したら、この症状である可能性があります。

 男性型脱毛症は、一度薄毛の症状があらわれると持続的に症状が進行していきます。どの段階でも治療は可能ですが、早期の症状が進行していない状態のほうが治療期間は短く、治療効果も高くなります。

(B-2)悪化したニキビの諸症状

2010年03月08日 | B.ニキビの症状と原因
前回からのニキビのお話をさせていただきます。

ニキビ治療のあとやニキビ治療と併行してニキビ跡治療を行うことも少なくありません。そうでないと、未来にずっと悪影響を及ぼす憎いニキビ跡をつくってしまうのです。

ニキビが赤ニキビや黄ニキビの段階まで悪化していると、アクネ桿菌は炎症で毛穴の中の細胞壁に損傷を与えます。つまり皮フの健全な組織を破壊して、瘢痕を作ってしまうのです。このとき、洗顔やタオルなどでゴシゴシこすると、炎症がさらに悪化し瘢痕がいっそうひどくなる危険性があるので注意が必要です。

もちろん正しい洗顔はニキビ治療・予防に非常に有効なのですが、「間違った洗顔」や「過剰な洗顔」は逆効果になることを知っておきましょう。

この炎症が起こっている赤ニキビ、膿まででる黄ニキビは、治った後も俗に「あばた面」「夏みかんの皮」「月面クレーター」などといわれることもあるデコボコが目立つニキビ跡が残る原因となってしまいます。

こうした場合では、炎症や化膿が皮フの外側の表皮層だけでなく、その下の真皮層の組織までダメージを与えていることもあります。こうして組織が傷ついている状態に加えて、さらに強くこすったり指や爪でつぶすという物理的な力が加わると、真皮層がえぐれて皮フに「ニキビ跡クレーター(月面クレーター)」という大きな凹型の穴ができてしまいます。

真皮層までえぐれてしまうと、皮フの弾力や張りをつくっているコラーゲンやエラスチンが生成・形成される組織が傷ついたり失われたりするために、元の健康な皮フの状態に戻りにくくなってしまいます。

またデコボコだけでなく、皮フが薄くなってケロイド状になったり色素沈着が残ったりすることもあります。赤ニキビや黄ニキビができているようなら、ニキビ跡をつくらないように一日も早く治療することが望ましいといえるでしょう。早期の予防治療によってニキビ跡を作らないのが一番なのですが、もしニキビ跡ができてしまっても、それ以上悪くしないように早期治療を行うことできれいに治る可能性が高くなります。

以上、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビとニキビの種類とニキビ跡について説明してきました。これらのニキビやニキビ跡は混在することも多く、総合的な治療方針が必要なことが多いのです。

次回はニキビが出来る原因についてお話致します。

(B-1)ニキビの症状と原因-ニキビの種類

2010年03月01日 | B.ニキビの症状と原因
今週からニキビに関してさらに詳しくご説明したいと思います。

ニキビは尋常性ざ瘡(アクネ・ブルガリス)という学名で呼ばれる皮フの病気です。ニキビで悩んでいる人はもうすでに御存知かもしれませんが、ニキビにはその症状の段階によっていくつかの種類に分けることができます。

それは、
○白ニキビ
○黒ニキビ
○赤ニキビ
○黄ニキビ
と呼ばれるもので、上から下へいくほど症状が悪化しています。

白ニキビを放置すると黒ニキビとなり、さらに赤ニキビや黄ニキビへと悪化することになります。

●白ニキビ
ご存じの方も多いと思いますが、ニキビができるのは毛穴(毛包)の中です。この毛穴の出入り口が、皮脂(分泌される脂質)やアカなどでフタがされたように詰まり(角栓形成)、ニキビとなります。
白ニキビはこの状態のニキビです。この状態では毛穴が詰まっているために、皮脂が分泌されても外に排出できなくてどんどんたまっていきます。毛穴の部分が白く膨れているようなニキビがこの段階です。医学的には面皰(コメド)と呼ばれており、この状態がニキビの基本的な症状といえるでしょう。
この白ニキビが悪化して、次に説明する黒ニキビや赤ニキビ、黄ニキビとなっていきます。そのため、この様なニキビの初期症状の段階で治療できるならそれが一番なのですが、そのまま放置して悪化させると次の段階へと移行していきます。

●黒ニキビ
白ニキビは毛穴の詰まった状態です。この状態で、毛穴の中に詰まった皮脂やアカなどが酸化して黒く固まり、毛穴の出入り口の部分が黒く見える状態が黒ニキビです。
白ニキビの状態から、汚れが詰まった毛穴をふさいでいる栓が古くなってかたまってしまったのが黒ニキビということができるでしょう。
いわゆる「毛穴の汚れ」と呼ばれている黒いブツブツのものも黒ニキビの仲間です。
黒ニキビは鼻の先などにいくつも集まってできていることもあります。

●赤ニキビ
白ニキビや黒ニキビが炎症を起こして悪化すると赤ニキビとなります。白ニキビや黒ニキビでは毛穴に皮脂などの汚れがたまっていくのですが、この汚れにアクネ桿菌(ニキビ桿菌)などの細菌が繁殖して赤ニキビになります。
アクネ桿菌などの細菌は脂質を好むので、皮脂などの汚れが詰まった毛穴のなかで盛んに増殖していきます。こうした細菌が毛穴の内部で炎症をひき起こして、毛穴の部分が赤く膨らみます。このとき痛みを感じるようでしたら、皮フの深い部分まで炎症が広がっていると考えられます。

白ニキビや黒ニキビの段階で治ると皮フへのダメージはさほど残らないのですが、赤ニキビまで悪化すると、毛穴のなかの皮フを組織する細胞の細胞壁を損傷させて「あばた面」「夏みかん」「月面クレーター」など、あまり嬉しくない名前で呼ばれるデコボコのニキビ跡をつくってしまう危険性が高くなります。
赤ニキビを爪や指でつぶすとさらに炎症がひどくなったりニキビ跡が醜くなることもあるので、なるべく早く治療することをお勧めします。

●黄ニキビ
赤ニキビの炎症がひどくなって膿が出て大きく腫れている状態を、赤ニキビと分けて「黄ニキビ」ということもあります。黄ニキビはアクネ桿菌などの細菌が起こす炎症が皮フの真皮層にまで深く進行し重症化している状態です。

黄ニキビは赤ニキビよりさらに症状が悪化しているので、皮フを組織する細胞の細胞壁を損傷させて、デコボコのニキビ跡をつくってしまう危険性がいっそう高くなります。また、デコボコが残らない場合でも、皮フが薄くケロイドのようになってしまうこともあります。

こうした症状になる前に治療するのが望ましいのですが、黄ニキビになってしまったらなるべく早く治療を受けることを考えたほうがよいでしょう。
ニキビやニキビは二つの悩みや苦しみをもたらします。一つはできているときの悩みや苦しみで、もう一つは過去にできたニキビがニキビ跡として残ってしまうことによる悩みや苦しみです。

白ニキビや黒ニキビの段階で、いち早く治療し、治癒させることが望ましいのですが、ニキビで悩んでいる人の大半が、炎症や痛みをともなう赤ニキビや、それが化膿して重症化してしまって黄ニキビにまで症状が進行してから治療するケースがほとんどです。

次回はこれらの原因についてお話したいと思います。

第3章(3-2)男性型脱毛症は遺伝的体質から発症

2010年03月01日 | はじめに
 女性の男性型脱毛症場合は、血中のテストロン濃度は男性の二〇分の一から一〇分の一と言われていますが、やはりテストロンが代謝物のDHTとなって毛の成長を妨げて、ヘアサイクルが短くなって発症するのです。

 それでは、なぜ遺伝子検査によって、男性型脱毛症かどうかが判断できるのかを説明しましょう。
 それは、男女を問わず、ジヒドロテストステロンに対して感受性が強い(男性型脱毛症になる)体質と、感受性がない(男性型脱毛症にならない)体質が遺伝的に決まっているからです。遺伝子検査によって、ジヒドロテストステロンに対しての感受性が判断できるので、その人が男性型脱毛症かどうかを判断できるのです。