ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

2/20羽衣学園中学に行ってきました☆

2014年02月22日 | 活動報告

大阪府高石市にある羽衣学園中学に出張授業に行ってきました。
4月の修学旅行の事前学習の一環として呼んでいただき、
2クラス48名に、クイズや映像を交えてお話ししました。


この中学は去年から、今年度から男女共学になりましたが、
中2のこの学年は女子だけです。
20年来、中学の修学旅行は沖縄に行っているとのこと。
担当の先生方、琉球新報、沖縄タイムスをとって、クラスで回し読みたり、
とても熱心に取り組んでいらっしゃいました。
今回の授業にあたっても、きちんとワークシートを準備されていて、
生徒さんに、いくつかの質問を投げかけられていました。
そのひとつは「今日の講演を聞いて 辺野古の基地移設に賛成ですか 反対ですか
または代替案を書きましょう またその理由を述べなさい」というもの。
とても難しい設問ですが、子どもたちに、自分の頭で考えるよう指導されています。


午後の5,6限をいただき、まず5限は「基地と沖縄」を
テーマにお話ししました。沖縄戦からアメリカによる占領、
本土復帰後も続く基地被害の現状など、皆さんしっかり
聞いてくれました。


6限は「沖縄ジュゴンの保護」がテーマ。
ジュゴンの海が多様性豊かな海であること、その海を守る取り組みについて
お話ししました。生徒さんたちは、大浦湾そばのカヌチャベイホテルに
1泊して、シュノ―ケリングをするそうなので、大浦湾のすばらしさを
体感できると思います。そこを埋め立てる計画について、しっかり
考えてくれるとうれしいです。

授業の後、生徒さんが先生に「どうして沖縄にそんなに基地があるの?」など
どうして?どうして?と質問をしまくったそうです。
先生が「これだけ、疑問をぶつけてくるのは、この子たちの心に落ちたんだな。
今日はお話を聞けて良かったなと思いました。」とおっしゃってくださり、
私たちも良かった~とうれしく思いました。

修学旅行では、ほかに読谷で平和学習、東村で民泊されるとのこと。
きっと、貴重な体験ができることと思います。
修学旅行の期間中、天候に恵まれますように

ZAN

2/15-16にじゅうまるプロジェクトパートナーズ会合(にじゅうまるCOP1)

2014年02月22日 | 活動報告
にじゅうまるプロジェクトは、COP10で採択された愛知ターゲットを
達成するための取り組みで、多くのNGOや企業が参加しています。

2/15-16I-siteなんばカンファレンスルームで開催された
にじゅうまるプロジェクトパートナーズ会合(にじゅうまるCOP1)に
SDCCも参加してきました。


15日、米エール大学客員教授パバン・スクデフさんの基調講演
「生態系と生物多様性の経済学の次のステップについて」


ロビーでは、愛知ターゲット20の目標のパネル展示が。
どれも大切ですが、SDCCとしては、特に注目したいのは、

目標11:少なくとも陸域の17%、海域の10%を保護地域などにより保全する
目標12:絶滅危惧種の絶滅・減少を防止する
目標10:脆弱な生態系への悪影響を最小化する


SDCCのブースには、たくさんの方が来てくれて、署名がたくさん集まりました。
「辺野古の埋め立て、ぜったいだめですよね」という方も多かったです。
ジュゴングッズも好評でした。


ジュゴン帽子も大活躍~


環境問題にたずさわる方たちが、全国から参加されていました。
ラムネットの花輪さんや、久々にお会いする方たちとの交流も楽しかったです。


2日目は、様々なテーマでの分科会が行われ、
分科会13.どうなる?どうする?海の保護地域(目標11) に参加してきました。
講師は、講師の向井宏さん(海の生きものを守る会代表)と安部真理子さん(日本自然保護協会)
のおふたり


まず向井さんから、日本の海について、基本的なお話がありましたが、
あらためて、日本の海岸線と海の多様性の高さを認識しました。
今それが、開発や原発事故・原発建設などで、危機にさらされています。


安部さんからは、“海洋保護区とは”
海洋保護区というと、そこには絶対入ってはいけない場所のような
イメージがありますが、厳正な保護が求められるコアエリアから
生物資源の持続的な利用を行う地帯まで、多くの段階があり、
それを組み合わせ、ゾーニングをすることで、円滑に地域を守っていく
ことができます。


2011年5月に、政府は「日本の海域の8.3%が保護区(MAP)である」と
発表しましたが、この数字のほとんどは、漁業制限区域で、
管理対象種は礁業種のみであり、生態系・多様性は考慮されません。
今、環境省が重要海域を選定中で、その中から保護区の指定をすることになります。
ここに、NGOや市民の声を反映させることが重要です。


参加者からの発言も交えて、ディスカッション。
豊かな海を未来に手渡すために、多くの人に関心を持ってもらうように
工夫していきましょう。


楽しい分科会でした。
向井さん、ジュゴン帽子がお似合いです。


閉会式。
道家哲平さん(IUCN日本委員会事務局長)のまとめ報告を見守るジュゴン。

二百数十名の参加者でにぎわった会合でした。
企画運営された皆さん、参加者の皆さん、お疲れさまでした。

ZAN