日常生活の中に知らず知らずのうちに入り込んでいる人工知能。インターネットの記事を読むと「人工知能AIが旅程表Itineraryまで作成してくれる」という話もあるので、少し試してみました。
使ってみたのは世界的に有名なRoam Aroundというアプリです。このアプリでは一つの旅行計画作成にトークンが1枚必要です。10トークンが310円で売られていますから、1つの旅行プランが約30円という計算です。
入力は日本語でも可ですが、回答は英語です。
写真のように「3日間の京都旅行」で「紅葉が見たい」「観光客が少ないところに行きたい」「京料理が食べたい」という条件をつけてプランを作成して貰いました。
その結果は...
1日目の朝 「嵐山竹林」に行き、その後保津川を散歩する。お昼は「湯豆腐嵯峨野」のような地元のレストランで豆腐料理を楽しむ。
午後は世界遺産の天龍寺を訪問し、秋には紅葉を楽しむ。その後は大河内山荘へ。夜は「菊乃井本店」で懐石料理。
2日目の朝は伏見稲荷大社に行き、千本鳥居をくぐって山の上に短いハイキング。その後伏見の酒蔵でのランチを目指す。お薦めは「黄桜のカッパカントリー」(以下省略)
アプリの旅程表Ikineraryをスクロールしていくと、見どころPoints of interestが出てきます。それぞれの見どころには"website""phone""maps""tickets"のボタンがあり、そこをクリックするとウエッブサイト、電話番号、地図、チケット情報が得られるようになっています。ただ京都の場合は地図以外は正しく表示されませんでした(あるいはまったくリンクに移動しませんでした)。
試しにデフォルトになっているロンドンで試したところ、かなり機能したので、日本のサイトが整備不良ということなのでしょう。
★ ★ ★
どうですか?皆さんの印象は?
私はレストランなどかなり具体的な案内があり、はじめて京都旅行をする外国人には便利なアプリではないか?と感じました。
日本人でも伏見の酒蔵・黄桜カッパカントリーの情報などは役に立つかもしれませんね。
もっとも日本の観光地の情報については、京都など外国人旅行者が多く旅するところの情報は充実していますが、外国人旅行者が少ない場所の情報は少ないようです。これはRoam Aroundの情報源が、旅行者からのフィードバックなどによるからかもしれません(これは推測です)。
ですから国内でB級グルメ的な観光を楽しもうと考えている日本人には物足りないアプリだと思います。
一方日本人が外国を旅行する時には、便利なような気がします。
ただしこのアプリだけで旅行のプランニングが完結するとは思いません。
「見どころをピックアップしてグーグルマップに落とし込む」「その地図を眺めながら、どこからどこへどんな手段で移動すれば良いかを考えまとめていく」「列車やバスの時刻表を確認し、必要に合わせて予約を取る」「ホテルやレストランを予約する」作業が必要です。これらの作業をワンストップで行うアプリの登場はもう少し先でしょうね。
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