レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「あおむの推理2」

2010-12-10 23:46:23 | 小説
新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「あおむの推理2」

あおむが
「その前にだすな。
女の悪魔が僕に気がついていたか、
どうかが問題だす。
それによって、
チウメさんとアユメさんのどちらの証言が信用できるか
決まるんじゃないだすか?
もし、
僕に気づいていたら、
キャー
と言ったか、
逃げて
と言ったかについては、
本当のことを言えばいいだけで、
あえて嘘をつかない
と思うんだすよ。
それは、
後で、
僕がちゃんと本当のことを証言する可能性が高い
と思うのが普通だからだす。
だば、
女の悪魔は僕のことに気がついてたかどうかだすが、
僕は多分気づかれていた
と思うだすな。
僕が本当に死んでいたかどうかは
露店風呂に行けば確認できただすからな。 
それだすのに、
犯人グループが、
僕を殺していなかったのだす。
それは、
おそらく、
僕を証人にするためだすよ」
と話していると、
「長くて今一わからないな。
もっと的確に話せよ」

木太郎が言う。
「だば、
結論から言うだすと、
アユメさんが犯人グループの一味の一人だす。
アユメさんは、
逃げて
と言って、
容疑者に仕立てる予定のチウメさんをまず逃しただす。
そして、
チウメさんが逃げた後、
アユメさんを利用しているつもりだったおばさんとカレイさんを、
オチタと一緒に殺しただす。
おばさんとカレイさんは、
実はヒラメさんを殺すつもりだったんだ
と僕は思うんだすよ。
だから、
アユメさんの言葉にもかかわらず逃げなかったんだすよ。
多分、
あの惨劇の前日、
わざと永久さんとヒラメさんを閉じこめて、
一種のアリバイを作って、
閉じこめたところで、
二人を実は殺そうとしたんだすが、
僕が助けてしまったんで予定を変更したんだすよ」
「うーん、
面白い推理ではあるけど、
何の根拠もないなあ。
やっぱりズボンのことを根に持って、
アユメちゃんを犯人にするために、
考えたんだろ!
こいつ」

木太郎は、
はなから
あおむの推理を信用していない。
このとき、
エイタやいつきも首を捻っていた。
(続く)

新「ミケーレの蒼き仮面」217

2010-12-10 23:31:24 | 小説
新「ミケーレの蒼き仮面」217

  第一話は下記から始まります。

新「ミケーレの蒼き仮面」


タコチュはラーメンにまた同じことを訊かれると、
「ここはここですよ。
海王様ともあろうものが本当にわからないんですか?」
と自分もまた似たように言い返した。
「だから、
ここじゃわからんって言ってるだろうが!」
ラーメンはまたタコチュを怒鳴るが、
「ですから、ここです!」
タコチュは頑固にもこことしか言わない。
「あの鬼神さん、
まさか、ここって、ここなの?」
パティがそう訊くと、
「はい。
そのとおりです。
海王様! 家来の方はわかってますよ」

タコチュが焦れったそうに、
ラーメンの方を向いてそう言った。
「パティ、どういうことだ!」
ラーメンが不機嫌そうに言うと、
「ラーメン、だから、ここはここだよ」 
パティはそう言って笑う。
「えー? 何言ってだ!」
「まさか、ここ?」
今度は、
アニーが気づいたのかそう言うと、
パティはにやっと笑って黙って頷く。
「何だ?
二人ともわかったのか?
で、ここはどこだ」
ラーメンはいらついたように訊く。
「ここ!だよ! ここ!」
「あー?」
ラーメンはそれでもわからないようだったので、
「ここは、

ここ

っていう場所だよ!
鈍いな。
ラーメンも」
今度はアニーが焦れったそうにそう言った。
(続く)

新第3弾ゾンビ「真カミサン伝説対決2」

2010-12-10 23:17:12 | 小説
新第3弾ゾンビ「真カミサン伝説対決2」

結局、あみだの結果、
ひさめ、永久組、
ふうた、ネネ組、
たまお、キミカ組の順番になった。
「じゃあ、3組もあるから、
早速、ひさめちゃんたちから」
「たちかあ? まあ、いいや」
永久はぼそっと呟く。
「賢明くん、それは失礼でしょう!」
ひさめが賢明を睨みつける。
「ごめん。
悪意があったんじゃないんだよ。
俺と永久の間だもんなあ」
「ひさめちゃん、いいよ。
こいつの性格はわかってるから」
「審査員が、
もとめ先生で良かったわね」
ひさめはそうイヤミを言うと、
もとめの方を見直し笑顔を取り繕った。
「じゃあ、永久くんお願いね」
「えー、永久で大丈夫なのかよ」
「あんたでも話せたんだから、何!」
永久をバカにするように
声をあげたみはるの足をひさめが、
そう言って踏んづける。
「とすると、
例のあの話しなのかあ?
でも、
こうも女って変わるのかなあ?
最初に話した時と、
全然違うじゃん」
ケンタがぶつくさ言うと、
もとめがわざとセキをする。
「では、行きます!
二人が信じる真カミサン伝説は
別名ミカエルの仮面編
ともいわれている、
あのカタロウ編です」
「永久の奴、二人だってさあ!
お熱いねえ!」
「ケンタくん!
と」
もとめが小声で言ってから、
ケンタを睨んだ。
(続く)

セリフサービス「選択」

2010-12-10 22:55:31 | 小説

セリフサービス「選択」

「俺の方は多分この店のお食事券か割引券だな。
問題はそっちだ。
こづかい
って間違いなく書いてあるんだろう?」
「おお!
コインっぽいのが見えないから、
もしかしたら千円くらい入ってるかもなあ?」
直哉は龍之介の言葉を聞いて、
まだ、
迷っていた。
すると、
「いいじゃないか?
お食事券でも、割引券でも、
ここで遊んだと思えば。
なっ!
もうこれ取って帰ろうぜ」
龍之介の方は、

こづかい

と書かれた封筒を取って帰る気になっていた。
「でもなあ。
これが食事券とか割引券だったら、
こんな店2度と来ないんだから、
ただの紙屑だぞ。
だとすると、
俺たちが遊んだというより、
遊ばれたんだぞ。
悔しくないか?」
直哉はそう小声で呟いた。
「うーん。 わかったよ。
おまえ決めろ。
俺はそれに従う」
龍之介は小声でそう言うと、
選択を直哉に託した。
(続く)
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カミサン伝説16の改訂版「かおむ編」「祈りと究極の美」

2010-12-10 22:35:39 | 小説
カミサン伝説16の改訂版「かおむ編」「祈りと究極の美」



「カミサン、カミサン、カミサン!
お願いです。
どうかお許しください」
少女は暗闇で祈り続けたが、
真っ暗なままだった。


「カミサン、カミサン、カミサン。
僕も殺してくれだす。
何故あのとき僕も助けたのだすか?」
しかし、
そう思っても声にはならなかった。


少女は少女で祈り続けた。
そして、
なにものかは、
なにものかで祈り続けた。
しかし、
変わることはなかった。
少女もなにものかも
暗闇の中で絶望し、
死にたいと思ったが、
死ぬこともできなかった。


究極の美しさは?
誰にも、
見えなければ意味はないのか?
究極の美しさは、
おのれが感じないと意味がないのか?
そして、
究極の美しさは、
人間に欲望がある限り、
それを得、
かつ、
自覚することはできないであろう。 
それ故、
人間に究極の美しさを与えることは不可能なのか?


また、あるところに、
そんなことを考えていた、
なにものかがいた。
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新第?弾もとこもとめ伝説「みそ汁ババアの恐ろしい過去?」

2010-12-10 22:06:25 | 小説
新第?弾もとこもとめ伝説「みそ汁ババアの恐ろしい過去?」

「お兄さま!
太郎ちゃん
って誰ですの?
あのババア、
お兄さまに向かってあんなことを。
犬みたいじゃありませんか」
「犬!
失礼な!
いや、いい!
とにかく、うるさいぞ!
しゅうこ!
あのババアの話しはもうすんな!」
「ご、ごめんなさい。
お兄さま、そんなに怒らないで...」
「いいか、
今度、
あのババアを見かけたら、
すぐ家に逃げるんだ!
油断すると殺されるぞ!
さっきの指輪見たか?
ありゃあ高いぞ。
普通の人間には買えん。
きっと、
どこかの養子になって、
両親二人とも殺したんだな。
あのババアはな、
ガキの頃は、
風呂も入れないほど貧乏な家じゃったんだから、
今でも、
ニオイだけは消えんのじゃろうがな。
ああ臭い、臭い!
わしも風呂に入るぞ」
教授はそう言うと、
不機嫌そうに風呂場に向かったのだった。
(続く)
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新カミサン伝説?ホラの像編改11

2010-12-10 11:17:23 | 小説
新カミサン伝説?ホラの像編改11


ツルタ教授はシゲタの手紙を読み、
にんまりとした。
ひとつは、
自分を一時的にはせよ、
毛むくじゃらにし、
永遠にこのまま毛を剃り続けない
といけないのではないかという恐怖に陥れたシゲタに
復讐したできたからであった。
もうひとつは、
ツルタは、
このとき、
ホラの像の場合は、
祈りの文言さえ、
充分吟味して使えば、
凄い効果を持つ像であること
を確信できたからだった。
すなわち、
ツルタは、
シゲタへの邪心を持っていたが、
まったくバチが当たらず、
逆に、
自分が思うとおりの効果を得られたので、
ホラの像の場合は、
普通の像と違い、
その邪心こそが必要不可欠で、
邪心を持っている人間に、
逆の内容を祈らせれば、
思ったとおりの内容どおりの効果を得られる
と思いこんだのだった。
そこで、
ツルタは、
助手の中で、
一番邪心がありそうな人間を選び、
何か試しに祈らせてみよう
と考えたのであった。
もちろん、
ツルタにバチがあたらなかったのは、
実際は、
シゲタとの関係では、
ホラの像が偽物になっていたことだけなのだが、
ツルタは、
このことについては
シゲタ同様、
まったく気づいていなかったのである。
(続く)

かえってきたモップおとこ「ショクギョウにキセンあり」

2010-12-10 05:34:25 | 小説
かえってきたモップおとこ「ショクギョウにキセンあり」

えっ!
きれいごと?
ショクギョウでジンセイがキまる?
ショクギョウにキセンあり?
ホンキか?
タテマエだけで、
はなすのは、おとこらしくない!
ネンシュウ、ごせんまんと、
ネンシュウ、にひゃくまんでは
つれてあるけるオンナがちがう?
うーん...
それは...
たしかに...
わかった!
タテマエだけでカッコつけるのは、
おとこじゃないのはみとめよう!
でもな!
えっ?
いいわけするきだろ?
はっ?
シッカク?
なにが?
おとこシッカクだと!
もっとドウドウとしろだと!
おい!
オレにセッキョウするキか?
えっ!
かえってきて、
おとこがかわった?
オレのおとこが?
バカいうなよ!
シツギョウしたのは、
オレのホンショクだけで、
モップおとことしてはケンザイだ!
えっ?
ナニ?
ホンショクも、
モップおとこじゃないかだって?
チガう!
それはな!
ゼッタイにだ!
オレをシンヨウしろって!
えっ?
さっき、
タテマエだけでカッコつけるのは、
おとこじゃないとみとめた?
うーん?
それはそのとおりだ。
よし!
タテマエはやめだ!
ホンネでいこう!
それがおとこだ!
ようするに、
ホンネは、
オレをうたぐったフリしてまでも、
オレのホンショクをシりてえんだな!
みとめるんだな!
そうか!
よし!
ホンネは、
ただの、
ヤジウマコンジョウってわけだな!
そうか! 
それもみとめるんだな!
わかった!
イップンでいい、
たったのイップンでいい、
そのジカンだけ、
カンガえさせてくれ!
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「そして3人しかいなくなった?」11

2010-12-10 05:19:13 | 小説
「そして3人しかいなくなった?」11

3人は新しい家を探して、
一軒ソーラーシステムを採用している
と思われる家を探し出し、
勝手に家の中に入ったが、
すぐ電気はつかなかった。
みつるがその家の引き出しを探しまくり、
停電時に電気を使う方法を調べた。
「コンセントをあそこに差すのか」
「本当に電気製品使えるのかよ」
「それより、他人の家で、こんなことしている、
あたしらって泥棒みたいね」
「だから、非常事態なんだから、
しょうがないだろう」
結局、
3人は、
テレビをつけることには成功したが、
砂嵐状態で何の放送も受信できなかった。
「まあ、
ラジオがダメなんだから、
テレビも同じだよなあ?」
「でも、
これで、
携帯ゲームの充電ができるようになったし、
テレビゲームできるから、
いいじゃないか?」
たけるはこういう非常事態だというのに、
楽しそうに笑う。
「よし、
今度はゲームのソフトを探しに行こう」
みつるまで笑顔でそう言ったが、
マルナだけは、
少しだけ不安になってきて、
黙ったままだった。
(続く)
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サスペンスの王道?厳禁レイジー編「おのれら笑ってる場合じゃない!露店風呂入浴シーンで誘い込め!1」

2010-12-10 03:48:02 | 小説

サスペンスの王道?厳禁レイジー編「おのれら笑ってる場合じゃない!露店風呂入浴シーンで誘い込め!1」 

*厳禁!スルーしてください!
それだけでなく、
あまりにも長く、くだらないので途中でカット!



たわけ人のアシだけは読むように!

まずは、
ランキングから。

 

サスペンスドラマでありがちなことランキング - gooランキング

 

あるある
と笑ってる場合じゃない!

侏儒の脳「以下のランキングの前書き?
から一部引用します。
まずは、たわけ人、
答えるように
との殿のご命令です。

普通ならあり得ないシチュエーションが、
サスペンスドラマでは定番になっていることが多いですよね。

そうですか?」
オッハ虫「すいません。
サスペンスドラマではありませんが、
やってしまいました」
侏儒の脳「次のたわけ人、

描かれる愛憎に涙を誘われることも多々あるのではないでしょうか。

答えなさい」
ほ!「残念ながら、
泣かすことはできませんでしたあ」
侏儒の脳「次のたわけ人。

ミステリアスで旅情を感じさせる場所が
ドラマの舞台に選ばれるのも
サスペンスドラマならではといえそうです。

答えなさい」
オッハ虫「また、俺?
旅に出たことがないもので...
舞台がワンパでした」
侏儒の脳「次のたわけ人!

一般人にもかかわらず、
その類稀なる好奇心で事件解決に向けて動き回る姿に見ている間中
ハラハラドキドキさせられる。

答えなさい」
オッハ虫「また、俺?
ハラハラドキドキさせられません...」
侏儒の脳「バラします。
殿のゴーストライター!
ミステリー担当のたわけ人!
その1、オッハ虫!
さあ、
ランキング中で、
やったことを自白せよ」
オッハ虫「また...
主人公が行く先々で事件。
一般人なのに刑事さながらのお手柄。
タイトルが長い。
入浴シーンがある。
こんな程度?
ですが、

これこそがサスペンスの王道では?


逆に、
岸壁追い込み。
舞台が京都。
切れた電話にもしもし、
水谷さんみたいに説教話は、

サスペンスの邪道で、


決してやってませんし、
これからもやりませんが?」
侏儒の脳「パトカーが来たのに、
事件がまだ未解決
というマヌケ話しは?」
オッハ虫「過去に
やってしまいました。
が、リメイクしました」
ほ!「何気ない一言で
事件が一気に解決はまさかあ?
この後やろうとしてるんではないのかあ?」
オッハ虫「余計なこと言うな!
脇役じゃなくて、
主役だよ!
俺のは...
でも...」


ここでカット!
サスペンスに邪道も王道もあるか!
たわけ!


*続きは...?





本編リメイク「ミカエルの声?」

2010-12-10 02:02:13 | 小説
本編リメイク「ミカエルの声?」

「聞こえないだすか?」
「何がだよ?」
あおむの問いに、
木太郎が、
あおむと同じように
周りをきょろきょろ見回しながら、 
聞き返す。
「笑い声だすよ」
「また、あのフォフォフォか?」
あおむの答えに
  木太郎はふざけた感じで訊く。
「そうだすよ。
ちょっと静かにしてくれだす」
あおむは
右手の人差し指を口にあて、そう言うと、
周りを見回す。
あおむの顔がやや険しくなったので、
木太郎もエイタも黙って耳に右手をあてた。
「この上からみたいだすよ」
あおむがそう言って、
木の上を見上げたとき、
また、
何かが落ちてきたのだった。
(続く)

第3弾リメイク「カミサン?伝説屋敷編?74」

2010-12-10 01:51:35 | 小説
第3弾リメイク「カミサン?伝説屋敷編?74」

「ふうた。 どうしただすか?」
「いや、なんでもない。
とにかく、ここで待とう」
ふうたは
他の生徒たちの顔をちらっと見てから、
たまおの問いに対し、
それだけ答えた。
「でも、永久くんが...」
ひさめが涙を流しながら、
口籠もると、
「ひさめ、
もとめ先生とサヤが屋敷に戻った
ということは何か理由があるのよ。
ここですぐ屋敷の中に入っても、
永久くんたちが助かる保証はないんだから、
まず、待ちましょう。
それで、そうね。
30分程度しても、
あの屋敷から出てこなかったら、
みんなでその次のこと慎重に考えましょう」
ネネはひさめのそばに寄って
彼女を抱き寄せながらやさしくそう言った。
「みんな!
俺だけ行って、
屋敷の中、
ちらっと見て来ようか?
俺は、
何度も、
屋敷に入ったり出たりしたけど、
ずっと消えてなかったからな」

ケンタが自信ありげに言い出すと、
「まだ、早いだすよ。
腕にネネちゃんが書いたことを無視してまで、
何故、
もとめ先生とサヤちゃんが
屋敷に戻ったのかわからないだすが、
何かそれなりの理由があるんだすよ。
だすから、
ネネちゃんの言うとおり、
しばらくここで待つだすよ」
たまおは、
ふうたの様子がおかしいことに気づいて、
とりあえず、
ケンタを止めたのだった。 
すると、
ケンタが、
たまおの言うとおりにすることにして、
「じゃあ、そうするか」
と言った後、
「おい、ふうた!
どうした?
おい! ふうた!」

ケンタが
突然大声を張り上げたのだった。
(続く)

大地獄(新)「採決結果」

2010-12-10 01:31:54 | 小説
大地獄(新)「採決結果」

  第一話は下記から始まります。

大地獄(新)「あの頃」

「あっ! しまった!
もう、遅かったかもしれないぞ!」
「あー...」
「多分にかけるすよ」
「ちょっと、太郎!
静かにしろ。
今、門番の使いが何か話す」


「えー、長らくお待たせしました。
先ほどのじゃんけんで、
上様が勝利したのですが、
上様の後出しではないかと、
選挙管理委員会で審議致しましたが、
後出しもひとつのテクニックということで、
じゃんけんのとおり、
上様の勝ちと裁決致しました」


「やったすよ!
あっしの勝ちすよ!」
「あー...
あの後出しがテクニックだと?」
「ここは常識が通用しねえな。
でも、賭けなくてよかったな」
「詐欺師のテクニック
とは違うんすよ。
盗んでバレても、
盗品持って、
逃げきれればいいんすから」
「じゃんけんとコソ泥とを一緒にするな!
太郎!」
「いや、さんま。
ここはそんなもんかもしれねえぞ。
やったもん勝ちの世界かもな」
「いわし!
それだけじゃないすよ!
もうひとつ決め手があるんすよ。
あれは、
中とかいう門番の蹴りも心証悪いんすよ。
なんせ、
強盗と窃盗では
罪の重さが全然違うすからね」
「だから、泥棒と一緒にするなって」
「さんま! そう興奮するな!
俺たちからすれば、
ワケのわからん奴が門番で
助かる可能性が出てきたワケだからな」
「いわし!
まあ、それもそうだが、
後味が悪いな」
「そうすか?
周りは意外にクールすよ」
「忘れよう! さんま!
で、この後だな。
あの上とかいう門番が何やるのか?」
「そうすね。 
あっしがまた予想しやしょうか?」
「たまたま、当たったからって、
調子こくなって! 太郎!」
「さんま! そう怒るなって!
ほら、
上とかいう新門番長の登場だぞ!」
(続く)
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ドア女「ドア女Ⅹ」?改k2

2010-12-10 01:15:21 | 小説

ドア女「ドア女Ⅹ」?改k2

「そのくらい、
話してくれてもいいじゃないか。
君」
「そのくらいだすか?
僕からすると、
もとめ先生の死因くらい教えてくれてもいい
と思うだすが。
わかっただす。
刑事さんを信用して話すだすよ」
「信用?
まだ、
君の話を聞いたからと言って、
例の先生の死因を話すとは約束していないぞ」
「そういう意味じゃないだすから、
安心してくれだすよ。
刑事さん」
「わかった。
じゃあ、話してくれよ」
「だば、話すだすよ。
警察がもとめ先生の死因を知っている
ということは、
当然、
もとめ先生が亡くなった落とし穴の周りも
調べているはずだすよな。
それだば、
もし、
校長先生が乗った車に追いかけられて
  もとめ先生が落とし穴に落ちたのなら、
その周辺に車の走った跡が残っていたはずだすから、
ある意味、
校長先生による殺人みたいなものだすよな。
あの辺に落とし穴がたくさんあることは
有名なことだすからな。
そうだとすればだすな、
もとめ先生の死体が発見された後に、
校長先生が事情聴取されたり、
僕らも事情聴取されていたはずだすが、
そんなことはいっさいなかっただすよ。
だすから、
もとめ先生は校長先生が乗った車に追いかけられて
落とし穴に落ちた
ということではない
と僕は考えたんだすよ」
「そのとおり。
例の先生の落ちた落とし穴の周りには
彼女以外の足跡やその他車の痕跡も
見あたらなかったそうだ。
ここまで話せば、
君なら例の先生の死因はわかるだろう?」
(続く)